始まり
僕は普通の学生だ。
これは僕の吹奏楽部に入部し数々のドラマを描いた小説だ。
「未来〜帰ろうぜ〜」
僕の名は未来。小学の時にゲームばかりしていた。今日は、中学校の入学式だ。初日からだるがらみをしてくる彼の名は尊。僕の幼馴染だ。
「いいけど」
「なんだよ〜相変わらず冷たいな〜」
「疲れてんだよこっちは」
それはそうだ今まで小学校のとき遊ぶことしか脳になかった僕が中学に入るだけでも気が重い。
「そういやさ未来、部活入んの?」
「いや、めんどくさいな。そういうのだるいし。」
「俺吹奏楽部入りて〜んだ〜!ドラム叩きたくて!なんかモテそうじゃない?だから未来も一緒に入ろ〜ぜ」
彼は正気なのかモテたいからドラムって正直僕は軽蔑しそうだった。
「暇だからいいよ。どうせ3年間。」
「よっしゃ!決まり!絶対だからな!」
僕は正直どうでもよかった、音楽は嫌いじゃない。だいたい普段から聴く曲はベートーヴェンなどのクラッシックばかりだ。しかし僕の心は1ミリも踊らぬまま家に帰った。
「ただいま〜」
「おかえり〜!どうだった中学校よかった?楽しかった?」
「普通」
僕の家は母親しかいない。いわゆるシングルマザーだ。だから家事もだいたい僕がやる。
弟と妹が1人ずつ。そして犬が2匹。少し家庭事情が複雑な家だ。
「そういえば、尊に吹奏楽部誘われたから入ることにした。」
親は飲んでいたコーヒーをこぼしていた。
「本当に入るの?あんたがあの部活で頑張るの?」
「うん。暇だし。どうせ3年間だけだし」
「好きにしなさい」
母は喜んでいるはずだ。母は僕に小さい頃から僕に音楽をやらせようとしていた。ドラム、ピアノ、ギター、管楽器などたくさんやらせようとしてきた。僕は全部断っていたが、自ら音楽をやると言った僕に母は心の底から喜んでいたはずだ。
僕はお気に入りのクラッシック曲を聴き1日を終らせた。