第5話
やっと社長室から出ます(´∀`*)
険「我が社がモンスターを討伐するんだよ」
起死回生の策を思い付いた俺はとてもテンションが上がっていた。
険「そうと決まったらモンスターの出現が楽しみになってきたなぁ♪」
AI「そんな社長にお知らせです、800m先の木下さん家に新しい生体反応が出現しました」
険「木下さんって、確か独身の男性だったよな?」
AI「はい、つまりモンスターの反応に間違いないかと」
俺はAIが言葉を言い終わるより早く社長室を飛び出した。まさかこんなに早くモンスターが出現するとは、飛んで火に入る夏の虫とはこの事かと思いニヤケながら俺はある部屋に向かう。
向かった先は備品庫だ、いくら浮かれていても素手でモンスターに挑むほど浮かれてはいない。
険「えーっと、確かこの辺りに……あった!前に草野球で使ったんだよなぁ」
俺は乱雑に仕舞われていた備品の中から金属バットを取り出し、すぐ側に置いてあったボストンバッグに入れた。
険「あとはコレと、コレと……なんだこの錠剤は?痛み止めかな?怪我した時用に入れとくか」
そして目に付く使えるかもしれない物を片っ端から詰め込んでいく。
険「さてバッグもいっぱいになったし、木下さん家に急ごう!」
俺は備品庫を出て玄関に向かった。
そしていつものように時計型のAIの外部端末と我が社のシンボルの通称 転ばぬ先の杖を手に取り出発した。