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現実:伝承 クリスマス サンタクロース

クリスマス:強いて言うなら太陽のバースデー!

  ローマの冬至のお祭りが時代を経るごとに各地の各時代の風習が取り込まれた複合存在。


 今ではキリスト教の救世主キリストの聖誕祭として

世界的に祝われる冬の行事のこと。

けっして恋人達がいちゃつく日では無い。


 元来はとある古代宗教の冬至の祭りであり、

太陽が死んで復活フェニックスする日

(北半球では太陽の南中高度が最も低く、

 一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日。)

として新年の始まりと考えられていた。


 またクリスマスの日に飾られるツリーは、

北欧神話の世界樹ユグドラシルと由来を同じくしていたり、

(天にも地に もあらざる霊樹)ヤドリギの下での愛の告白の行事にはケルト魔術の流入が見られるなど、

数多くの宗教的、魔術的儀式がミックスされている。


 序文:クリスマスとは、

 一般に12月25日に祝われるイエス・キリストの誕生を祝う祭である……が、

ただしキリスト教で最も重要な祭と位置づけられるのはクリスマスではなく、

地□から蘇り生まれ変わった日を祝う復活祭の方である。


 -  キリスト教に先立つユダヤ教の暦、ローマ帝国の暦、

およびこれらを引き継いだ教会暦(注:要するに古い暦の風習)では

日没を一日の境目としているので、

クリスマス・イヴと呼ばれる12月24日夕刻から朝までも、

教会暦上はクリスマスに数えられる。


 教会では降誕祭といった表記もある。

(注:なのに復活祭の方が重要とか親不孝ものである) -


 クリスマスの起源:ローマの農耕神サトゥルヌスのための祝祭とも

*ミトラ教の祝祭ともする説がある。


 実はキリスト教会内においてクリスマスはあくまで

「降誕を記念する祭日」であり、

「イエス・キリストの誕生日」などと考えられているわけでは無い。

そもそもイエス・キリストが降誕した日がいつにあたるのかについては、

古代から教会内でも様々な論議の的であった。


 また降誕祭とは別に、東方教会(ギリシャ正教)では

1月6日にキリストの公現を祝う『公現祭』があり、

12月25日の『生誕祭』は、遅くとも345年には

西方教会(カトリック・プロテスタントで始まったとのことで、

これはつまりキリスト教が広がる過程において、

『ミトラ教の冬至の祭』を吸収した後付けの習慣であることの証明ではないのか。



 クリスマスの風習:リア充よ爆発せよ!


 1.クリスマスプレゼントの風習とは、

そもそもキリスト教圏ではクリスマスとは恋人同士

(注:異性同士でも、同性同士でも)ではなく、

主に家族と過ごすものなのだ。


 そしてクリスマス当日はクリスマスマーケットで

家族や友達の為に選んだ贈り物をクリスマスツリーの下に置く。

(注:そう本来西洋のバレンタインデー同様家族へプレゼントを贈る

「愛」の日でもあるのだ、そこんとこ間違えないように。)

そして家族でテーブルを囲みツリーの下に置いてあったプレゼントの包みを開くのだ!


 2.クリスマスツリー(常緑樹で、一般にモミの木)の習慣は、

中世ドイツの神秘劇でアダムとイヴの物語を演じた際に使用された樹木

(知恵の樹)に由来している(「知恵の樹」象徴とされるとも)。


 またクリスマスツリーに飾りつけやイルミネーションを施す風習は

19世紀以降のアメリカ合衆国で始まったヤンキー由来のものである……

道理で派手なわけである。


 またツリーの先端には、キリストの降誕を知らせたベツレヘムの星にちなみ、

多くは星が飾られます。


 この支配の象徴ベツレヘムの星を頭上に頂くクリスマスツリーは、

異教のシンボルである樫オークの樹を切り倒して

キリスト教のもみの樹を植えた支配の象徴とも言えます。

(一神教の教義、風習として、

 征服した先で異教の神殿を破壊した上に教会は建てるものがあります)


 と、この様に述べてきましたがクリスマスツリーとは

実はキリスト教そのものとはまったくの無関係であったりします。

その原型は北欧古代ゲルマン民族の「ユール」という冬至の祭で

使われていた樫の木であり、

冬でも葉を枯らさずにいる樫は生命の象徴とされていました。


 キリスト教が連中を改宗させようとしますが樹木信仰は存外根強く、

勢い余って樫を切り倒したその後にモミを植え替えることで

キリスト教の支配化を表しました。


 1419年にドイツの聖霊救貧院にツリーを飾ったのが

クリスマスツリーの最初とされ

1600年代にはドイツ各地広まっていき

ベルリンには1800年頃にツリーが伝わっているのが確認されています。


 イギリスでは1840年、ヴィクトリア女王の夫のアルバート

(ドイツ出身)のためにクリスマス・ツリーを飾って見せたところから

1860年代に一般にも広まるようになりました。


 こうして16世紀にドイツに広まったクリスマス・ツリーはその後、

19世紀前半に北欧・フランス、19世紀後半には欧州中に広まったそうです。


 またアメリカ合衆国ではドイツ移民によって1746年に飾られました。

もっともアメリカで導入された当時は、

アメリカ建国当初からいた(移住当初でないところがミソ)

イギリス系清教徒のアメリカ人から、

「クリスマスツリーは異教の文化だ」(笑)と反発されたのであった。

それが今では……。


 3.クリスマス・リースは元は古代ローマ人の慣習でありますが、

それが北米に移住したオランダ人たちの間で見られたものが、

映画の影響からクリスマス・リースとしてあちこちに広まりました。


 4.サンタクロースとは、

キリスト教の聖人である奇蹟者聖ニコライ(ニコラウス)の伝説が

起源とされる……が、

世界的にも数多くの冬至クリスマスの前の夜に良い子のもとへ

プレゼントを持って訪れる人物がいます。

(注:クネヒト・ループレヒト-ブラックサンタクロース、ジェド・マロース等)


 実は日本にもこれに良く似た存在がいるそうです。

いわゆる歳徳神、大年神は男神であり翁の姿であるがこれが大国主

(おおくにぬし)と同一視されて、それが更に大国だいこくから大黒

(だいこく)に転じ大黒天となったとか。


 この大黒様が年末年始の雪の最中現れ正月に寝ている子供の元に

餅を撒きに来るという。


 その姿・特徴はヒゲを生やした太りぎみの老人の男であり、

白く大きな袋に贈り物を入れて肩に担いでいるというどこか良く似た姿なのである。


 5.宿り木:

「欧米ではヤドリギの下では、男の子が女の子にキスをしてもいい。

 また、ヤドリギの下では女性は男性からのキスを拒否してはいけない。

 さあズキュウウウンを!」

「だが断る! 我は乞う(ハイル)!地にも天にもあらざるヤドリギの加護もて、

 西の災いを穿て!」


 そもそも何故ヤドリギがクリスマスに出てくるのかというと

ケルト神話・北欧神話ではヤドリギは幸福、安全、幸運をもたらす

聖なる木とされていて非常に縁起の良い植物だったことに由来します。


 また北欧神話でヤドリギが神に対し

「地面に触れない限り、誰も傷つけない」と約束したと言われており

その名残で今でもヤドリギは足元には置かないことになっています。


 そこでヤドリギの小枝を吊るし、

その下を通るときに幸福、安全、幸運を願うという習慣が生まれたことから

転じて未婚の男女は幸せな結婚を願い

「ヤドリギの下で出会った男女はキスをしても良い」

という習慣が生まれました。


 また、ヤドリギの下でのキスを拒むことは縁起が悪いこととされ

拒むと翌年は結婚できないという言い伝えもあるそうです。

まあ関係ない話ですが。



 そもそも現在の西欧人とは、

実はもともとがゲルマン人の神話(北欧神話)の世界の人間なので

(ゲルマン民族大移動)、キリスト教になっても彼らの祭儀を巧みに

キリスト教の祭り(クリスマスなど)に装って保ち続けた民族であり、

彼らの神話に登場する「魔女的存在」もずっと保ち続けていて、

社会が不安になるとそれが何かと顔をだしてくると言う。


 つまりはシングルヘルでクルシミマスと

サタンが街へやってくるやも知れません。

ヒャッハー、さあシット団団員よ後に続け!


*ミトラ教:

 ミトラ(ミトラス)教は、古代ローマで隆盛した

太陽神ミトラスを主神とする宗教である。


 その起源は古代のインド・イランに共通するミスラ神

(ミトラ)信仰であったものが、

ヘレニズムの文化交流によって地中海世界に流入後に形を変え、

ローマ帝国治下で紀元前1世紀より5世紀にかけて発展し

大きな勢力を持つにいたった。


 ミスラはアフラ・マズダを凌ぐほどの崇拝を受け、

ゾロアスター教の正統に拮抗する勢力を保持したのだ。


 このミスラ信仰はペルシャ帝国期、

神官マギによって小アジア、シリア、メソポタミアと伝道され、

ギリシアやローマにも取り入れられ太陽神、英雄神として崇められた。


 その信仰はミトラス教 (Mithraism) と呼ばれ

ローマ本土とその属州で広く信奉され、

善悪二元論と終末思想が説かれた。


 また仏教の弥勒菩薩マイトレーヤもミスラを起源とする。

(「mitra/miθra」は本来「契約」という意味)

この弥勒菩薩の救世主的性格はミスラから受け継いだものだという。

故にお寺でも弥勒菩薩のお祝い冬至の祭りとしてクリスマスが開けるのである。


 最大のミトラス祭儀は冬至の後で太陽の『復活』を祝う12月25日の祭で、

キリスト教のクリスマス(降誕祭)の原型とされる。

のちに新プラトン主義と結合しキリスト教と争ったが、

かつて被害者だったはずのキリスト教が迫害者になることによって

彼らに圧迫されて衰退した。


 また、ミトラの持つ「契約の神」「丈高き者」「万の目を持つ者」

「万人の監視者」「太陽神」といった性格を、

メタトロンも同じように保持していることが分かっている。

ユダヤ教(キリスト教)の天使メタトロン (Metatron) の起源も

ミスラなのである。

メタトロンは神の住居といわれる第七天に住み、

小ヤハウェともいわれるほどの実力者である。


 メタトロンは「契約の天使」「非常な長身」「無数の眼の持ち主」

「夜警」「太陽のような顔」といった性格を備えており、

その異称「ミトロン (Mittron) 」からもミスラの影響がうかがえる。

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