#47.風ノ里のその後、その4~Side 八重~
岩月八重は、修業に一人で励んでいた。
<いいか、八重。絶対にできるぞ。あきらめないことが大事だ。>
<八重ちゃんは大事な里の仲間だ。>
トン吉と翔太朗に言われた言葉、今は亡き二人の思い。
―私が頑張らなきゃ・・・・。―
まずは、チャクラのコントロール。
足に意識を集中して、壁に足を張り付けて・・・・・。
八重はその場で数を数えた。
「1、2、3、4、・・・・・・・・・・・17、18、19、20」
20秒でチャクラは力尽きたのだろうか。八重の足が壁から外れ、地面にそのまま落ちる。
20秒。どえらい進歩かもしれない。
最初のうちは、1秒も持たなかった。
トン吉や翔太朗に教わったこと。
八重は、自分一人で忍者学校の図書室で調べたりしていた。
「いつか、クラスの仲間を見返してやる。翔太朗君の分まで。」
周りの目は相変わらず、冷たい。
だが、毎日毎日修業していれば誰かが気付いてくれるはず。
次は、走る訓練だ。
走る訓練。あまり好きではなかったが、トン吉の動きを見て真似していた。
二人の在りし日を思い出しながら走ってみる。
最近、体が動いてきた気がする。
八重は自分の中で手ごたえを感じているようだ。
そして、今日の修業を終えると、八重は家族全員分の夕食を作った。
今日のご飯も翔太朗とトン吉に教わったものだった。
いい出来になった気がする。
相変わらず、両親は多重のことばかりを愛している日々だ。
八重の料理も、まずい。まずい。と言いながら、食べている。
八重の今目の前にいる両親は、八重の本当の両親ではないことを八重は知っている。
―いつか、私の本当の両親に会えればいいのだけれど・・・・・。―
だが、それは無理なことを八重はわかっていた。
本当の母親は死んだと言っているし、父親は母親の職業の関係から、誰だかわからないのだという。
そうなると、家族は母の姉である、この両親しかいない。
―自立して出て行こう。―
八重は心に決めていた。
そのための忍者の修業、花嫁の修業と思って家族の家事、忍者の修業をこなしていた。
力は確実につけてきていた。
八重にもわかっている。
そう、八重はわかっている。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
まだまだ冒険は続きます。
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