現実:食-設備 「イートイン」「フードコート」「カフェテリア」
▼イートイン:専用飲食スペース
イートインは、
1 そのお店で買った食べ物をその店の中の客席で飲食すること。
2 持ち帰りと店内飲食とを併設しているファーストフード店の営業形態。
を指す。
2000年代以降、日本で一般化した。
店外に持ち出す「テイクアウト」と対比して使われる、
飲食店における商品提供方法のひとつ。
店内でのみ食べる方式の飲食店では使われず、
「テイクアウト」か「イートイン」を選ぶ店の場合にのみ表示される。
よって一店舗内のスペースを
「物販部分」と「客席部分」とに分割・併用する営業方法で、
ファーストフード店やコンビニエンスストア、
デパ地下 (百貨店の食料品売場) などで主に使われる。
アメリカのファーストフード店での
「ステイ オア ノットステイ」 (Stay or Notstay) と聞かれた時の
「ステイ」がイートインに相当する。
本来英語では、
イートアウト(英文:eat-out)は、「外食する」という意味だから、
その逆の
イートイン (英文:eat-in ) は、「家で食事をする」という意味である。
実は、日本で使われている「イートイン」は
“eat+in”「食堂兼用の」という意味にあたり、
こちらの意味で使われているもの。
つまり日本の食事に関する言葉として造られた
和製英語《(和)eat+in》である。
ならば略さずイートイン(飲食専用)スペース or コーナーと
ちゃんと呼ぶべきなのかも。
また、一店舗内のスペースのみならず
大規模商業施設内や
空港内など公共施設等で
テイクアウトした食べ物を共用の飲食専用空間
で飲食できるコーナーが用意されることもある。
これを飲食共用スペース、もしくはフードコートと呼ぶ。
▼フードコート:共用飲食スペース
隣接する多様な飲食店のブース及びセルフサービス形式の
食事のための屋台共有スペースを提供する屋内型広場である。
フードコートはアメリカ合衆国内で、1980年代に普及した、
ショッピングモール(ショッピングセンター)内及び空港内での飲食店街である。
主にこれら複数の飲食店が集合した大規模商業施設内などに設置され、
中央に椅子・テーブル、その周りに各種の飲食店があり、座席を共用し、
客は好きな料理を注文して各自で自ら手ずからテーブルに運んで食べる、
セルフサービス形式の飲食共有スペースを指す。
一般に100席規模の広い座席スペースの周りを
レジと調理設備を備えた小さな店舗が囲んでいる。
客はまず食べたいメニューを選んで各店舗で注文と支払いを済ませる。
この時店員から番号札や呼出ベルを渡され、
料理が出来上がると再び店舗まで取りに行き、
食事が終わればまた食器を返しに戻る。
加えて、飲料水のサーバーや下げ膳のスペースが共通化されていることが多い。
フードコートによっては各店舗の食器をまとめて洗浄するブースを設けてあり、
洗浄後は各店舗に引き渡される。
この形式のメリットは、
メニュー毎に店舗を分け、客席を共通にすることで、
各店舗を省スペース化できる点と、
グループ客でも違う店の料理が選択できる点である。
また、客席部分が広い事もあり、
子供達が騒いでも気にならない等の理由から、家族連れの利用も多い。
一方、デメリットとしては、マンションなどと同様に共用故に
改修の際、フードコート提供店と参加店の足並みが揃わないと着手ができない。
広い範囲の料理店に対応出来るよう無難なデザインで設計されているため、
飽きられやすく、各店舗独自部分のデザインと合致しないケースが起こり得る。
また参加していた店が入居テナントから撤退し、
フードコート参加店が少数化した場合、
シャッター街と化した商店街のように
周囲に垣根の無い飲食用スペースの座席からの眺めは
衆人環視の感が深まってしまう。
といった問題点が浮上する可能性もある。
日本では、ショッピングセンターなどに多く設置されている。
特に顕著なのがダイエーグループで、
子会社のオレンジフードコートがドムドムなど複数のオリジナルブランド店舗を
ダイエー店舗内に設置する例が見られる。
阪神百貨店では「フードテリア」と言った。
また、屋内型の屋台村、
あるいは、ラーメンやカレーなどの
フードテーマパークの一部でフードコート形式が見られる。
▼カフェテリア
カフェテリア (スペイン語: cafetería) は、セルフサービスの食堂,レストラン。
店員の手間を省くだけのノーサービスとは区別され、
顧客がすでに出来上がった料理を自ら選び取って配膳する方法で
低価格・短時間の買い物ができるようにした
セルフサービス式販売方法の一種である。
これにより店員が商品を選ぶ際の時間短縮に繋がったほか、
人件費を軽減させることでより安く商品を提供できるというメリットが
小売店業側にも顧客側にもあったため、
産業革命に伴う大量生産で物品が市場に溢れるようになった時代より
次第に普及していったと考えられる。
なお、似て非なるものである飲食店などで商業目的で導入される
ビュッフェ・サービス(バイキング形式)とは別物である。
*ビュッフェ・サービスは、
テーブルセッティングなどはサービス・スタッフが行うが、
料理は客が自分の好きなものをビュッフェボードで
自由に取り分けて客席に戻るサービス方法である。
具体的なやり方として客は長いカウンターに並んでいる何種類かの
ジュース、サラダ、肉・魚料理、野菜、デザート,コーヒーなどから
好みの品を自ら手ずから盆にとり、
その分の勘定を支払って自分でテーブルに運ぶ。
またアメリカのレストランは、日本のように店頭に見本を飾っていないが,
カフェテリアでは実物を見て選べるし、チップも不要なので価格も比較的安く
給仕の人手や注文してからの待ち時間を節約できる点でも
きわめて能率的である。
ゴールドラッシュ時代のサンフランシスコで生まれたものとも、
19世紀末シカゴで開店したものが最初ともいわれる。
○セルフサービス業態の誕生:
最初のセルフサービスを用いたのはこのカフェテリアで、
1885年9月4日にニューヨークで開店した。
もっともこの店舗の主要な客は男性中心で、
セルフサービスで料理を購入した後は立食であった。
もしくは1893年にシカゴで開催された博覧会では、
最初の誰でも利用できるセルフサービスのカフェテリアが開店した。
経営者はスエーデンの元祖カフェテリアスタイルのスモーガスボードをヒントに開店し、
カフェテリアと呼んだ。
このカフェテリア業態はニューヨーク、シカゴなどの大都市で複数開店した。
このカフェテリアとオートフォーマットの業態は
セルフサービスという後にファスト・フードのシステムに必要不可欠な経営技術を開発した 。
○カフェテリア方式:
客個人が自らの嗜好に合わせて
好きなメニューを選択できるようにした食堂の形式をカフェテリア方式という。
あらかじめ並べられている料理を利用者が選んだり、
カウンター越しに料理をよそってもらい、最後にレジで精算する。
給仕する人件費がいらないため、そのぶん安価に食事を提供できる。
公共施設等や、大学の学生食堂や社員食堂等でもこの型式を採るものもある。
その他カーフェリーのレストランは、この方式が多い。
セルフサービスの讃岐うどん店でも、カフェテリア方式を採用している。
☆彡びっくり仰天
セルフうどん
(料理の受け取りおよび食後の食器の返却を客自ら行う
セルフサービスの業態をとるうどん店)が
カフェテリア方式なんておしゃれなものだったとは……
でも一般に知られているのは正確にはハーフセルフですよね?
実はセルフでもお店によって2種類に分かれます。
『セルフ店』とは
お店に入ったら即注文し、精算後自分の席へ。食後の片付けもセルフです。
■手順
麺の注文→温める(温かい麺のみ)→サイドメニューを選ぶ→支払う→食べる→片づけ
・注文して出来上がったうどんに、天ぷら等をトッピングする。
→半分セルフ
薬味とだしはお店の方が入れます。ただし、「○○を抜いてください」というと
対応してくれますよ。
・注文してトッピングを選び、自分で湯通しし(温かい麺の場合)出汁をかける。
→完全セルフ
出汁は蛇口からでるのが通例。
薬味と出汁は自分で好きなだけ入れることができます。但し常識の範囲内でお願いしますね。