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#60.2種目目の団体戦


 昼休憩ののち、2種目目が始まった。

 進出した学級は、理事長のポールさんの持つくじ引きの会場に集められた。

 

 「このくじ引きの箱の中にはオーブが入っていますので、一つ取ってください。」

 とのことだった。

 

 2年次、3年次の学級が箱に入っているオーブを引いていく。いろんな色のオーブがあるようだ。


 僕たちの学級は、級長の僕が代表して、そのくじの箱を引いた。

 

 「さあ、翔太朗君もどうぞ。」

 ポールさんの言葉に、僕がクジを引く。


 取り出したのは青いオーブだった。


 僕は、ポールさんに向かってうなずき、この青いオーブを持っていった。


 「では、同じように魔道学院のすべてがバトルフィールドなので、好きな場所へどうぞ。ただし学級のみんな全員が同じ場所にいること、ではみんなで相談して決めて、スタートの場所に移動してくれ。ただし、移動中に、罠などは仕掛けないこと。開始前に罠を仕掛けたりしたときは失格とみなします。」


 とのことだったので、ポールさんに言われた通り、僕は学級の仲間たちと、移動を開始した。


 どこからスタートさせようかと思ったが、僕たちの普段使っている教室からスタートすることにした。


 「2種目目も頑張ろう!!」

 僕は、声をかける。

 ミランダ、アンソニー、リリアン、ルカ、ルーベルト、マリア。みんなの顔を見回す。

 みんなで、うなずく。


 「では、種目のルールを説明します。」

 僕たちに緊張が走る。


 「皆様にはオーブを一つ、くじ引きをしていただきました。オーブの種類はそれぞれ4種類。赤、青、黄色、緑。」

 僕たちの手元には青いオーブが置いてある。


 「それぞれ、種類の異なる4つのオーブをほかのチームから、奪い、集めてください。4種類のオーブをすべて集めたチームが今年の感謝祭に行われる魔道武術大会に校内代表として出場していただきます。つまり、4つのオーブをすべて集めることができるチームは2チーム。つまり2つの学級が代表として、武術大会で戦っていただきます。オーブをほかのチームに奪われたその時点で、その学級のすべての人が失格となります。それでは頑張ってください。」


 なるほど、つまり手元にある青いオーブを守りつつ、残りの、赤、黄色、緑のオーブを奪えばいいということだ。


 「翔太朗様。大丈夫ですか。」

 ミランダが聞いてきたので、僕は頷く。

 

 「ミラ様、ルールはわかりましたか。」

 「問題ないです、いつでもいけますわ。」


 大丈夫なようだ。

 ほかのメンバーもコンデションは抜群。


 「それでは、号砲の合図とともにスタートします。」

 アナウンスが流れる。


 ドーン!!

 

 号砲がなった。

 

 とりあえず、作戦だ。

 今持っている青いオーブを奪われなければいい。


 「私、やってみます。」

 マリアが手を上げて、結界魔法を発動した。

 マリアを倒さない限り、結界は解けない仕組みにしている。


 「では、リリアン。みんなをヒールで援護しつつ、このオーブを守ってもらえますか。」


 リリアンは頷き、オーブを両手に持ち、錬金術で作成した、彼女の袋に入れた。


 これで、奪われるリスクは少なくなったが、残りの色のオーブをすべて奪わなければならない。


 「オーブを守りつつ、全員で行動しよう。おびき出す作戦で。」

 

 僕は、みんなにそういった。

 僕は、シロンとユキナ。ミランダはブラッドウルフ。そして、ルカは、ユニコーンをそれぞれ召喚した。

 仲間は多い方がいい。


 教室を出る。廊下で誰かと遭遇しないか。

 オーブの結界魔法を実施しているマリア、そして、そのオーブは現在、リリアンに渡している。リリアンを真ん中に置き、隊列を組んだ。

 僕とアンソニーが一番前に。ミランダとルーベルトが後ろに陣取る。

 ルカは人の姿に変身した、シロンユキナとともに、僕とアンソニーの後ろで、マリアとリリアンを守る形に配置した。ブラッドウルフたちはミランダ達とともに、最後方に。


 静かだ。誰かいるのか。

 しかし、僕たちはいつ遭遇してもおかしくないように緊張感を保つ。


 「ワンワン!!」

 ブラッドウルフたちが吠えた。

 その瞬間。壁が爆発する魔法が発動した。


 2年生の学級が飛び出してきた。

 「青のオーブを持っているな。」

 相手の学級のメンバーの一人が言った。


 向こうも班のメンバー全員で襲い掛かってきているようだ。


 僕は短剣を取り出す。魔法陣を発動する。

 「ウィンドカッタ―!!」

 風が発動する。


 相手のメンバーが吹き飛ばされる。

 

「おのれ!!」

 相手は、僕に向かって突き進んでくる。


 「そうはさせるか!!」

 つかさずアンソニーがカバーに入る。

 土魔法の壁だ。


 「ありがとう。」

 「おうよ。翔太朗君。」


 簡単に敗れることはできない分厚い壁。

 

 「畜生!!」

 ドーン、ドーン。

 「おりゃ、おりゃ、」

 壁を破ろうとしている。


 「まずいな・・・・。」

 アンソニーがタジタジになる。


 僕も、アンソニーの焦りが伝わってくる。

 さすがは、1種目目の予選を突破した学級だ。土壁を破る勢い、パワーが明らかに違う。


 「一気に畳みかけよう。アンソニー。」

 僕は、アンソニーに指示を出す。


 「よっしゃ!!」

 アンソニーは廊下という場所を利用して。相手の学級の後方にも土壁を出現させる。

 「つぶれろ!!行くぞ!!」


 後方の土壁は、だんだんと相手の班めがけて迫ってくる仕組みだ。


 「まずいぞ、俺たちこのままではつぶれるぞ。」

 「おい、何とかしろよ。」

 

 「くそっ、くそっ、くそっー!!」

 相手の壁を破る勢いが増してきている。


 「肉体強化~速さ~」

 僕はいつでも相手に破られてもいいように、準備をした。そして、『鷲眼の術(イーグル=アイ)』を発動させる。


 だが、その必要はなかったようだ。

 後方の壁が接近し、ついに、相手の行く手を阻んでいた前方の壁と接触し、相手の学級はアンソニーの土壁に挟まれダメージを受けることになった。

 

 勢いよく接触したところで、土壁は崩壊し、ダメージを相当受けていた、相手の2年生の学級のベンバーと対面することになる。

 

 僕は、先ほど発動していた、速さを強化した肉体強化魔法で、一気にたたみ掛けた。

 ミランダも後ろから、氷の矢の魔法で、援護してくれる。

 

 そして、ついに。

 アンソニーの壁でのダメージをかなり受けたことが勝因だろう。

 相手の学級の所持している、赤いオーブを奪うことができた。


 「2年10組脱落。1年5組は赤いオーブと青いオーブの二つを手にしています。」

 アナウンスが聞こえた。


 なるほど、見られているのか。

 これで狙われるリスクも高くなってしまった。


 急いで、奪った赤いオーブに、マリアの結界魔法をかけてもらい、同じようにリリアンの錬金術で作った、魔法が付与されているバッグに、しまわせた。


今回もご覧いただき、ありがとうございました。

更新が遅くなり、申し訳ありません。

少しでも続きが気になる方は、是非高評価とブックマークの登録をお願いいたします。


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