「まささん、大浴場に行く」の巻
(浴衣に着替えたまささんたちは、そのまま階下の大浴場へと向かうのでした)
「じゃ、お風呂上がたら部屋で合流ね」
「了解です。楽しんできてください」
「まさちゃんもね~」
のれんを潜り男湯へ入るまささん。自動販売機に瓶のコーヒー牛乳がないかどうかを確かめるのは、もはや病気としか言いようがありません。
「くそッ! 缶コーヒーだけか。残念」
脱衣場で眼鏡を外して服を脱ぎ、タオルを片手にガラッとアルミ戸を引き開けます。
「おお、ほとんど貸し切り状態じゃないか。こりゃいいや」
いそいそと浴場に足を踏み込むまささん。
湯船は大きくふたつあり、ひとつは透明なお湯を湛えた普通のお風呂。もうひとつは、黄色いお湯が特徴的な薬湯のお風呂です。
身体と髪をさっと洗って汗と汚れを落としたのち、まずまささんは、普通のお風呂に浸かります。某ローマ人の出て来る漫画を読んでから、じっくりお湯を楽しむ時、まささんはタオルを頭に乗せる癖が付いてしまいました。
「(心の声:はふぅぅぅぅぅ……俗世の垢がやんわりと落ちていくわぁぁぁぁぁ……)」
湯温は若干温めですが、まずは問題ないレベル。ゆったり鼻まで身体を沈め、お湯にすべてを委ねます。
幸せなんて、身の丈にあったものだけで十分十分。
そのことを身に染みて思う、まささんなのでありました。




