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現実:食-ルートビア

★ルートビア:ネットで検索すると「 ルートビア まずい」が第一の検索候補に挙がるほど味がアレらしい

▼概要:アメリカ発祥の飲む黒い湿布薬炭酸入り清涼飲料水

 ルートビア(英: root beer)は、アルコールを含まない炭酸飲料の一種。

ルート(root)は植物の根、ビア(beer)は発酵性飲料を意味する。


 商業用品としてのルートビアは、アメリカ合衆国において19世紀中頃に生まれたとされる。

ルートビア色(冗談ではなく色彩表現としてルートビアというのがあった)のハーブ飲料。

(ちなみにコーラの誕生は19世紀後半なので、コーラより歴史がある飲み物ということになります。)

リコリス(甘草の一種)の根ルート(root)、

熱帯産のユリ目サルトリイバラ(シオデ)科の蔓植物であるサルサパリラという

植物の根や根茎がフレーバーの主成分。

(これには強壮・解毒・消炎など様々な薬効があるとされ、

 ヨーロッパでもサルサパリラ入り炭酸飲料の他、

 サルミアッキのように飴やスナックの形でも売られている。)


 かつては、古くからインディアンに万能薬として重宝されていた

クスノキ目クスノキ科のサッサフラス(sassafras, Sassafras albidum)

の根から抽出したサッサフラスオイルを用いていたが、

MDMAの先駆物質であり発癌性もあるサフロールが含まれているため、

アメリカでは1960年に規制がかかりルートビアのレシピから消えた。

が、地方の醸造所ではサフロールを除去した食品用オイルを用いた地ルートビアを

造り続けている所もあるらしい。

ちなみに、アメリカ南部ケイジャンまたはクレオール料理のの汁かけ飯・ガンボには、

柑橘系フレーバーととろみを加えるのにサッサフラスの葉粉末(ガンボフィレ gumbo filé)を用いるが、

葉には元からサフロールが含まれない。


 この他バニラや、桜などの樹皮、ナツメグ、アニス、糖蜜などのブレンドにより作られる。

使用原料やその配分は厳密に決まっておらず、銘柄によって様々なアレンジが施されている。


 また、ルートビアは湿布のような芳香と風味がするが、

それは原材料の一部であるカバノキ、トウリョクジュにサリチル酸メチル

(サロメチールの主成分)が含まれているためで、

サルサパリラが湿布のような風味を作っているわけではない。




▼原材料:

 地ルートビアや自家製ルートビアに使われる原材料としては、

前記のものに加えて以下のようなものがある。


スパイス類 - オールスパイス、コリアンダー、

ハーブ類  - セイヨウネズ(ジュニパー)、トウリョクジュ(ウィンターグリーン)、

      甘松、ウメガサソウ、ホップ、クローバー、

木の皮など - カバノキ、シナモン、

木の根など - ショウガ、タンポポ、リコリス(スペインカンゾウ)

その他   - メープルシロップ、蜂蜜




▼歴史:「奇跡の薬」

 18世紀の建国の頃の米国において、

農場の所有者たちが家族の集いや社会的イベントのために自家醸造により

低アルコール(2%程度)のハーブ飲料を作ったのが始まりとされる。

ここに薬剤師が加わり鎮咳消炎などの薬効を期待したものなど「奇跡の薬」を目指して、

独自調合により改良が加えられていった。


 商品として作られたルートビアは、

1866年5月16日に

 チャールズ・エルマー・ハイアー (Charles Elmer Hires)が開発したものが最初とされる。

1876年、

 ハイアーはフィラデルフィアにおける建国百年祭の展示で、

 ハーブや木の根、スパイスなどをブレンドした紅茶に入れるための粉末を発表した。

1893年には、

 ハイアーは瓶詰めの炭酸飲料として、ルートビアを発売し始めた。


 現状アメリカ合衆国においてルートビアは、

飲料市場において3%のシェアを持っており、市民にとってなじみ深い飲料であると言える。

また、地ビールのように地域独自の「地ルートビア」と呼ぶべきものも数多く販売され、

それほど一般的ではないが自家製ルートビアも造られている。

ファストフード店ではタチアオイ、カンゾウ、スターフルーツ、バニリン、ブドウ糖、スクロース

などを水で薄めシロップと炭酸を加えて出され、

その独特すぎる風味があまりにも強烈なのでさまざまな異名で呼ばれています。


 関連商品としては、ルートビア味のキャンディやのど飴なども販売されている。

また、ルートビアにアイスクリームを浮かべた「ルートビア・フロート(別名ブラックカウ)」

などのアレンジ飲料も広く飲まれている。

A&W クリームソーダは缶ジュースでありながら薬臭くなくてとってもクリーミーな味わいであり、

バニラアイスをそのまま飲み物にしたような味で激甘だが大変飲みやすい。

(A&Wは、ファーストフードです。

 1919年、アメリカ カリフォルニア州ロディ(サクラメントの近く)に、

 A&Wはルートビア・スタンドとして誕生し、以降、ハンバーガーレストランとして発展します。

 しかしルートビア缶メーカーとしてのA&Wの方が有名かもしれません。)




▼日本でのルートビア:

 沖縄では特にファーストフード店・A&Wレストラン(現地の通称:エンダー)では

「おかわり自由」で供給され、その独特の香りを「飲むサロンパス」などと呼ばれることがあるものの、

人気は高い。

 このルートビア最大手の商品を客に提供する沖縄県のファーストフード店・A&Wレストランでは、

米国から送られてくるルートビア原液には十種類以上の薬草が含まれるとしており、

主な原材料名を公表している。


 ファーストフード店用ルートビア原液の主な原材料 ※原文ママ


 タチアオイ

 カンゾウ

 サッサフラス油

 サルサの根のエキス

 カランボラ - スターフルーツの別名

 バニリン

 ブドウ糖

 カバの木のエキス

 桜の木のエキス

 蔗糖


この原液を各店内にて水で薄め、シロップと炭酸を加えて、氷を浮かべ客に提供される。

なおこのように公表されていながら、

なぜか異世界転移者も転生者もルートビアを普及させようとはしないもよう。


 米軍の施設・ 区域は日本の領域であり、あくまで日本政府が米国に対しその使用を許しているもので、

アメリカの領域ではありませんが、各地の米軍基地内の自動販売機には必ずと言っていいほど入っているため、

(米軍基地内の自販機は米ドルの使えるアメリカ製自販機と日本円の日本の自販機の両方が設置されています。)

施設開放イベント等で入場できる機会がある際に入手することもできるが、

日本においては、米国による長期にわたる占領の経験がある沖縄県や小笠原諸島ではよく飲まれるが、

それ以外の地域では、輸入食品店や沖縄地方の商品を扱う専門店、物産展などごくわずか販売されるのみである。


 また近年では沖縄以外でも、一部の酒店、スーパー、ディスカウント店などで

輸入物の缶入りルートビアの取扱いが増えてきていて、イオンなどでは海外輸入食品雑貨コーナーで販売している。

なお日本で最初に輸入したのはY. Matsushitaであり、同時にルートビアの自動販売機も輸入した。


 尚、日本でも1963年(昭和38年)6月に山崎製パン株式会社がDad`sの権利を取得し、

リターナブル瓶(207ml入)で国内生産販売されたが、1970年代には終売となった。

当時の瓶は片仮名表記が「ダッヅ ルートビヤー」となっていた。




▼ルートビアの仲間:

 東南アジアではルートビアと同じサルサパリラを原料とする台湾の黒松沙士が主流で、

呼称も「サルサパリラ (Sarsaparilla)」や「サーシ、サルシ (Sarsi, Sarsae)」と呼ばれる。

台湾でも「沙士サース」と呼ぶ。


 ルートビアよりも早い1886年に発売されたコーラは、

もともとは植物のコーラの実を使用したものであり、

1885年に発売されたドクターペッパーとともに初期の手作り時代のルートビアから開発されたもので、

広い意味ではルートビアの仲間である。


●ルートビアの銘柄

 A&Wルートビア

 ダッズ・ルートビア

 A&W

 Dad's

 Hire's

 Not your father's

 Iris (ルートビア)(英語版)

 Mug(英語版)

 Shasta(英語版)

 Barq's

 株式会社ミリオン

 沖縄バヤリース(現在はクリームソーダのみ製造)

 亜洲〈高級飲料〉沙示 (asia ROOT BEER)(中国)

 サーシ

  黒松沙士

  屈臣氏沙示汽水 (Watson's SARSAE)(中国)


▼その他

・米国での扱い 

 アメリカではポピュラーな飲料であるため、様々なフィクション世界でも登場することがある。

有名な例としては、

テレビドラマ『Xファイル』の主人公フォックス・ウィリアム・モルダー捜査官の好物として知られるが、

テレビドラマ『刑事コロンボ』でコロンボが空港のカフェでルートビアを注文する場面

(第2話「死者の身代金」の終盤)があるが、

吹き替え版では日本国内でルートビアが馴染みが無いためか、グレープジュースに置き換わっている。

小説『微熱少年』では、主人公の少年が注文するシーンがある。

 あの「ピーナッツ」に登場する名犬スヌーピーの好物のひとつにルートビアがあるということが

示しているように、アメリカでは人気があり多くのメーカーによって製造されている。


 とにかく薬臭い激甘ソフトドリンクであり、あまり大人向けの飲料という訳ではないようだ。

が、あのスミノフがルートビアフレーバーのウォッカを出してたりもする。

ちなみにこれらのメーカーが製造する「クリームソーダ」とは

ルートビアのクリームソーダであり、決してメロンソーダのクリームソーダではないので注意。


・日本での扱い

 戦前、戦艦金剛でアメリカ帰りの烹炊員が持ち込んだルートビアの製造がなされたという記録はある。


 アメリカによる長期占領を受けた沖縄県では特に人気が高く、

ルートビアのブランドとして有名なA&Wのレストランが現在も営業しており、

セットで注文すればジョッキでお替り自由の飲み放題である。

他にも米軍基地などには常備されているようだが、それ以外の地域では人気は無いと考えてよい。

が、一部のまずい風変わりなジュースを飲みたい人、いつの間にかハマってしまった人のために

ヴィレッジヴァンガードのような雑貨屋や成城石井のような高級スーパー、

更にはカルディのようなコーヒー屋などで最近は扱っている。


 ちなみに沖縄でも本土でも缶・PETに入っているものはすべてアメリカからの輸入品である。

一応、地サイダー業界の雄である友桝飲料が「Lazy afternoon」というルートビアを製作・販売しているが

一般的ではなくメーカーからの箱買いが基本となる。


 ただし、広い意味ではコーラもルートビアの仲間であり、

従ってドクターペッパーもその範疇に入ってくると思われる

(ルートビアをコーラで割ると味的にはドクターペッパーとなるとも言われている)。


・アジアでの扱い

 アジアでは、ルートビアに似たサルサパリラ系炭酸飲料にサーシ(Sarsi, Sarsae)があり

(名称はもちろんサルサパリラに由来する)、東南~東アジアでは人気がある。


 特に台湾の「黒松沙士ヘイソンサース」が有名で、

ルートビアとはレシピの異なる塩・柑橘類・ミントなどさっぱりしたフレーバーが多いのが特徴。

1960年代には「塩味とクリームソーダ味を混ぜて飲むと風邪が治る」という珍妙な都市伝説が流行ったらしい。

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