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作品 log  作者: 夜音沙月
2/13

《雪》


はじめに


*この話は、約一年前くらい(H23 1/24)に書いたssです。


*文章が今と違っていると思いますww


*某小説(主にまるマ)の影響を受けている部分があります。


*タクトの設定が今と少しだけ違うので、そこだけ改めました。


*ちなみに『雪が降った次の日は』は、『雪が降ったある日』の続編です。一人称で語るキャラクターを変えています。



《雪が降ったある日》


「わぁ、雪が積もってる」


 嬉しそうに声を上げたのは、このフローレ国の王、アヤ・フォルアナ・ウィルソンだった。


「そうだね」

「ね、ね、外行ってきてもいい?」


 まるで、子供のようだ。

 書類仕事はいつも僕の仕事で、王のサインが必要なものしかアヤには渡していない。アヤは、仕事ができない訳ではない。二人で話した結果が、これだった。そのため、今のアヤには仕事がない。それに、止めてもこっそり出ていくことは、目に見えている。だから、


「いいよ」


 許した。


「ありがとー」


 アヤが嬉しそうに執務室を出ていく。

 風邪だけ、気をつけてほしいな。

 そう思いながら、僕は仕事を再開した。




 昼食の少し前に、外へ出ていたアヤが戻ってきた。何処で何をしてきたのか、アヤは雪まみれだった。


「ただいま」

「おかえり。で、何をしたらそうなるの?」


 怒る前に、まず理由を聞こう。


「えっと…ちょっと…ね」

「うん、ちょっと…何?」

「あ、遊んでたら…」

「ふーん」


 怒る気がなくなった。


「お、怒ってる?」


 アヤが恐る恐る尋ねてくる。


「いや、怒るを通り越して、呆れてる。ほら、風邪ひくから早く着替えてきな」

「判った」


 とても、同年代とは思えない会話。もう慣れたけど。


「はぁ…」


 自然と溜め息が漏れた。




 次の日、アヤが熱を出した。

 注意しておけばよかったと思っても、もう遅い。今日は、アヤの看病か。



―――fin



初出:H23 1/24


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