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挑戦 大ボスタイマン?勝負

 その日、俺はご機嫌だった。

理由は竜槍杖に輝く白い宝石『スノウ・パール』だ。

ゼクは見事にやってのけたのだ。

忘れてたわけじゃ無いですよ~(大嘘)。


 その後の実験でも付加魔法は問題なく発動した。

そして『スノウ・パール』は壊れなかった。

回数制かもしれないが、今のところヒビなどは無い。


 他にも無限宝石はあるだろう。

だが、とりあえずは現状で第2エリア大ボスの単独討伐に挑もうと思う。

完全にノリだが、冷静に分析しても勝算は高い。


 元々当たらなければどうという事は無いし、リーフのシールドも強化されている。

後はこちらの集中力が切れる前に倒せるかだが、修羅と羅刹が揃っている。

怖い物は無い。むしろあいつらが怖い。


火山最深部


 まずはフレイムワイバーン戦。

俺はベルクに乗って魔法と投槍で飛行するフレイムワイバーンに対抗していた。

翼を傷つければ飛べなくなるはず。

そうすれば地上のネクロスとシザーがフルボッコにするだけだ。

ネクロスはボウガンで、シザーは風刃でこちらを援護している。


 フレイムワイバーンの飛行能力もさすがだが、ベルクの方が小回りが利く。

尻尾が届かない絶妙な距離を取り、ブレスの届かない背後に周り、爪の届かない上を取る。


「【ブリューナク】!」


 氷を纏った槍杖が翼を貫く。

上位投槍技【ブリューナク】は必中の魔槍の名にふさわしく追尾能力を持つ。

少々無理な位置からでも当たる便利な技だ。

何発も食らったボスの翼はもうボロボロだ。


 よし、もう一息だ。

槍杖を手に戻そうとするが


「あれ?」


 戻らない!?

ま、まさか1日の回数制限が決まっている?

そういうマジックアイテムは結構あるが、アポート・リングもそうなのか?

だとしたら


「説明サボんな~!」


 固定処理といい大雑把だな、もう!

まあ、早めに気付いてよかった。

第3エリアの大ボス戦とかだったらシャレにならなかった。


 仕方ないので魔法で攻める。

槍杖が無いから威力が落ちてるな。

だが十分だ。


 ついに翼が限界を迎え落下するフレイムワイバーン。

下で待ち構える恐怖のアタッカー達。

こうなれば大ボスといえどお終いだ。

俺も槍杖を拾って参戦する。

そしてフレイムワイバーンは力尽きた。


「『ヴォルケニック・ハンマー』か。」


 報酬は火属性の魔法武器だった。

ネクロスのメテオライトのポールハンマーと取り替える。

後でポールハンマー状に作り直してもらおうかな。

さて次は……。


黒の遺跡最奥


 大ボスはゴルゴン。

主な攻撃は4本の腕による爪攻撃、尻尾による打撃、頭部の蛇の髪が吐き出す毒液、そして石化の邪眼。

最も厄介な邪眼はメダル持ちの俺とバシリスク・シールドを持つネクロスが受け止める。

シザーとリンクスが後ろを取りながら攻撃する。

長い蛇状の下半身は強力な武器だが大きな的でもある。


ガシッ


 なんと、シザーがゴルゴンの尻尾をハサミ状の前足で抑え込んでしまった。

そのまま容赦なく尻尾を千切らんばかりに切りつけるシザー。

苦痛にもがくゴルゴンだが俺とネクロスを相手取るので精いっぱいだ。


ドス ドス ドス


 リンクスまで3本の尻尾でゴルゴンを縫いとめ、爪と牙で襲いかかる。

もはや蹂躙だな。

哀れゴルゴンは、そのまま拘束を抜け出せず力尽きた。


「ふむ、ゴルゴンだから鎌か」


 報酬は『ヴォーパル・サイズ』だ。

ゴルゴンの1体、メデューサを英雄ペルセウスが倒す時に使ったのが「ハルパー」という鎌だったんだっけ。

似合ってるような、そうでない様な。

鎌といえばプルートだな。

ダマスカスのサイズと交換だ。


「くくく、さあて、次の獲物はどいつにしようかな……」


 ゴルゴン討伐に来て待っていたプレイヤーによると、その時の獲物を物色する俺はとても不気味だったらしい。

人の目があるところでは気を付けた方がいいな。

俺はけっして変態ではないのだから。


 ちなみに、その後『サーペント』と『ヒュージ・エイプ』を倒した。

報酬は『蒼水蓮の花』と『化石樹の大剣』。

大剣はまたネクロスが装備した。

花はなんだろう? オーブ屋に見てもらうか。


そういや、タクは猿が嫌いなんだよな……。

ヒュージ・エイプ戦では暴走しなかったんだろうか。

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