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始まりの町

 始まりの町を歩いて回る。

さすがに色々な種族がいるな。

恰好も様々だ。

ローブを着こんでるやつもいるので、コートのフードを被っていても目立たない。

プレイヤーの店も多いが、知り合いがいないのでどこが良い店か判らない。


「金を稼ぐなら冒険者ギルドかオークションか」


 冒険者ギルドならクエストを受けられるし、職人ギルドではオークションをやっている。

オークションは職人プレイヤーが自信作をより高く売るための場所だ。

当然レアドロップなどを高く売るために利用できる。

ちなみに匿名制だ。

欠点は資金力のあるギルドの方が個人よりも有利という点だろうか。

有力ギルドによる買い占めを許してしまう構造だ。


 もっとも、直接職人プレイヤーと売買すれば良い話だし、彼らもお得意さんには便宜を図る。

ただ、俺のようなコネの無いプレイヤーは不利ということだ。

しょうがないだろ。

来たばっかりだし。


「これとこれ、あと素材もまだ出回ってないだろう」


 2個目の防毒の首飾りと耐水の腕輪、そして素材を出品登録する。

最低価格はNPCの買い取り価格の8割ほど。

ここから上がっていくわけだ。

後は明日、金を受け取りに来ればいい。



「ここが冒険者ギルド……」


 冒険者ギルドは役所と酒場を合わせた様な感じで、窓口が沢山あり一角は食堂になっている。

別に食べなくても死にはしないが、スタミナが減りやすくなるなどデメリットはある。

食べれば味はしっかりするし、料理によっては一時的にSTにボーナスが付いたりする。

ちなみに俺の料理を食べるとHPが減り、毒になる。

……適性無いんだよ。


 結構視線を感じる。

半月もすれば顔は知れるからな。

見たこと無い奴が来れば目立つか。


「いらっしゃいませ」


 受付と思わしき所へ行き、登録する。

幸い種族についての記載は無かった。

まあカードを見せなければ良い話だが。

受付もNPCだしな。


 ギルドカードのランクはFだ。

ここからFF、E、EE~AA、S、SS、EXと上がっていく。

今のところCランクまでいったプレイヤーがいるらしい。


 依頼リストを見る。

受けられるランクははFとE。

どれも簡単だ。


「これと、これと、これと、これと……」

 

 討伐系を片っ端から受ける。期限を過ぎると罰金だが、3日もある。

始まりの平原、ゴブリンの巣、ゴボルトの砦、獣の森、どれも敵は雑魚ばかりだ。


「んじゃ、行きますか」


 先立つものが無いとどうにもならない。

と、俺の隣を馬車が走りぬけていく。

今の馬はただの馬じゃないな。

そう、今出発していったパーティは馬車をマスタングに引かせていたのだ。


「従魔も欲しいしな」


 始まりの町でやることは多い。

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