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現実:食-コーラ戦争

世界中でコカ・コーラ社の存在は圧倒的でした。

特にアフリカの多くでは他に選択肢がありません。

ですが、ペプシコーラが進出しているガーナ、ナイジェリア、ザンビア、タンザニアなどでは

価格競争が起きていて、コカ・コーラしかない国よりは安くなっていると言う。


★コーラ戦争:1980年代〜1990年代 ザ コカ・コーラ カンパニー v.s ペプシコ社の仁義なき戦い

 - これは、人間ヒトが欲望(願い)を叶える物語だ。-


▼コーラ戦争(英:Cola wars):

 それは、清涼飲料製造業者であるザ コカ・コーラ カンパニーとペプシコの間の抗争で、赤と青の陣営に別れ、お互いを標的とした1980年代から1990年代のテレビCMおよび販売宣伝の比較広告活動である。


 時は西暦1980年代。

マーケティング競争によりシェアを奪ったペプシコの経営陣たちが打倒コカ・コーラを掲げ、業界に反旗を翻す。

ザ コカ・コーラ カンパニー側はペプシコに刺客となる新商品を送り出すも敢え無く敗退。

しかし様々な営業上の駆け引きを巻き起こす事に成功する。

こうしてペプシコである「青」の陣営と、ザ コカ・コーラ カンパニーである「赤」の両陣営によるそれぞれの野望と刃が交錯する時、前代未聞の「コーラ戦争」が始まった。


 世界を巻き込んで行われていたコーラ戦争。

その混乱の中、各地に大量広報マーケッティング戦略が巻き起こされた結果、世界中で小規模なコーラ戦争が行われ1990年代に「第二のコーラ戦争」が報告された。



▼概要:

 コーラ文化として非常に多様なコーラ風の清涼飲料水が世界各地に存在しており、またそれらがさまざまな風味であることから、人によっては特定企業の製品を好んで飲用することもある。


 この風味の違いは、同じ会社の製品であっても年代により様々な変化を見せるが、これは各々の会社が時代の流行を反映していることに起因する。

ただしそうした企業戦略は、旧来のファンが味の変更を嫌い、競合他社に切り替えるというリスクも同時に伴うことになる。


 コカ・コーラとペプシコーラのアメリカ2大コーラ会社は

コーラを中心に同じような清涼飲料水のラインナップをそろえ、世界各地で激しいマーケティング競争を繰り広げた。

特に1980年代には競争は激しさを増し、ペプシのシェアがコカ・コーラを抜く事態となり、コカ・コーラは新たな商品開発に追われるなど苦戦を続けた。


 各社のシェア争いは熾烈を極め、外食産業チェーン店や国際イベントでの採用を巡っては、様々な営業上の駆け引きも行われ、その熾烈さもあって「コーラ戦争」と形容されることもある。


 このコーラ戦争においては主要メーカーにより莫大な広告費が掛けられるのが通例で、近年では全米規模でGPSを使って懸賞賞品をその場にお届け、などといった社会現象さえ巻き起こしている。


 またボトルキャップフィギュア等の、後にコレクター市場が成立するようなアイテムの付録が付くといったイベントも度々行われている。


 これに触発されて各国ローカルの飲料会社が独自のコーラを発売し、アメリカの2大コーラ会社に対してナショナリズムに満ちた亜種コーラ戦争を行う例もあり、イギリスのヴァージン・コーラのように世界的に展開し2大コーラ会社に挑む例も見られる。


 日本でも例に漏れず、これに先立つコーラブームが到来した1960年代には、当時全国各地に散在した中小飲料メーカーが「コーラ」と名を冠する製品を次々と発売したのだが、しかし大手メーカーには到底及ばず、多くの業者が比較的短期間でコーラ製造から撤退した。



●ペプシ:『ペプシチャレンジ』と『ペプシスタッフ』

 ペプシは有名人がコークよりもペプシを選ぶという、ペプシ支持のポジショニング手法「The Choice of a New Generation(新世代の選択)」宣伝を多く用いた。


1975年に、ペプシは『ペプシチャレンジ』と呼ばれる、どちらが美味しいかの目隠し飲み比べを開始しペプシの販売を促進する街の声を拡大させた。


1990年代後半に、ペプシは長期間の継続的コーラ戦争戦略『ペプシスタッフ』を開始した。

「Drink Pepsi, Get Stuff(ペプシを飲んで商品を貰おう)」の宣伝で、万物の願いをかなえんと、消費者は膨大な数のビン・缶やカップに付いているペプシポイントを集めた。

ポイントはペプシの生活用品に交換できる。


 この手法は消費者の共感を得られるよう2年間の調査と試験販売を経て開始され、ペプシスタッフは即時に成功をおさめた。数千万人の消費者が参加した。


 こうしてペプシは、コークの地元で開催され主要スポンサーだった『夏期アトランタオリンピック』の期間に、コークの販売を上回った。


 この成功を受けて、この手法はマウンテンデューにも適用され、ペプシの世界市場に拡大し、この手法は毎年新しい景品を投入しつつ何年も継続した。


 だが、ペプシスタッフの宣伝は訴訟の対象となった。

多くの広告の中に、ペプシはハリアーのコクピットにいる若者の姿にテロップで「ハリアー:700万ペプシポイント」と示したが、これが問題になったからだ。


 実はペプシスタッフの注文額を満たすために追加ペプシポイントを購入する仕組みがあった……つまり課金である!


 そこでワシントン州シアトルのジョン・レオナルドが、ペプシスタッフに最大ポイントの要求と70万ドル(1ドル 108円とすると 7,560万円)の小切手を送り必要な追加ポイントを注文するも、ペプシはこの要求を受け入れず、よってレオナルドは訴訟を起こした。


 判決は「広告を見た合理的な人間は実際にはペプシはハリアーを提供はしないと判断するだろう」というものであった。

 ペプシは訴訟に応じて、ハリアーのコマーシャルの下「ただの冗談」の文字を加え、「価格」を7億ペプシポイントに変更した。



●コカコーラ:

 2005年に、ペプシスタッフが再開し「Coke Rewards」が応じるという「サイバー戦争」にコカコーラとペプシは至った。

このコーラ戦争は、ペプシスタッフがサービスを終了し、Coke Rewardsがウェブサイトで商品提供を続けるという結果で終結している。


 両者ともにボトルキャップと12本または24本入り箱の蓋を集め、特定ポイント数のオンラインコードを入力すると、賞品や商品を消費者が貰えるというロイヤリティ手法である。

ペプシのオンライン提携先のAmazonでは、「ペプシポイント」でmp3ダウンロードのような様々な商品購入ができた。

コカコーラとペプシの両者ともにiTunes Storeと提携していた。



▼第二次コーラ戦争:『セインズベリーズクラシックコーラ』と『ヴァージン・コーラ』

 1990年代に「第二のコーラ戦争」がイギリスで報告された。

大量広報マーケッティング戦略が続けられたのだ。

製品競争力があるようデザインされた『セインズベリーズクラシックコーラ(Sainsbury Classic Cola)』と、『ヴァージン・コーラ』の発売開始に伴うものである。


・イギリスのスーパーマーケット『セインズベリーズ(Sainsbury's)』のプライベートブランドコーラ、『セインズベリーズクラシックコーラ(Sainsbury Classic Cola)』は、多くの安売りのストアブランドコーラとは異なり、驚くべきはその中身で、甘味料は砂糖のみ原材料にはすべて天然のフレーバーを採用して、また大麦麦芽エキスを使っている点も見逃せない。

それにより香りがフルーティでしっかりした後味が楽しめ、砂糖の甘さと麦芽エキスの後味でボディ感のある満足感の高いコーラとなっている。

だが、コカ・コーラはセインズベリーズクラシックコーラ缶のデザインがコークと酷似していると主張してSainsburyを訴えた。


・『ヴァージン・コーラ(Virgin Cola)』は、『ヴァージン・ドリンクス』が販売するコーラ飲料である。

強力なブランドを求めていたカナダの飲料品会社コット(Cott)と新規事業への進出を求めていたイギリスの多国籍企業ヴァージンが協力して開発し、コカ・コーラ、ペプシコーラ等のアメリカ製品に対抗した。


1994年に、イギリスで発売され、西欧や南アフリカなどでも販売する。


1995年に、日本ではダイエーやローソンなどで販売開始した。


1998年に、沖縄サンポッカと提携し沖縄県でも販売する。

 アメリカでも販売し、二大勢力に戦いを挑んだが、結局牙城を崩すことなく後に撤退する事になる。


1999年に、その後ポッカコーポレーション(現・ポッカサッポロフード&ビバレッジ)と提携し、再び全国で販売する。


現在は、世界15カ国で販売されるに留まるが、その中にはアフガニスタンやイラク・コソボといったチャレンジングな市場が入っているのが興味深い。



 こうして数年間に渡りこれらのコーラはコカ・コーラやペプシと競争したのだが、しかしながら現在はヴァージンとClassic Colaは2大ブランドに遠く及ばなかった。

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