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作品 log  作者: 夜音沙月
12/13

アヤの誕生日SS

「HappyBirthday!」


日付が変わるときと共に口にされたお祝いの言葉。

この城の中で、この日に誕生日を迎えるのはたった一人しかいない。


「ありがとう」


一番に祝ってほしいと思っていた人からの、この日最初の言葉。

きっと君はそんなこと知らないだろうけれど、とても嬉しくて。

「ちゃんとしたお祝いは昼間にね」と言われてしまえば、眠って起きたあと、数時間後がすごく楽しみになる。

「おやすみ」と言葉を交わして、お互い寝室に向かった。


◇◆◇◆◇


「アヤちゃん、誕生日おめでとう!!」


お昼近くになって来たのは、学生だった頃の担任で、今は親友という関係のハルル。

今日は平日だから、いつものように隙を見て学校を抜け出してきたのだろう。

教師としてどうなのかと呆れつつ、はるるんだから仕方ないかと変な納得をして。でも、本当は嬉しいんだって判っているから、「また抜け出してきたでしょ」と自分の日ごろのことを棚に上げてはるるんに言った後に、笑顔でお礼の言葉を口にした。

そのあとも、いろいろな人から祝福の言葉をもらった。

学生のころの友達、親友であるユキ、城の使用人など、それはもうたくさんの人から。

くすぐったい思いをしながら、みんなの言葉を受けとめて。

昼食の時間には、広間でささやかな、けれどちょっぴり盛大なパーティーを開いてくれて。

あぁ、大切にされているんだなって実感した。


とてもとても幸せな一日。

今日だけの特別な日だった。



Fin.



H25 10/15  夜音沙月

今回は本編である「さくら咲く季節」の方のお話にしました。

サイトに載せる予定だった方は「パラレルわーるど。」シリーズです。間に合わなかったので、おわびとして短い話を書いてみました。約15分くらいでつっくったssです。プロットも何もなく、思いつくままに打っていましたww

予定していた話の方は、近いうちに載せます。

アヤ、誕生日おめでとう!!

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