「まささん、予約を入れる」の巻
(ドSなねねさんの韓国式マッサージから解放されたまささんは、妙にご機嫌な彼女に向かって、次回のデートに都合の良い日を尋ねるのでした)
「(心の声:アイタタタ……酷い目に遭った)ところでねねさん。来月あたり、お時間都合の良い日はありますか?」
「いきなりどーしたんですか? ひょとして、でぇとのお誘いですか?」
「平たく言えば」
「そーですねー、う~ん、特にこれといて良い日はないです」
「あらら、そうなんですか」
「でも、まさちゃんが『この日がいい』て決めてくれたら、出来るだけその日は空けるようにしておきますよ~」
「例えば、クリスマスイブでも?」
「例えば、クリスマスイブでも、です」
「じゃあ、その日、空けといてくれませんか? お気楽にデートしましょう」
「マジですか? うれしーです!」
「何か食べたいものあったら、当日までに考えておいて下さい。少しぐらい値が張っても構いませんよ(心の声:まあ、この娘の場合、日本人女性みたいに高いところ望まないからな。その点では楽でいいや)」
「わかりました。そしたら何か考えておきますね。ところで──」
「ところで?」
「まさちゃん、わたし、温泉行きたいです!」
「ああ、そういやさっき、そんな風なこと言ってましたっけ」
「どこかいいところ連れててください!」
「いいですよ。じゃあ、春になったら。それまでに、どこかいいところ見繕っておきます」
「楽しみです! とにかくお湯です! いかにも温泉ていた感じのお湯のところ、探しておいてください!」
「かしこまりました」
「そしたらわたし、また今日みたいに、まさちゃんをマッサジしてあげますから! 楽しみしておいて下さいね!」
「は、はは(心の声:それは勘弁)」