1話 未来を対価で得るプロローグ
未来予知を青年はいつしか手にしていた
ある日の出来事だった
青年は自動販売機からジュースを買っていた
レイア
「親からの小遣いは残りすくねぇな
後でネコババでもしとくか」
学校卒業してから適当に生きながら世界情勢を何となく見ていた
レイア
「世界別に何も動かねぇな」
呆れて物も言えない
そんな時だった
突然大きな音を出して
そして悲鳴が聞こえた
レイアも驚愕して失禁しそうになった
それ程大きな音だった
レイア
「銃声とは正反対の何か落ちた音だ 行ってみるか」
レイアが見ていくと
そこには車の破片と血と肉が飛び散った残骸と
落ちてきていたコンテナがあった
上空を見ると
ヘリがあった
レイア
「うわぁ…上空からコンテナ落ちてきたとか運ねぇな かわいそ」
レイアはそのまま撮影している奴らを見ていた
不謹慎だと思いつつも何となく様子見をする
すると次は
撮影していた奴らに向かって
車が突進してきていた
車が電柱に向かって激突
レイア
「撮影してたやつも因果応報だなぁ」
レイアはそれでも興味が無かった
レイア
「興味もねぇし、帰るか」
レイアは続けざまに言う
レイア
「世界で戦争勃発してくれねぇかなぁ
世界情勢の変わるさまを見てみたい」
レイアが願ったその瞬間
ニュース速報が出ていた
レイア
「マジか」
戦争が勃発したらしい
米国と中国で競合潰しが始まったと予測した
レイア
「あれ?足がやばいな」
レイアはスポーツで深負いしてた足に亀裂が走っていた
病院へ行くと、どうやら再発で足が動けなくなったらしい
レイア
「対価が俺の足なのか?」
未来がかなったとレイアは思った
そしてその対価が足なのだと思った
自分からの対価か
レイア
「まあ失うものは無いからどんどんやっていくか
そうだなぁ じゃあ日本も巻き込んで戦争開始な」
レイアは病院のベッド上でテレビを笑顔で眺めていた
日本も戦争となり、次々と退院する奴らが多かった
レイア
「どこに逃げても一緒なのになぁ」
レイアは日本人が逃げた場所も戦争へと巻き込むことを願った
そしてまた願いは叶った
レイア
「あはは!おもしろ!」
レイアは楽しかった
世界を退屈だと感じていたレイアにとってそれはとてつもなくユニークだったのだ