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モンスターフード

 久々の渓流。

そこで俺は大ボスの蟹に追い回されていた。

実はこいつの足止めが依頼なのだ。


 今頃メインチームが発掘と採取を行っているだろう。

ちなみにバイトとリンクスは例のごとく魚捕りだ。

俺だってメダリオンは欲しいのだ。


 そういうわけでコート裏のリーフ、回復持ちのフェイと共に蟹に挑んでいる。

判明しているのは雷系以外の魔法は甲羅に弾かれる事。

氷系は動きを鈍らせる事が出来る事。

後は関節なら刃が通りやすいといったところか。


 『キング・クラブ』は蟹だが前後左右に動けるし、ハサミを伸ばして回転もする。

口からは毒効果のあるバブルブレスを吐き出す。

こいつの一番の難点はやはりこの防御力だ。

俺の竜槍杖でも正面からは破れないのだから、他のプレイヤーは散々だろう。


 攻撃にはスピードも威力はあるが単調だ。

おそらくこいつの真価は持久戦。

プレイヤーが疲労し始め、集中力を失ってからが本領なのだろう。


 今の状況を言い表すなら、膠着。

俺の攻撃では蟹を倒しきるには集中力が持たないだろう。

一方、蟹の攻撃も掠りさえしていない。

俺にとっては足止めであり、トレーニングだから問題は無いがな。


 しかし、こっちにも作戦があった。

古典的な手だが、温度差攻撃を加えてみているのだ。

火で熱して氷で冷やす。

それを特定の1カ所に繰り返した。


 しばらくすると上空に向かって雷が打ち上げられた。

終了の合図だ。

俺ももう少ししたら撤収だ。


「【バスタースイング】!」


ガツッ


ピキ カラン


 最上級棒術技を受けて、攻撃を集中させていた部分の甲殻が欠けた。

むき出しになった肉に刃を突きたてると、ズブリとたやすく突き立った。

よし、これで攻略のめどが立ったな。

甲殻の欠片を拾ってさっさと撤退だ。



 依頼とは関係なかったので、捕れた魚は全て俺の物だ。

さすが蛇様、猫様。

白金アユはメダリオンに使うが、それ以外はどうするか……。

けっこうあるし、売って金にするか?

まあ、とりあえず町中を歩き回ってみよう。


 考えてみると最近市場をあまり見ていなかったな。

ふむ、ハイポーションの上位の『ライフポーション』や『ソウルポーション』もだいぶ安くなったか。

これは『聖者の灰』? 複数人に一度に効果のある蘇生薬リバイブポーションか。

『筋力増強剤』か、何かプロテインとか想像してしまうな。

『知力増強剤』だと? 現実で在ったらテスト前とかにバカ売れだろうな。


「アンブロシア? これ、どこにあったんだ?」


 これは俺も初めてて見る。

転生の花だったか? 上位の蘇生薬でも作れるんだろうか。


「これか? 『ティルナノグ』が『腐海』で見つけたんだよ」


 腐海はキノコなどの菌類や毒植物のフィールドだ。

対毒装備が無いとまともに動けないらしい。


「なあ、物々交換じゃだめか?」


「モノによるな」


「白銀ヤマメはどうだ?」


「白銀ヤマメなら3つ、黄金イワナなら2つ、白金アユなら1つだな」


「じゃあ、ヤマメ3にイワナ2でアンブロシア2つと交換してくれ」


「ずいぶん持ってるな。ほらよ」


「どーも」


 再び散策を始めるとリーフがモゾモゾと這い出してきた。

肩の上で鼻をヒクヒクさせている。

何かあったのかな? 俺も辺りを見渡す。

するとそこには魔獣屋があった。


「そうか、ここにもあるんだったな」


 第3の町の魔獣屋ではモンスターフードも売っている。

従魔に食べさせるとパワーアップするあれだ。

使い魔にも食べさせられるようだが。

リーフはまだ食べてない。

どうせなら高級なやつを食べさせたかったのだ。


 店に入ると結構賑わっていたが、俺を見るとシーンとしてしまった。

直後、某ゾンビゲームのように群がってくる女性プレイヤー。

奴らの狙いはもちろん、我らがアイドル プリティ リーフ。


「「「キャー!」」」


〈キュイ~!?〉


 逃げまどうリーフ。

追い回すモフリストズ。

さっさと空いたカウンターに向かう俺。


「「「まってー!」」」


〈キュキュ~!!〉


 白金アユは1つメダリオンにしたいから、フードの素材に使えるのは3つ。

お、アンブロシアも使えるのか。

でも、他に使い道あるかもしれないし、今回はやめとこう。


「「「カワイイ~!」」」


〈キュ~……〉


「じゃあ、このアユで最高級フード3つ」


「まいど」


 さて、そろそろ助けるか。


リーフの受難再び。

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― 新着の感想 ―
[一言] 筋肉増強剤はステロイド。 プロテインはただのタンパク質。
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