現実:食 プッチンプリン
▼プッチンプリンとは? :
日本でもっとも有名なプリンとは?
そう、それはおそらく「プッチンプリン」だろう。
このプッチンプリンとは、グリコ乳業が販売している洋生菓子であり、
容器の底にある突起を折することで容器内に空気が入り、
容器から簡単にプリンを取り出しやすくしている、
或いはこれは容器が再使用不可能な消費社会の権化であるとも言えるかもしれない。
(最初から容器が使い捨て前提である事実はこの際無視するものである)
また昭和時代から愛されているスイーツであり、
1972年に「グリコプリン」として販売されたのが歴史のはじまり。
その後「プッチンプリン」に改名され、いまもなお、多くの人々に愛されているのである。
もっとも、その前年の1971年に、
日本で最初の量産型のカップ入りプリン「森永プリン」が発売されていますが。
当初社長は「そんなもの売れるわけねーだろー」と森永をディスっていたそうですが
いかに日本の首脳部、経営者が無能であるか端的にわかる事実ですね。
まあ、1970年頃までスーパー等の小売では
プリンのようなデザート商品は売られておらず、
商品としては洋生菓子店で買うイメージが定着していたからですが、
これは
『人が老いを自覚する瞬間とは歳を取ったと嘆くときではなく、
時代について行けず取り残されたときのことだ』
と言う事実が浮き彫りになる案件でしょう。
なおプッチンの特許はもう既に切れてるもよう……
▼プッチンプリンが生まれた日:
ええ、たしかにパーラーなどの飲食店では皿の上に乗せてプリンが出されていた為、
プリンは皿の上に乗せて食べる物というイメージも定着していました。
故にグリコ乳業が、自社のプリンも簡単に皿の上に乗せてプリンが出せるよう
カップの底に穴をあけるというアイデアを引っさげて
1972年7月に販売開始したプリンが「プッチンプリン」である。
独特のプルンとした食感と、
容器の裏のツマミを折ってお皿にプリンを出すという、
食べる時の楽しさで大ヒット♪
ただし大ヒットしプリンの定番商品として押し上げたのは1974年のTV-CM開始からであり、
今の「プッチン!ブルル~ン!!」ではなく「プッチンスットン」であった。
……そう最初は巨乳属性では無く、躍動の原動力は貧乳属性だったのである! ロ~リ~!!
やがて時代の変化に合わせて1990年から
スーパーの定番商品となった黒い3連☆彡 3個パックが、
1993年からコンビニの定番商品ともなったBigプッチンプリンが、
更に2006年からゲリラ販売にてHappyプッチンプリンが販売されている。
なお、1972年の発売以来の累計販売数51億個を達成し、ギネス世界記録に認定された。
このプッチンプリンの代名詞とも呼べるカップのつまみ。
実は底の円とつまみがズレているのは試作品段階で生まれた失敗つまみであったが、
折ってみるとズレていないものより折れやすく
折れ方に方向性を持たせる事が出来た偶然の産物であるエピソードが残っている。
〈歴史〉
1970年 開発計画開始
1972年 「グリコプリン」の名称で発売開始
1974年 「プッチンプリン」に改名
1990年 子どもや家庭向けに「プッチンプリン3個パック」発売開始
1993年 若年男性向けに「Bigプッチンプリン」発売開始
2006年 「Bigプッチンプリン」よりもサイズの大きい「Happyプッチンプリン」発売開始
2009年 楽しく作って楽しめる「巨大手作りプッチンプリン」発売開始
2010年 初のプッチンプリンフレーバー製品、「いちご」「ソーダ」「はちみつバター」発売開始
2012年 「プッチンプリン」販売開始40周年
2013年 ギネス世界記録認定。
シリーズ累計販売数が51億個に達し、認定記念に
「世界で最も売れているプリン」としてすべてのプッチンプリンにギネスマークが付く。
2014年 友達とシェア向けに「ひとくちプッチンプリン」発売開始