「まささん、ねねさんと入浴する」の巻
(久方ぶりにねねさんと出会ったまささんは、なぜかその足で宿泊施設まで連行されてしまうのでした)
「はぅ~。やぱり、誰かと一緒に入るお風呂はきもちいーものですね。ね~、まさちゃん」
「一応激しく同意しておきますが……なぜ、このタイミングでお風呂?」
宿泊施設の狭いお風呂にねねさんと肩を並べて浸かっているまささんが、短い疑問を発します。
それに対するねねさんの回答は、
「まさちゃんは、なぜそんな細かいことを気にするのですか?」
という、ぶっきらぼうなものでした。
「そんなの、わたしがお風呂に入りたくなっただけに決まてるじゃないですか。何かおかしーですか?」
「いや別におかしいと言っているわけでは……」
「だたらいーじゃないですか。わたし、温泉とか大きいお風呂とか大好きなんですよ!」
「宿泊施設のは狭いですけどね」
「だよね~。だからいつか、一緒に『満○の湯』に行きましょうよ?」
「『○天の湯』というと、あのスーパー銭湯ですね」
「はい! あそこのお風呂めっちゃ広くてきもちいーんです! 韓国にはああいったお風呂の施設ありませんから、わたし、韓国帰った時、もーれつに寂しかったです。『満天の○』、マッサジとかも頼めて、わたしいつも全身マッサジしてもらてたんです。全身マッサジ、まさちゃんも、きと気に入ると思いますよ!」
「そういや、あそこのお湯って天然温泉なんだよな」
「! そーなんですか!?」
「うん。富山は立山が火山だから、いろんなところで天然温泉が湧くんだよ。だから、富山にあるスーパー銭湯のほとんどは、実のところ天然温泉だったりするんです」
「へェ。凄いですね。わたし、黒部とかに温泉あるのは知てましたけど、そんな情報は始めて聞きました!」
「じゃあ、そのうち泊まりがけで温泉旅行にでも行きますか?」
「えッ!? いーんですか?」
「ねねさんさえ良ければ、どこか適当なところにお連れしますよ。何かご希望はありますか? こういうのが食べたいとか」
「お湯! お湯で選んでください!」
「お湯ですか?」
「はい! ふつーの透明なお湯じゃなくって、いかにも温泉ていた感じのお湯がいいです! わたし、お湯にはちょとうるさいですよ!」
「かしこまりました。どこかいいところ探してみます」
「そういうまさちゃん、大好きです! じゃ、今日はこれからいぱいイチャイチャしましょう!」