戦い終わって
メンバー達は、オークションに賭けるという方針は変わらないようだ。
揉めているのは予算に関してだろう。
いくらになることやら。
談合とかはして欲しくないが。
「戻るのか?」
声をかけてきたのは『ビーストロア』のリーダー、ダムドだった。
「ああ、装備を整備して、オークションにもいかないとだからな」
「そうか、まあ大活躍だったしな」
「全員の勝利ってことでいいんじゃないかな」
「まあ、それもそうか」
ダムドと別れた俺は引き返しがてら『ウッドゴーレム』を使い魔にすることにした。
そろそろ壁役がいてもいい頃なのだ。
契約自体はあっさりできたのだが、
種族 『ウッドゴーレム』
名前 『ギア』
属性 『土』
素材 『木』
使い魔契約完了
なんだろう。
ランクの代わりに素材とかあるぞ?
まあ、後で調べよう。
外に出た俺は猫型モンスター「ストレイキャット」を使い魔にすることにした。
小回りのきくアタッカーがいても良いんじゃないかと考えたのだ。
単純に俺、猫好きだし。
そして使い魔にすると
〈使い魔がランクアップしました〉
種族 『ストレイキャット』⇒『エッジパンサー』
名前 『リンクス』
属性 『土』
ランク 2
使い魔契約完了
なんといきなりランクアップ。
これはすごい。
では最後の一匹はやはり奴か。
『月夜の森』のシャドウウルフの群れ。
注意してみると指揮を執るリーダーが存在している。
そいつを狙って使い魔にする。
そして
〈使い魔がランクアップしました〉
種族 『シャドウウルフ』⇒『ヘルハウンド』
名前 『ハウル』
属性 『闇』『火』
ランク 2
使い魔契約完了しました。
おおー。ようやく足にぴったりの使い魔が。
でも、乗ってたら目立ちそうだよな。
……いまさらか。
ちなみに他の3体は
種族 『ハイ・ピクシー』
名前 『フェイ』
属性 『風』『雷』
ランク 2
見た目としては背中の翅が2対になった。
種族 『ブラッディ・ボーン・ソルジャー』
名前 『ネクロス』
属性 『闇』
ランク 2
見た目は骨が真っ赤になった。
結構怖い。
種族 『デュアル・パイソン』
名前 『バイト』
属性 『水』
ランク 2
見た目は電柱みたいなでかさの双頭の蛇。
うん。とんでもない軍団になってしまった。
さて、後はギアについてだが、素材? 構成素材のことか?
試しに石を与えると、なんと吸収されてしまった。
採掘の屑石が大量にあったので全部あげると
種族 『ストーンゴーレム』
名前 『ギア』
属性 『土』
素材 『石』
見事パワーアップしました。
錬金術師がインゴット化した鉄は高いが、鉄鉱石自体はそれほどでもない。
これは一気にアイアンゴーレムにできるのでは?
そんなことを考えつつハウルに跨る。
ビュン
「うおっ、はやっ」
ものすごいスピードでハウルは駆け抜け、あっという間に町に着く。
当然のようにメチャメチャ目立っていた。




