第2エリア
新しいエリアが解放されてしばらくたった。
始まりの町には第2の町との直通路であるワープポイントが現れた。
これにより第1エリアのラストダンジョン『魔像の迷宮』を通る必要は無くなった。
現在第2エリアの探索を行っているプレイヤーは3000人ほど。
非戦闘系プレイヤーの総数もほぼ同数だ。
では残りのプレイヤーはというとまだ第1エリアにいる。
理由は単純に第2エリアの難易度が高く、実力の足りないプレイヤーは探索できないのだ。
数任せ、装備任せの力押しでは第2エリアを戦い抜くことはできない。
なにしろモンスター1体の強さがプレイヤーと同格で、数も多いのだから。
技術と連携、そして戦術。
第1エリアは訓練場にすぎなかったのだ。
第2エリアのダンジョンやフィールドは前半後半に分かれている。
前半の終りに中ボスが待ち構えており、倒すと次回からそのプレイヤーは前半部分をショートカットできる。
そして後半の大ボスを倒すと、そのフィールドはクリアとなる。
現在は前フィールドの中ボスを倒すことが当面の目標となっている。
俺も1人で大ボスに挑むのはまだ無謀だと判断している。
おそらく連合パーティかレイドを組んで1体ずつ確実に仕留めていくことになるだろう。
それと第2エリア解放によって新しい技術も解放された。
マジックアイテムと武器強化だ。
マジックアイテムは基本的にクリスタルやオーブの形をとっている。
松明の代わりに暗闇を照らすものから攻撃魔法、回復魔法、補助魔法を込めたものまで色々ある。
採掘スキル持ちが水晶原石を発掘し、錬金術スキル持ちがクリスタルを錬成する。
鍛冶スキル持ちがオーブに加工し、魔法スキル持ちが魔法を込める。
と、いうのが一般的な製作法で、商業スキル持ちが売ることで金を稼いでいる。
ちなみに商業スキルはNPCの客に対してのみ有効だ。
プレイヤーが相手の場合、必要なのはリアル交渉力となる。
武器強化は今までは一から新しく作っていた武器を、既存品に素材を加えることで少ない素材で安く作る方法だ。
元になった武器は無くなってしまうが、上手くいくと元の武器の特殊能力を継承することがある。
俺の短剣やネクロスの大鉈を元にすれば、毒能力を引き継ぐ可能性があるということだ。
今は装備の充実と地道なスキルアップを行っているが、そろそろ動きだしてもいいころだろう。
ダンジョンの後半を攻略し、情報を公開する。
そして組まれるであろうレイドパーティに参加する。
予定としてはそんなところだ。
幸い俺自身の評判は悪くない。
ばったり出くわしたパーティに協力したりしてるのが良いのだろう。
それじゃあ、行こうかな。




