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撃退戦

遅くなりました、とてもとても申し訳ない。



 おそらく白虎帝はドゥ王国を襲いに来た訳でわなく、ただの通過点に過ぎないと思われる、何故なら逃げ惑う人々や建物に大した興味も見せず真っ直ぐに進んでいるだけだからだ。


 ならば最善の方策は、人々を避難させ、白虎帝には手を出さず一刻も早く立ち去ってもらうのが一番だ。


 が、しかし、この後この国の兵力を徴集したい自分としては、白虎帝と戦えるだけの力があると示しておかないと、誰もついて来ない可能性がある。



「だから、やるしかない」



 自分に言い訳をして、イリナの無事を願いながら、爆剣を創造していく。


 白虎帝を中心に、おおよそ45度位の位置で、イリナと俺で十字砲火を行う。


 この攻撃によって、白虎帝は3分の1岩を使って防御せざるを得なくなっており、あと3~4箇所から攻撃を加えればダメージが通ると思えた。



「次はこいつでどうだ?」



 今まで何度も成功してきた手だ、白虎帝の頭上に大岩を創り出す。


 巨大過ぎる生物であるから、頭上からの攻撃など殆ど受けた事が無いだろうと考えての、奇襲攻撃。



「GUWAU!」



 白虎帝が一声唸ったかと思えば、額から眩いほどの光の帯を放っていた。


 多少うねりながらも真っ直ぐ飛んで行くそれは、最早ビームと言って差し支えない。



「やっぱり持ってやがったか」



 白虎帝の放った光線によって大岩は容易く打ち砕かれた、あんなものを受ければ、例え絶縁マントで身体を覆っても熱と衝撃で吹き飛ばされてしまうだろう。


 あんなものを撃ちまくられてしまえば手も足も出ない。



「しかしこれは…」



 だがこの攻撃を今まで撃っていなかった、しかも撃った後の白虎帝を覆う輝きが少なくなっている、となれば光線は連発出来ないか、使うエネルギーが多過ぎて回数制限があるかのどちらかと見た。



「連続ならどう…あ”!」



 ならばともう一発大岩を創り出そうとした矢先、白虎帝と目が合った、言い知れぬ恐怖を感じ、一も二もなく文字通りその場から飛んで逃げた。


 直後、白虎帝の大岩によって粉砕される建物。


 今まで感じられなかった明確な怒気にこれ以上はマズいと感じる。



「ここら辺が潮時か、後はどうやって退けるかだが…」



 思い付いたのはクマ撃退スプレー、動物は基本的に辛いものが苦手だ、という話しを聞いた事があるので、白虎帝にも効かないかと考えた。


 早速イリナを呼び寄せ、手早く創り出したマスクを着けさせる。


 頭にハテナマークを出しているイリナを置いて、白虎帝の顔面に唐辛子エキスを凝縮した霧を吹きかける!



「GAOOOOOOOOOOON!!!!」



 白虎帝は叫び声を上げると、全身から光を放ち始めた。



「マズッ!」



 本能的にヤバイと感じ、絶縁マントをすっぽりと被り、イリナを守るように包み込んだ。


 直後に感じる衝撃と轟音、数分から数時間気を失なっていたようで、目を覚ます頃には白虎帝は居なくなっていた。



「やはり、一筋縄ではいかないな…」


「ニャ…(ぎゅ)」


「ありがとうイリナ、今回もとても助かったよ(ナデナデ)」


「ウニュ…(テレテレ)」



 心配してくれる可愛いイリナを撫で回しながら、これからの事に頭を痛めた。



これから不定期になりそうなので、スマンこってす。

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