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「まささん、ねねさんと再会する」の巻

(次の週の土曜日、ねねさんとのデートを決めたまささんは、いつものようにいつもの場所で彼女が来るのを待っていたのでした)


「(心の声:しかしまー、親御さんの都合が早く片付いたとはいえ、こうも早々と返ってきなさるとはねェ。もう少し、あちらでゆっくりしてきてもいいような気もするが……)おっと、メールだ。何々……『もうすぐ出ます』か。律儀に連絡してこなくてもいいのに」


 メールが来てから数分後、フロントガラス越しにねねさんが歩いてくるのをまささんは確認します。


 衣装は黒のワンピース。ちょっとタイトな型なのか、今度は太って見えません。


 まささんカーの助手席に乗り込むなり、彼女はにっこり笑います。


「まさちゃ~ん。久し振り~。元気でしたか~」


「おかげさまで……って、『まさ()()()』?」


「? わたし、何かおかしーこと言いましたか?」


「いや、以前はボクのこと『まささん』って呼んでませんでしたか?」


「オトコが細かいこと気にしちゃ駄目です。器がちちゃいと言われますよ」


「申し訳ありません」


「じゃ、とりあえず出発しゅぱつしましょう。わたし、まさちゃんとまた会えるとは思ってませんでした。マジにうれしーです!」


「最低半年って言ってましたもんね」


「妹の家族が手伝てくれたので、そーぜつに早く終わたんです。予想外でした。わたし、かなりマジにまさちゃんとのお別れ覚悟してたですよ」


「それはそれは」


「韓国帰って、すぐ新しい恋人(←たぶん「しもべ」と呼ぶんだと思う)作らないといけないってあせてました」


「はァ」


「いろいろ頑張たんですが、まさちゃんクラスの『いいオトコ』は、いなかたですね~。まさちゃんより格好かこいいオトコとか上手な(←何がだ!?)オトコとかはいぱいいたんですが、どれもすぐ『王さま』になりそうだたので、わたしのほうから切りました」


「はァ」


「わたし、キレイなオンナじゃないですから、まさちゃんみたいな偉そうじゃないオトコじゃないと、バランスが悪いみたいです」


「そうですか」


「じゃ、まさちゃん。早速さそくお風呂入りに行きましょう!」


「はい?」

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