第2話
R15は今後出てくるかもしれないという事で念の為付けてます
険「主食が人類って言ってもアレだよな、片手をパクっと味見する程度だよな?病院行ってササっと手術したら完治するぐらいだよな?」
AIの放った言葉に狼狽しつつ俺はなんとか平静を保とうとしていた。
AI「いえ、頭からパクっと一口ですね。どうやら人類の脳にモンスターが好む成分が入っているようです」
俺は膝から崩れ落ちた。
いくら医療技術が進んだとはいえ脳を食べられては死んでしまう。
険「はっ!?今廊下から物音がした気が!まさかモンスターか?」
AI「レーダーによりますと周囲1km圏内に新しく発生した生命反応はありません」
険「そうか、産まれた子供をすぐに生命保険に勧誘する為に付けたレーダーがこんな形で役に立つとはな」
とりあえずすぐに頭を食べられて死ぬという状況は回避できた、あー安心した。
険「って良くないわ!モンスターに襲われて死んだら保険金を支払わなきゃいけないのか?」
AI「大手保険会社は[契約時の保険会社が予期せぬ事態が発生した場合には支払いを免除する]という注意書きを盾に突っぱねてますね」
険「そうか、ならウチもそれでいこう」
AI「無理です」
険「えっ?」
AI「だから無理です」
険「なんで?」
AI「社長が『そんな注意書き誰も読んでないんだから書くだけ労力の無駄だよ』と仰っていたので記載してません」
険「マジで?……」
俺は再び膝から崩れ落ちた