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51/136

#51.変身魔法の修業、その2

ご覧いただきありがとうございます。

たくさんの評価、ブックマークありがとうございます。


<改訂履歴>

・話数の番号修正、50→51

・ちょうど昼時→気づけば、日没近くになっていた。

※変更事由:この後の続きに伴い改訂


 シロンとユキナに連れられ、洞穴の入り口にやってきた。

 洞穴の入り口は崖になっているので、下を見下ろせば、地面の木々が小さく見える。


 「実戦形式の変身魔法の修業です。ご主人様。」

 「はい。実際に鷲に変身して、ショーンと一緒に、ここから、飛んでみましょう。」


 僕は少し怖い表情をする。実際に飛ぶ。

 今まではシロンとユキナがいたから大丈夫だったが・・・・・・・。

 一人で飛ぶとなると。


 ショーンも、おっかなびっくりな表情をしている。

 いままで、洞穴の低い位置で、羽ばたきの練習をしていたからなのだろう。


 「少し怖いね、シロン、ユキナ。確かに鳥になって飛んでみたいという人もいるけれど。」

 僕は素直な感想を言った。


 「はい。実際私もそうでした。でも、大丈夫です。」

 ユキナが、落ち着いたように語り掛ける。


 「じゃ、行くね。」

 僕は、先ほどと同じ要領で、鷲に変身し、羽ばたく。

 そして、飛んでみる。


 難しい。

 確かに、小さい赤ん坊が人を歩く訓練をするように、生まれたばかりの雛が空を飛ぶ訓練をしている感覚だ。

 

 洞穴の中で低い位置で飛べることは確認できた。

 だが、外。


 外に出れば、ものすごい風が吹いている。その風の中を飛ばなくてはならない。

 わずかな風でも、煽られてしまう。

 

 風の流れ、風の方向を予想しないとこれは難しい。

 

 「「ご主人様、大丈夫ですか。」」

 シロンと、ユキナが後ろからついてくる。

 そして、ショーンとともに、二人の両親、ライスさんとスノーさんも、付いてきてくれている。


 「全然大丈夫じゃないかも、ちょっと煽られる。姿勢を保つのが難しい。」

 驚いた、外に出るとこんなに難しいとは。

 そして、だんだんと高度が下がっているように見えて、落ちていく感じだ。


 「風を感じて、姿勢が保てなければこうやって羽ばたいてください。私の真似をして。」

 僕は翼、つまり両手を動かし、羽ばたかせてみる。

 だが、思いっきり上昇してしまう。


 「もう少しゆっくりでいいですよ。ゆっくりゆっくり翼を動かせば、高度を保つことができます。落ちていく速度と対応する感じで。」

 ユキナがアドバイスをくれる。

 ゆっくり、ゆっくり翼を動かす。ああ、高度が保った。

 

 「そうですね。いい感じです。」

 「さっすが、ご主人様ですぅ。」

 ユキナ、シロンがアドバイスをくれる。


 ショーンもかなりてこずっているようだ。

 

 確かに洞穴の中はほぼ無風に近い。大きく羽ばたいて、風を起こして飛ぶ練習をするには持って来いだが、外に出て、風を感じながら、姿勢を保つのは難しいようだ。


 

 こうして、何度も洞穴周辺で、僕とショーンは、実際に空を飛ぶ訓練をした。

 最初こそ、不安定だったが、姿勢が維持できる感覚をつかんできたようだ。

 

 ショーンの方は流石、生まれたばかりの雛だろう。人間が歩くことを身に着ける感覚と同じように、飛ぶ感覚を身に着けているようだ。

 ショーンの方が上達が早いかもしれない。


 「そんなことないですよ。ご主人様。」

 「はい。変身の術が使えて、ここまでできるのはかなりすごいです。」

 

 実は、結構難しかった。だから、変化の術、つまり変身魔法を完璧に身に着けるのは高度と言われているのだ。

変身できても、その人、その魔物自身のようにふるまうのはなかなか難しい。

 シロンと、ユキナ、そして、ショーンとともに修業をしなければ、見よう見まねで覚えて、すぐに挫折していたかもしれない。

 

 「では、風魔導士様と、ショーンは次の課題へ行きましょう。」

 ライスさんは優しく提案する。


 「今ので、わかったと思いますが、外に出れば、風の抵抗を受けてしまいます。なので、風をつかむ訓練をやってみましょう。」

 なるほど、風をつかむことか。なかなか発展的なものになってきた。


 シロン、ユキナも含め、ホワイトイーグルのファミリーは再び地面から離れた。

 僕も変身して、地面から離れる。


 「追い風が一番わかりやすいですね。」

 追い風、進む方向に吹いている風。背中から吹いてくる。

 

 「追い風に乗れば、姿勢を保ちつつ、早く移動できます。当然だと思いますが。」

 確かにそうだ。これは走っているときなどにも影響してくる。

 

 僕らは全員で、追い風をつかみ、追い風に乗った。

 おお、これが風に乗るという感覚だ。

 風をつかむ。という感覚も含まれる。


 確かにとても楽な姿勢で行くことができる。



 「まず、進むときは追い風を見つけてみてください。」

 なるほど、追い風を見つける。

 いいアドバイスだ。


 「ではここで止まって、次は向かい風ですが。」

 向かい風、進む方向とは逆から吹いてくる風。

 歩いているだけでも進みにくいのに、飛んでいるということになると、かなり風の抵抗を受けそうだ。


 「向かい風は、ブレーキをかけるときに、少し有利なので、まずは減速して飛ぶことを覚えましょう。」

 

 向かい風をつかみ、減速して飛ぶことをつかんでいく。

 「いい感じですね。少し翼に風の当たる面積を多くしたり、羽ばたきの回数を減らせば、原則できます。」


 うん。少し減速して飛ぶことは難しい。なぜならば、今日実際に空を飛んだばかりだ。

 楽しみの部分も間違いなくあったが、実際には風の抵抗であったり、その他高い位置を飛んでいるからだろうか。恐い部分も一緒に現れた気がする。

 

 減速して飛ぶ。落ちないか心配だ。

 やはり、もともと僕は人間なのだから、高いところから落ちるとかなり危険を感じる。

 


「はい。では減速して飛べたということなので、向かい風の中を飛んでいくコツをやっていきますね。」

 ユキナが提案してくる。


 「向かい風は、体を斜めにして、風の抵抗を正面から受けないようにするのです。」

 なるほど、そういうことが。

 「こんな感じで、ジグザグに飛んでいきます。」

 ユキナは見本を見せてくれる。


 「ご主人様ぁ。私も行きますよ~。」

 シロンも同じ感じで飛んでいく。

 

 「それでは、ご主人様。私たちと一緒に付いてきてください。ショーン。あなたも一緒についていくのですよ。」


 「はい。姉上、風魔導士様。」

 ショーンも元気そうだ。


 向かい風の中、正面から受けずに、ジグザグに飛んでいく。

 いい感じだ。


 「ご主人様、いい感じですよ。」

 「はい、これを繰り返していきましょう。」


 ふう、なんとなくだが、飛べる気になってきたようだ。


 気づけば、日没近くになっていた。、僕たちは、洞穴へ向かって帰っていった。

 

 ミランダが出迎えてくれる。

 「翔太朗様。さすがでしたよ。とてもきれいでした。」

 「ありがとうございます。ミラ様。」


 「ふふふ。」


 僕たちは、洞穴へ戻っていった。


今回もご覧いただきありがとうございました。

感謝です。

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