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リッチ誕生

 シザーが加入して数日。

俺はいよいよ槍杖を強化することにした。

まあ、お任せコースで細かいところは鍛冶師まかせだが。


「じゃあ、メインはオリハルコン。刃はヒヒイロカネで石突きはアダマンタイトだな」


「うお、こんなに邪竜素材が! レアドロップも多いな」


「よし、宝玉は『邪竜の瞳』と交換しよう」


「宝玉の周りに全属性8種類の宝石をつけましょう」


「裏表で1種類につき2個。計16個ね」


「1個は付加発生、もう1個は付加持続。1回の使用で2個とも使うわけだ」


「これなら属性付加と他の魔法の併用が可能だな」


「リロード用の宝石を用意しとけば、その場で再装填可能だしね」


「アポート・リングも仕込まないと」


「火のルビー、風のエメラルド、水のアクアマリン、土のトパーズ、雷のアメジスト、氷のパール、光のダイヤモンド、闇のオニキス。よし、大きさ揃えたよ」


「重心も調整したほうがいいな」


 なんか、凄い事になってる。

金足りるだろうか? 分割にしてもらえないかな……。

そんな事を考えているとギルドリーダーがやってきた。


「くくく、何心配そうな顔してんだよ。最高の一品を用意してやるぜ」


いえ、心配の内容が違います。


「そういや、お前これ知ってるか?」


「メダルか?」


「ああ、メダリオンだ。こいつは一番下の『シルバーメダリオン』というんだが」


「へえ、初めてみたわ。効果は?」


「聞いて驚け。HP、MPの自動回復。お前も持ってるタリスマンの効果を合わせたものだ」


「なるほど、そりゃ便利だな。銀が一番下なのか?」


「ああ、例のレア魚が素材の一つでな。上にゴールドとプラチナがある」


 しまった、全部鉱石に交換したんだった。

1個取っとけば良かったか。


「こいつはタリスマンより丈夫だしな。後衛はともかく結構壊しちまう前衛もいたんだよ」


「むう、欲しいんだが槍杖の改造に全財産をつぎ込んだしなぁ」


「用意できたら来いよ。素材さえ持ち込みならそれほど値は張らん」


「そうするわ。じゃあ、槍杖は明日取りに来る」


「おう、任せとけ」


 魔剣作れる技術者が10人は群がってたな。

新たな技術の試作の意味もあるんだろうがエライ物ができそうだな。


 さて、この後はどうするかな。

『血の棺』は『古城』に、『ビーストロア』は『地下水脈』に、『パンテオン』は『亡者の都』に、『ティルナノグ』は『腐海』に行っているはずだ。

冒険者ギルドでも覗くか。



 む? 何か大騒ぎだな。

揉め事か? そうだとしたら「工房に行く=何か起きる」のジンクスが証明されてしまうな。

そんな事を考えながら入っていくと


「あ、フィオさん! やったっすよ俺!」


「……」


「いやー、苦労したっす」


「えーと……」


「闇魔法上げまくったかいがあったってもんすよ」


「いや、お前誰?」


「え、判んないっすか? 俺、ゼクっすよ」


「判るか!」


 ローブを纏った骸骨の外見だけで個人を判別できる奴がいたら特殊機関の捜査官だ。

えーと、ゼクは上位ギルドの魔法部隊のハイ・ヒューマンでリッチ志望だったはず。

毎日のようにオーバー・ソウルに挑んでいたが遂に転生に成功したのか。


「とりあえずおめでとう。でも、名札か何か付けた方がいいんじゃないか?」


「仲間にも言われたっすよ、それ」


「で、情報は合ってたのか?」


「そうっすね。止めを刺したのは俺じゃないんで、やっぱ一番ダメージ与えた1人みたいっす」


「転生はその場か?」


「そうっす。オーバー・ソウルがお前が後継者だって名指しして、了承したら即リッチっす」


 悪魔は転生場所まで探さないとなんだけどな。

まあ、俺は最初から知ってたから良いんだけど。


「止めだけで良いならフィオさんやティーアさんに協力依頼できるんすけどね」


「あの人はニンフ気に入ってるしな」


 妖精種が多く女性中心の「ティルナノグ」でリッチなど、よほどの剛の物でないと耐えられない。

そういやあそこまだカーバンクル狙ってるんだろうか。

引くほどのモフリスト集団でもあるからな。


「でも、最上級魔法使えないと厳しいっすね」


「ティルナノグ以外でそのクラスの魔法使いっていうと20人くらいか」


「全員がリッチ志望ってわけじゃないっすよ」


「まあ、5,6人てとこだろうな」


良い装備が出回ればもっと増えるだろうが。


「もう『支配』とか『死霊術』は試したのか?」


「いや、これからっす」


「んじゃ、付き合おうか」


「いいんすか? ありがたいっす」


「槍杖は工房だから、今日は短剣メインだな俺」


「そういや、リッチは錬金も得意なんすよね。やってみたいっす」


「身体能力は低いみたいだから前には出るなよ」


「了解っす」


 結局ゼクはその日、スカル・メイジからリッチにランクアップした。

支配したアンデッドは15体。

戦果としては上々だろう。


魔改造開始。


進行が早い⇒装備が良くなる⇒進行が早くなる。


正のスパイラルですね。

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