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エネルギー問題と検証



 目覚めると体調は良くなっていた、水分(オレンジジュース味)と栄養(BLTサンド味)を取り、昨日突き当たったマナ枯渇問題について考える。



「やはり、目指すは無限のエネルギーだな!」



 しかしマナを生み出し続ける物質なんて、到底創れる訳が無いので、大気中にもマナはあるはずという考えから、大気中のマナを吸収し俺の体内に注入する装置を考え出した。


 最初は失敗続きだったが、何日か試行錯誤を続けるうちに、魔法を使えば使うほど体内の魔力貯蔵量が増える事に気付き、より複雑な物を創り出せるようになってきた。


 そしてやっとの思いで完成させたのは光を放つリング状の装置、形の参考にしたのは、某アメコミヒーローの胸に埋め込まれた装置である。


 一つでは足りなかったので、胸と両腕、両足に付けている、針が出ていて身体に直接突き刺している感じだ。



「これは痛いけどカッコイイな、かなり強くなった気がする!」



 何とかエネルギー効率を解決したので、やっと小屋を建てる事が出来た。


 食料と寝床の問題は解決したので、創造魔法の出来る事と出来ない事を検証してみた。


 検証結果

  ・しっかり細部まで想像しないと、想像していない部分は大雑把になる(外見だけ想像した焼き鳥は、串と鳥肉が一体化していた)


  ・構造をイメージしなくても、機能を強くイメージするとちゃんと動く(中に浮く板とか創れた、魔法的解釈?)


  ・既に存在する物体に重ねて創り出せない(木の根元に鉄板を出現させて切り倒すとか出来ないし、土の中にいきなり配水管を通すとかも無理)


  ・事前に指定した動きはさせれるが、魔法で操作する事は出来ない(超振動するナイフを作ってみたが、ONとOFFの機能を付け忘れて、常に振動する危険なナイフと化した)


  ・出して固定化した後は、大体物理法則に従う(物は下に落ちるし、火は燃える物が無いと消える)


  ・固定化の魔法を掛けないと、1秒程で消える


  ・火や、つむじ風等の自然現象は固定化の魔法を掛けても、暫くすると消える



 大体思い付くまま検証していると、お昼頃になっていた、軽く昼食を済ませると、今度は周辺の調査に赴く。


 方位磁石を作り南を目指して進んだ、暖かい所に行きたいという単純な思考である。


 ぶっちゃけ小屋はその場で建てられるので、戻る事は考えず、人に出会うまで進んで行く事にした。



「最初の出会いがこれかよ……」



 歩き続ける事数時間、最初に出遭った生き物がクマだった。


 5mはあろうかという巨体で、瞳は赤く光り、仁王立ちしてこちらを睥睨している。


 まともにやり合えるような相手では無いので、地面に液体を撒きながら後退りする。


 クマは逃げようとするこちらに気付き、四足歩行で走って来た!


 しかし!俺まであと1mという所で急にクマが止まる!


 事前に撒いていた超強力接着剤に絡め取られたのだ!


 内心めっちゃビビって、ドッキンドッキン言ってる心臓を抑えながら、クマの頭上に大きな岩を出現させた。



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