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バシリスク戦

 結局俺は1人で挑んでみることにした。

もちろん準備はしてある。

毒を防ぐ『防毒の首飾り』に石化を防ぐ『ヘンルーダの腕輪』を装備しているのだ。

ちなみにヘンルーダは石化回復の薬草で、これにゴルゴンの素材を組み合わせて腕輪を作ってもらった。

問題は麻痺だ。

爪だけはなんとしてもかわそう。


 使い魔もよく選ばないと。

彼らには防御アクセサリーを持たせていないからな。

接近戦は避けるべきだろう。

石化の邪眼を回避できる機動力があり、遠距離から攻撃できるのは……。

フェイ、ハウル、ベルク、プルートか。

飛べないバシリスクが相手なら飛行持ちの方がいいな。


「コール フェイ ベルク プルート」


 今回はソロだからリーフも……と思ったが後から人が来るかもしれないからな。

幻獣の従魔なんて絶対大騒ぎになる。

大人げない者たちのチート中傷は無垢な子供にトラウマを残したのだ。

……まあ、チキンなだけなんですけどね。

お披露目は心の準備ができてからだ。

いつにするかは決めてないけど。


 念のため状態異常回復の薬を出しておく。

麻痺したらリーフにビンを割ってもらおう。

さあ、いざ出陣だ。

……どうでもいいが、俺って性格変わってないだろうか?

他のプレイヤー達と積極的に交流するようになった影響かな……。


 中ボスのエリアに入るとバシリスクが待ち構えていた。

見た目はイグアナだが眼はカメレオンみたいになっている。

これがまた厄介でかなり後ろ側まで邪眼ビームが撃てるのだ。

先日一緒に戦ったプレイヤーなど、ほとんど真後ろにいたのに食らってしまった。


「よし、いくぞ」


 使い魔たちは散開し空中から魔法で攻める。

毒ブレスは大丈夫だろうが邪眼は心配だ。

今回は俺が敵を引きつけるべきだろう。


カッ


 突っ込む俺に邪眼が打ち込まれるが腕輪が無効化する。

前回の戦闘で見つけたこいつの弱点は、ブレスと邪眼を使用する時動きが止まること。

無効化アクセサリを付けていれば隙でしかない。


ザシュ ガコン


 槍の穂先が切り裂き、石突きが打つ。

柄の中心を支点とし、バトンのように回転させて連続攻撃を叩き込む。

接近戦では棒術の方が有効だ。


 槍術と棒術、どちらを使っても槍棒術のスキルが上昇する。

高レベルのスキルは現実ではありえないほどスムーズな動きを可能とし、技を出さずとも十分なダメージを与える。

グレーターデーモンとの戦いで、技後の隙を突かれた俺はなるべく技に頼らないことにしたのだ。


〈グルゥゥゥ〉


 顔面を乱打されたバシリスクが爪を振り上げる。

そいつだけは食らうわけにはいかないな。

俺は距離を取りつつ無詠唱で【エアロブラスト】を打ち込み奴を吹き飛ばす。

吹っ飛んで体勢の崩れたバシリスクに使い魔たちの魔法が殺到する。


 起き上ったバシリスクは邪眼をフェイとベルクに放つ。

こいつ左右の眼で別々の相手を狙えたのか。

魔法を打ち込みながら接近し右の眼に槍を突きこむ。


ブヨン


 ゴムみたいな感触があり刺さらない。

眼を潰せれば楽になると思ったが甘かったか。

反撃の爪が振るわれるが


ギィン


 俺は左手に抜いたロトン・ダガーで弾いた。

実は最近ロトン・ダガーの改造を行った。

猛毒能力はそのままだが形状をマインゴーシュやパリーイングダガーといった盾として使える短剣の様に作り直してもらったのだ。

攻撃を防ぐと同時に毒を与えるという敵からすると嫌らしい発想だが、鍛冶師達は喜んで実にいい笑顔で改造してくれた。


 ロトン・ダガーは死蛾の短剣をダマスカス鋼で強化したものだ。 

職人たちによればロトン・ダガーは今のところ作成不能なほど強力な魔法効果を持つ魔剣らしい。

アイテムとしてのランクもミスリルの槍杖と並び現在では最高の7だ。

よって、槍杖と同じく垂涎物の調査対象だとか。


 とはいえ、流石に毒使いのバシリスクは耐性持ちらしい。

魔法を撃ちながら距離を取る。

すると奴は大きく息を吸い込んだ。

ブレスが来る。


「チャンスだ!」


〈ゴアアアア〉


 吐きだされる紫の煙を振り払って近づく。

そして


「ほらよ。プレゼントだ」


 テニスボールサイズの玉を3個口に放り込んだ。

バシリスクは突然の異物を反射的に呑み込んでしまう。

念のため距離を取ると


ボボボン


 破裂音と共にバシリスクが一瞬膨らんだ。

呑み込んだ球の正体はオーブ屋自慢の小型オーブだ。

通常サイズのオーブではできない使い方だ。

実は前からやってみたかったんだよな、これ。


〈グゲエェェ〉


 だいぶ効いたらしい。

今までの攻撃も合わせてボロボロだ。


「よし。押し切るぞ! 【ストームテンペスト】!」


 俺の風属性最上級魔法と使い魔たちの魔法でバシリスクは力尽きた。


「意外と行けたな。しかし・・・」


 なんだかいつになくスムーズに動けた気がする。

おそらく俺の知覚速度にキャラのSTが追い付いてきたのだろう。

ずれが小さくなり動きやすくなったようだ。


最速撃破報酬  バシリスクシールド 効果 毒、麻痺、石化耐性UP

 

単独撃破報酬  バシリスクの魔眼


 ふむ、盾はネクロスに装備させるか。

魔眼は素材のようだな。

石化関連の装備でも作れるんだろうか。


 そんなこんなで、中ボスを倒した俺は転移魔法陣で帰還した。 





地味だけどレアな短剣

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