現実:食-中国生活習慣「冷や飯」「挽肉」
▼冷や飯
中国人は冷たい料理を食べないと言われます。
そう、一般に中国人は冷たい物、熱い物を避け、基本は常温だそうです。
これは冷たい料理は死者が食べるもの、
つまり縁起が悪いという意味合いもあるし、
冷たいものは身体に悪いと考える中国人が多いからだそうです。
しかも温め直しもあまりよしとされません。
中華料理にも一応冷菜というジャンルはあるのですが、
中華料理の冷菜は、冷やしてあるわけではなく、温かくない料理のこと。
つまり冷めてしまったほぼ常温の料理のことである。
どうやら、元代以降の中国では火を通した温かい食事をとることが重視されてきたらしい。
これは逆説的に火さえ通ればなんでも食べれると思っているのではなかろうか?
しかし、現在では高級食として日本の寿司は食べるのです。
そう、寿司こそは例外的に中国人にも受け入れられた冷飯の文化であるのだ。
それでも現代の彼らにとっても全体の物価からすればやはり高い買い物であり、
庶民的食べ物ではないため、都心部から離れた余り裕福でない一般的な中国人で
好んで食べる人と言うのはそうそう聞きません。
そもそも食べる機会も余裕もないでしょうから。
やはりみんながみんな受け入れる味ではないと言うのが正直なところのようです。
事実、こういったものを買う方からは
「我が家は他所よりも裕福だし、海外への見識もあるからお寿司も大好きよ」
というようなブルジョワ的な上から目線の無言の見栄・アピールって言うのを、ひしひしと感じます。
とは言え一般層も年々裕福になり、味をしめたのか寿司は近年食べる方が急増しています。
ちなみに、おにぎりも食べる人はいますが、全体的に見れば未だ中国人ウケはイマイチである。
でもコンビニに置いているので、それ相応には売れているようですが。
○水質と油量と衛生状況:
そもそも中国では黄河を見てわかるように水質が極めて悪く
とてもまともな人間がそのまま飲めるものでは無いので、
「冷めたものは身体に悪い」という常識があり、
「冷めたご飯なんて罪人じゃあるまいし食べられない」と抗議される。
また水質の問題もあり中華料理は油を阿呆のように多く使う料理ですから
冷めると極端に味が落ちることも少なくないので、
冷や飯を食べることがありません。
一応弁当箱的な容器に入れて食べることはあっても、
ほとんどはその場で作った料理を入れて食べます。
……もっとも温かいから美味しいとか安全だとか全くの保障はないのですがね。
日本では精進料理に含まれるような代用食が発達していますが、
中国では食品偽装はお家芸の国技ですから。
とは言え、古代中国は煮炊きしないと本当によく人が死んだ。
そもそも水こそ火を通さないと危ないものの代表だった。
それ故、中国文化においては飲料水においても冷たい水は好まれず
茶や白湯か常温の形で提供される。
まあ、この偽造大国「中国」とは言え
中国、台湾、ベトナムなどでも、だまし目的とは対称的な代用食
いわゆるもどき料理(中国語で「仿葷素菜」)と呼ばれるものはあるのですが。
これは植物性原料を用いて、動物性の料理に似せたものを作ることである。
(例えば、湯葉を加工して火腿(中国ハム)を作ったり、
こんにゃくでイカやエビを形取ったり、
シイタケや他のきのこを用いてアワビのスープや炒め物に似せるといったもの)
○盒飯:
さて、中国人は4つ足のものはテーブル以外は食べ
中国にも弁当的なものである「盒飯」はあるけど、
日本の「弁当」とはかなり違い「盒飯」は上等な食べ物ではない。
と言うのも。料理を簡易容器にただ詰めただけのものを指すのが一般的だ。
そう、盒飯は単純に飯とおかずの組み合わせ……と言うか
犬猫の餌のようなぶっかけ飯なことが多いらしい。
それに対し日本の弁当は本当に種類が多いという印象である。
これが日本なら、
「見た目の悪いものは気持ちが悪い」という常識があり、
「バケツご飯みたいなモノなんて罪人ですら食べれない」と抗議される。
客人を常に最高の料理でもてなし、食べ残すまで出し続け、
その残飯を撒き散らす中国人民からしたら「冷や飯」を客人に出すなんて
面子に関わるとんでもないモノでしょうね。
それ故、文化大改革以前、改革開放前はコーラもビールも冷えてないものが結構ありました。
もっとも本来は残った料理を家に持ち帰る文化があったため、
食べ残しを「お持ち帰り(打包)」可能な店も未だ中国には多い。
では自分たちが外で食べる時はどうするのでしょうか?
実はどうもコソコソと隠れて物陰で……
しかし、最初は気持ち悪いと言ってましたが、
今では刺し身や寿司も日本の料理として食べ、それ故か年々マグロなどの漁獲が減っています。
なお、古代の中華料理は現在とはかなり異なっていました。
孔子(紀元前551~同479年)が暮らしていた頃古代中国では、
煮込み・直火焼き・羹(あつもの・肉や魚、野菜などを入れたスープ)が多く、
今日ではすたれた膾
(刺身のような生肉・生魚の料理)など生食する料理も多く、
「羹に懲りて膾を吹く」
「人口に膾炙する(「炙」は直火焼きの焼肉)」など、
古代中国由来のことわざ・慣用句にも窺うことができる。
もっとも加熱するにしても、煮る、蒸す、炙る程度のシンプルな調理法ばかり。
特に中国では古代から『蒸す』調理法が盛んでした。
その理由は『水がまずかった』『キレイな水が手に入らなかった』からだと考えられます。
水がキレイじゃないと煮る料理はおいしく食べられませんが、
蒸すのであれば、多少汚れた水でも蒸気にしてしまえば、調理に使えますから。
▼挽肉:
挽肉とは、食肉を細かく切った、またはすり潰した食材。
ミンチ(もしくはミンチ肉)ともいうが、
食材として、そのまま調理されるほか、加工食品の材料にされ
肉料理のなかでもとくに経済的でもある。
ひき肉の特徴は、うま味があるが堅い部位を用いるが、
これを用途によってひく回数を多くすると
肉に含まれる堅い筋繊維が細かく裁断され滑らかになるので、
口あたりの柔らかい肉料理になることである。
また、各種の調味料や素材と混合することで味の幅が増し、
しかも、いろいろな形につくれる利点がある。
なお、商品価値の低い屑肉くずにくが材料となることがある
中国人は偽装など危険に対し非常に警戒心が強いです、だって自分がそうするから。
特に食品については、自分の口に入れるということもあり、
珍しく安いからといって飛びつきません。
やはり自分がそれまでやってきたことを振り返れば信頼などと
とてもそんな悠長な事は言っていられないようです。
そもそも餃子や焼売等さまざまな中華料理のメニューで
多種多様な調理法の挽肉を好んで食べる中国ですが、
なぜかハンバーグはあまり好まれないようです。
餃子や焼売等は単独の肉を使用するため安心なのでしょうか?
理由を聞くとやはり肉を細かく挽くので、鮮度が良いのか悪いのか、
いや問題は、それ以前にそもそも何の肉かわからないということです。
(姫昌が食べた肉餅ハンバーグとか
*殷周時代の肉餅がどんなものかは不明であるが、
現代の中華料理としての肉餅は、挽肉を小麦粉の皮で包んで焼いた食品であり、
ハンバーグとは異なるが。)
つまり、古来よりの『中国独特の伝統の文化(偽造)』が
「挽肉」にも当てはまり
何を入れられてるか、どんな肉を使われているか分からない、
得体の知れないものとしてその特性とポジショニングを得ているとのこと。
あの中国人に肉と脂身以外を混入されたらソリャ何処の国の誰だって嫌ですよね。
現在中国では食料品の輸出の関係上、とある衛生管理にうるさい隣国の指導の元、
食の安全対策が以前よりはいくらかましになるよう指導を受け、改善がだいぶ進んだ現在でも、
中国人の多くは、いまだ「挽肉」に対しネガティブなイメージを持っていのです。
- だって中国とは中国人の中国人による中国人のための中国だから。
(言葉の意味はわからないだろうが、ニュアンスはこれ以上無いほどに伝わったであろう)
それ故中国で、「ハンバーグ」は商品価値が低く、
たとえ美味しくとも「ハレ」の外食の場で選ばれない商品なのである。
……本当、それなら饅頭や餃子、焼売に肉団子。麻婆豆腐などはどうするのであろうか?