「ねねさん、ぶりかまを食す」の巻
過激な食べ方でお刺身を味わったねねさんは、次に運ばれてきたばかりのぶりかまに挑戦します。
説明しましょう! ぶりかまとは、ぶりのえらの部分を言います。魚のえらは、常に動き続けている箇所なので筋肉がよく発達し、やや食べにくいといういち項目を除外するなら、誰にでもお勧め出来る部分です。
今回のお料理は、そんなぶりかまを素直に塩焼きとしたものでした。一見、何の変哲もない調理法ですが、脂ののったぶりかまを味わうには一番の手法とも言えます。
「おー、オイシソーね!」
嬉々としてぶりかまに箸を伸ばすねねさん。もちろん、その上にわさび山盛りを欠かしません。
「う~ん! 半端ないね!」
「(心の声:ちょっと前まで「ぶりは脂が強くて好きじゃない」なんて言ってたくせに)」
要は自分に合った食べ方を発見したんだな、と好意的に捉えて、まささんも自分のぶりかまを味わいます。
もちろん、食べ方は「ねねさん流」
それ以外の流派は、向かい合うねねさんが許してくれそうにありませんでした。
わさびの刺激に身構えるまささん。
ところがです。ぶりの脂と身の淡泊さがわさびの刺激と混じり合って、これが思いの外美味しいのです。
「!」
「どう? オイシーでしょ?」
「(心の声:意外だ。これは意外すぎる!)」
マグロのトロにマヨネーズではありませんが、食というものの幅広さに、思わず感嘆してしまうまささんなのでありました。




