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現実:食 餃子-焼き餃子、揚げ餃子

現実:食 餃子-水餃子、蒸し餃子から

餃子には「蒸し餃子」「水餃子」「焼き餃子」の3種類がある。おまけに「揚げ餃子」も。



▶焼き餃子:  


 焼き餃子といえば中国では一般的に水餃子の残り物をまた美味しく食べる為に油で焼いて食べる習慣があります。

これを貧しい人が食べる残飯説と呼ぶ人もいますが、これは大きな間違いです。

しかし、残飯を当時高価であった油を気軽に使って貧しい人々が手軽に調理して食するのでしょうか? 不思議ですよね。

また、当時高価な油を使用人が勝手に使用して調理して食することも、ましてや主人が使用を許可するなどなどありえませんでしょうしね? まったくもって謎です。


 また、中国には水餃子しかなく、焼き餃子など無いという人もいますが、これも大きな間違いです。

果たして蒸し餃子とは一体どんな料理なんでしたでしょうか?




 確かに冷めてしまった水餃子を湯で茹でて美味しく食べる為に一度油で焼いてから食べる習慣はあります。

それはそういうのもあるでしょうが、決めつけるのはよくありませんね。

麺料理の一種と分類すれば理解しやすいのか?


 また、中国ではニンニクを別に食べるは本当ですが。

あと、中国では餃子は「主食」だということも。


 中国では焼き餃子とは一度茹でた餃子を焼くものですが、日本式の焼餃子は生の状態から調理します。

家庭ではフライパンや鍋で、飲食店では鉄板などを使います。(火力の違い)

焼き餃子としてはじめから調理されることはあまりありません。

中国では水餃子が主流なので、焼餃子と言えば餃子の残りを再利用として翌日などに焼いて食べる程度のようでマジ別物です。



 水餃子は東北地方や北京、西安など小麦が栽培される比較的北方でよく食べられ、稲作ができる南方では、どちらかというとあまり食べない。簡単にいえば、北は小麦粉食、南は米食です。

つまり、米が取れにくい地域の主食として食べられているのが実情。そりゃおかずにならない訳だ。


 実は、中国の*1.東北部満州周辺の満州族では古来より焼き餃子が存在しており……と言うか、焼き餃子は主に満州族の調理法でごく普通に家庭料理として食されていました。

日本で一般の日本人が食べられるようになったのは第二次世界大戦後で、満州族の家庭料理で焼き餃子を御馳走になった関東軍や満州開拓団などの引揚者によって広く普及するに至った。


*1.最盛期は満洲南部から朝鮮半島の大部分を領土とした高句麗の地。

 明代に山海関と呼ばれてた長城最東端の関よりも外の土地という意味で「関外の地」、あるいは関よりも東の土地という意味で「関東」とも呼ばれた。

 つまりはそもそも中国ではないということ。


 では中国で言う焼餃子とは?



▼中国で言う焼餃子

○煎餃(jianjiao:ツェンチャオ)=中国の焼き餃子。日本の餃子とよく似ています。焼き餃子は主にスナック感覚で食べられ、小ぶりで日本の餃子のように皮が薄い焼き餃子でよく屋台などで売られています。

 また煎餃自体が大括りでの焼き餃子の意味になり、故に焼き餃子はむしろこちらで呼ばれています。


○鍋貼(guotie:グオティエ)=中国の焼き餃子 材料的には餃子を焼いたものですが餃子のように包まず、両端は空いたままの餃子(棒餃子の形)。恐らく、鍋に貼ったようにして焼くので、“鍋貼”と呼ばれています。


中国で焼餃子に似た料理は北部と南部で違った形で存在します。


 ひとつが「煎餃」。これは満州族の料理で戦後日本に広まった餃子のルーツです。

中国には水餃子が主流で、残った餃子を焼き餃子に…という話もよく聞きますが、これは漢民族の話かもしれませんね、自称漢民族の。

 旧満州で生活をしていた日本人は満州族の「煎餃」を食べていて、日本に帰ってきて再現したというのが、現在もっとも有力な説です。

 戦後の同時期に日本の各地で焼餃子が出たため、発祥地を特定するのは困難ですが、奇跡的に当時から続く中華料理店は、数店舗現存しています。


 もうひとつが「鍋貼」。これは台湾を中心とした鍋に貼って焼くという意味の料理。博多の鉄鍋餃子のルーツという説があります。


 さらに「棒餃子」や「鉄鍋餃子」と呼ばれるもの。皮が薄く長細いものが基本で、そもそも水餃子とは皮の作り方から違う。だが、水餃子と同じく丸い形状のものを焼き「鍋貼」と称することもある。


もっとも「春餅」(北京ダックなどを包む薄い皮)を焼くのはアイデア料理っぽくて、餃子というより春巻きに近いですね。これは漢民族の料理。


似ていてもちょっとずつ違う感じですが、日本人からすると、ひとまとめに「餃子」としてしまいそうです。




▶揚げ餃子:


 名前の通り油で揚げた餃子が揚げ餃子です。

焼餃子同様、日本では馴染み深くよく見かけますが、餃子の本場中国ではあまり見かけることがないようです。


 ですが日本独自の餃子ではなく、この調理法もあまり見かけることがないと言いながら中国には存在します。

それが中国から日本に伝わったのか、または日本で独自に考案されたものが中国へ逆輸入されたのかは良く判っていません。実にいい加減です。


【スナック感覚で】

 油をたっぷりと使い高温で揚げるので、サクっとした食感が特徴です。

冷めてしまっても美味しく食べられるので、普段の御飯のおかずとしてだけでなく、おやつにもいいでしょう。

また、揚げ餃子の具材は水餃子や焼餃子の様に肉や野菜を使ったものが主流ですが、果実、さつまいも、餡などを使った甘い揚げ餃子もあります。


【変わり餃子】

 また、揚げ餃子の具材は水餃子や焼餃子の様に肉や野菜を使ったものが主流ですが、果実、さつまいも、餡などを使った甘い揚げ餃子もあります。

これらはさらにおやつ向けでしょう。


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