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現実:食-コーヒーゼリー

コーヒーゼリーは、万能デザート!?


 黒くほろ苦いゼリーと、白く甘いクリームの組み合わせが絶妙にすぎる……

そう、みなさんも一度は食べたことがあるであろう、

コーヒーゼリーです。


 小さい頃は、大人が食べているのを見て、

あんな苦いものよく食べられるものだ って、

 ゴホン、

いえ、早く食べたいなって憧れを抱いたものでした。



★日本で「食べるコーヒー」の誕生。


 コーヒーゼリーの起源は海外とされ諸説あるのですが、

多くは日本生まれの冷菓と考えられています。


 コーヒーゼリーに関する最初の資料レシピは大正時代。

1914年 (大正3年) 4月3日付の読売新聞に掲載されたのが始まりだとか。

家事や生活のことを扱う「家庭面」にコーヒーゼリーのレシピが掲載されました。


 そして、日本で初めてコーヒーゼリーを販売したのが、

コーヒーショップ「ミカド珈琲」の創業者とされています。


 「ミカドコーヒー」とは、

軽井沢で当時夏季のみ営業していた喫茶店で、

1963(昭和38)年に「食べるコーヒー」として考案され販売。

大ヒットしたそうです。


 夏場に、冷たくてほろ苦甘いデザートを食すのは、

至福のひとときになったんでしょうね。


 ……はて、そういえば江戸時代より

ところてん茶屋なるものがあったそうですが

コーヒーゼリーと何か関係があるのだろうか?


 いや、なに。

自家製ところてんなら、

コーヒーを抽出液に混ぜればコーヒ―ゼリーになりますし。



 - 閑話休題 -



 ところで日本人でコーヒーゼリーを知らない人はあまりいないと思いますが、

海外じゃそこまでメジャーな食べ物じゃないみたいなんです。(特に欧米)


 そう、この暑くなると食べたくなるのが日本の定番デザート、

コーヒーゼリーなんですが、実は日本で生まれたためか

海外では一般的ではありません。


 日本だとコンビ二やスーパー、レストランなど

どこでも手に入るコーヒーゼリーですが、

こんなにどこにでもコーヒーゼリーが売ってるのは世界でも日本くらいなんだとか。


 コーヒーゼリーは基本的にコーヒーとゼラチンがあれば作れます。

材料が簡単に手に入り、作り易さもあって、

家庭のおやつとして普及します。

現在ではカフェや喫茶店の定番商品ですが、なぜか海外ではあまり知られていません



★コーヒーゼリーの来歴


 日本では1963年に

ミカドコーヒー軽井沢店で「食べるコーヒー」として考案されたのが

始まりとされる。


 ただし作り方そのものは、

イギリスで1817年に出版された料理本にレシピが紹介されており、

アメリカでも1896年アメリカで発行の

「The Boston cooking school」にレシピが掲載されている。


 1918年にはアメリカでは有名な

インスタントゼリーのジェロが

コーヒーゼラチン(コーヒーゼリー)の素を発売したが、

ニューイングランド地方以外では売れず販売を中止した。


 現在でもニューイングランド地方のロードアイランド州や

マサチューセッツ州などでは

コーヒーゼラチンという名前で、

主に19世紀のレシピ基づいたアメリカの郷土料理を出す

一部のレストランで提供されているがそれほど人気があるデザートではない。


 また世界レベルで見ると大変マイナーなデザートであり、

来日経験がある人や日本の食文化に詳しい人以外はその存在を知っている人は殆どいない状態である。


 日本では1914年(大正3年)4月3日付の読売新聞の家庭欄で、

アメリカの大学で家政学を学んだ小此木武子が初めてレシピを紹介した。

ブラックコーヒーの色と風味を生かしたデザートで、

糖分を加えたコーヒーをゼラチンや寒天、

カラギーナンなどのゲル化剤でゲル状に固めて作る。


 この際コーヒー液の冷却に時間が掛かると

アイスコーヒーを作る際と同様に白濁する(クリームダウン現象)ため、

仕上がりを良くするには急冷する。


 そのままスプーンで食べることもできるが、

コーヒーフレッシュやガムシロップ、

コンデンスミルクなどを掛けて食べる場合が多い。


 市販品の大半にもこれらが添付されている。


 また立方体の形に切られ、ミルクセーキに加えられたり、

クリームソーダの底に入れられたり、サンデーの装飾に使用されたりもする。


 日本においては多くの食品メーカーから販売されており

食料品店で簡単に入手可能だが、

材料は入手しやすいもののみなので一般家庭でも手軽に作れる。


 熱湯などに溶かすことでより容易に作ることができる粉末も販売されている。

一方で日本国外ではあまり知られていない。




☆ゼラチンを使用したコーヒーゼリーの作り方


約240cc分(2~3人分)


①ゼラチン小さじ2杯弱を、大さじ3杯の水でよく溶いておく。

 (水分に対し約3%)。

 この際にゼラチンが塊である場合は水に溶けやすくするために細かくする。


②コーヒーを200cc抽出する。

 この際ゼラチンを溶かした水を混ぜることを考慮し、

 やや濃い目に淹れる方が良い。

※ゼリーに甘みをつけたいときは、ここで砂糖を適量入れて溶かす。


③コーヒーを沸騰しない程度まで温めたら、

 ①(ゼラチンを溶かした水を)を②の中に入れてよく混ぜ粗熱をとる。


④型に注ぎ入れ、冷蔵庫で1時間-2時間ほど、

 できれば3時間以上冷やしてできあがり!


 砂糖を入れずに作れば、低カロリーデザートに!

好みに応じてシロップ、コーヒークリーム、ホイップを添えることも。

コーヒーに添えるものであれば殆ど利用可能。


 また、コーヒーの味と香りを引き立てるように、

バター・練乳・ラム酒を使って、

濃厚かつキレのいいクリームに仕上げることも。



 コーヒーゼリー以外にも、

ゼラチンを使用すれば、

ワインゼリー、フルーツゼリー、マンゴープリンなど

様々なゼリーに用いられる。


 フルーツゼリーの場合、パイナップルやキウイフルーツのように、

タンパク質分解酵素プロテアーゼを含む生の果物を使った場合は、

それらがゼラチンのタンパク質を分解してしまうためうまく凝固しない。


 プロテアーゼの一つであるパイナップルに含まれるブロメリン

(プロメライン)やキウィフルーツのアクチニジン (酵素)は熱により

変性しその効力を失うため、

熱処理の行われたもの(缶詰)などを使えば、

問題なく作ることができる。

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