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現実:食-珈琲-ロシアン・コーヒー

 「ロシアン・コーヒー(ルシアンコーヒー)」と言えば、

日本では、コーヒーに湯銭で溶かしたチョコまたはココア、

そしてミルクをまぜたものにお砂糖をいれ、上にホイップクリームを浮かべた甘い飲みもの、

と思われています。



 他にレモンやリンゴ、ナシなど、フルーツの輪切りを添えたコーヒーも好まれています。


一例:レモンの輪切りを添えたロシアのコーヒー。

 レモンがさわやかに香る、軽い飲み口のコーヒーです。

クリープを加えて、コーヒーの苦みとレモンの酸味をやわらかくし、

やさしい味わいにアレンジしました。



 では、本場の「ロシアン・コーヒー」とは、どんなものなんでしょう? 


 なんと「卵黄」と「ウォッカ」を入れるんです!

そう、そのポイントは、「卵黄」と「ウォッカ」!


ウォッカ……優秀な不凍液だよね。 って、ルーシーめ! 

 ウォッカ! ウォッカ! ウォッカ! ウォッカ! ウォッカ!

 タクシーでもウォッカを販売!

 雪原でウォッカを煽って冬眠!

 夏場にウォッカを煽って水辺で溺死! ……

失礼。


 「コーヒーに卵!?」

と思われるかもしれませんが、でもこれがロシアの寒い気候にはピッタリ。

ええ、ウォッカと共に体を芯まであたためてくれるのです。


 心身共に底冷えのする日の昇らぬ明日をも知れぬ極寒の地では

コーヒーにココアまたはチョコレート、

そしてミルクをまぜたものにお砂糖を入れ、

卵黄とウォッカを鍋に入れて火にかけて混ぜたものをカップに注いだ上に、

ホイップクリームを浮かべたコーヒーは格別なのです。


 コミーなどとてもシラフではやっていられないのでしょう。


 栄養価も高いため、風邪ぎみの時などにもいいんだとか。

ロシアの「たまご酒」みたいなものなのかもしれませんね!

日本風に言えば、ミルクセーキ・コーヒー(in卵酒)であろうか?



 コーヒーひとつとっても、こんなにちがう飲まれ方をされているロシア。

現地の寒い気候の中、かのロシア料理を食べたあとに、

「ロシアン・コーヒー」で一息……

 まあ、コーヒーが美味しい土地とは終ぞ聞いたことがないのですが。


 現地まではちょっとむずかしいな……という方は、日本にあるロシア料理店で、

おいしい? お料理と本格的な「ロシアン・コーヒー」で、

ちょっとドリップをトリップしてみてはいかがでしょうか?


 軍靴の足音ならぬ秘密警察NKVDの足音が聞こえて来るかも?

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