表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/230

もう1人の悪魔

 ハウルとバイトがやられた。

それを感じた俺は予備の装備を纏って飛び出した。

ベルクのHPは若干心配だが、スピードに影響は無い。

第2サーバーを落として気が緩んでいたのかもしれないな。


 レイさん達を信じていない訳ではないが、心配になったのだ。

ティーアさんが「暇ー。私達も戦いたーい」と言いだしたのは仕方ないだろう。

なにしろずっと拠点の防衛についていたのに、1回も戦闘にならなかったのだから。


 そして、レイさんも「第2サーバーを落として疲れたでしょう」と言って、休憩を進めてきた。

お言葉に甘える形で防衛チームと攻撃チームは交代したわけだ。

じゃあせめて、と使い魔を派遣したわけだが。

やっぱり俺も付いて行くべきだったか。


 俺の悪い所もコピーしているからな。

調子に乗って罠なんか気にせず突っ込んだんだろう。

なまじ大抵の事ならどうにかできてしまうしな。

ただでやられたとは思えないが、不死身に近いバイトまで倒すとは。

敵もさるものだ。


 俺自身は妙に勘が働く上にリーフがいる。

大抵の罠には気付くし、いざとなったら即逃げる。

この辺はやっぱり使い魔達の思考に柔軟性が足りないんだろう。


 良くも悪くも正直で真っ直ぐなのだ。

AIは学習していない状況に弱いしな。

数百の敵に罠、どちらもあいつらにとって初体験だ。


---------------------


 第4サーバーの援軍として出撃した部隊。

大半は戦闘領域に向かったが、一部は第3サーバーの援軍に備えていた。

張っている場所は第3と第4の拠点の中間だった。

指揮官はリエ、副官はアキだった。


「来るかな?」


「あの馬鹿兄貴は来るわね。自分のピンチは嬉々として切り抜けようとするくせに、仲間の危機にはすっ飛んでくるタイプよ」


「さすが妹、理解が深いね」


 その言葉に応えるように、異様なスピードで飛んでくる反応が1つ。

ベルクとフィオだった。


「ほら、来た」


「うう、緊張する……」


-------------------


 フィオからも待ち伏せは判った。

戦場まで一直線、とは行かない様だ。

数は200ってとこか。

まだこんなに飛行部隊が残ってたんだな。

ちょっと関心。


 ん? 先頭にいるのはリエとアキじゃないか。

しかも、リエの姿は以前と微妙に違う。

肌が浅黒いが、耳は普通。


 ダーク・エルフじゃあない。

そもそもヒューマンからエルフにはなれないし。

ってことは、残る可能性は一つ。


「へえ、お前グレーター・デーモン倒したのか」


 声の聞こえる所で停止し、聞いてみた。

足止め目的か? 積極的に攻めてくる気配は無い。

警戒されているだけかもしれないが。


「そうよ。ウィーと、このフラガラッハのおかげでなんとかね。」


 ウィーというのはリエの乗っている飛竜だろう。

おそらくはランク4の従魔、ワイバーンの上位か。

手に持った剣は光属性の魔剣の様だ。

銘持ちってことは、普通の魔剣より良い品だな。


「ふーん、わざわざ鍛え直したわけね」


「ふん、私の勝手でしょ」


 転生してもSTは下がらないが、種族の特徴に合わせてバランスが変化する。

その変化に慣れるのが結構大変らしい。

まあ、元がハイ・ヒューマンなら変化は小さいだろうが。


「それよりハル達とククの敵よ。覚悟しなさい」


「クク?」


「私の使い魔! ケツアルコアトル!」


 んー、そういやいたね。

ベルクに一掃された中に。

じゃあ、アキの乗ってる鳥も使い魔か。


「お前一体しか呼べないのか?」


「悪かったわね、まだ中級よ。時間無かったの!」


 前回の試合ではハイ・ヒューマンだったもんな。

それからとなると仕方ないのかな。

まあ、それはどうでもいい。


 問題はこいつらをどうするかだ。

今、俺の装備は堕天使の羽とテュポーンの蛇皮で作った服以外予備だ。

悪い品ではないが、フル装備と比べれば格段に劣る。

武器もサマエルはあるが、槍は普通の槍だ。

投槍を使ったら無くなってしまう。


 さらにベルクもHPが減っていてヤバい。

実は召喚と帰還にもクールタイムがある。

同じ個体は連続して呼んだり戻したりできないのだ。

戦闘フィールド限定だが。


 ベルクはさっき呼んだばかりなので、まだ戻せない。

逆にカリスは呼べるまでもう少しかかる。

カリスに乗って拠点に戻ったからな。


 うーん、フェイのスキルが使えればどうにでもなるんだが。

まだ昼過ぎ、時間が早すぎる。

おそらく向こうは、俺がカリスを呼べない事に気づいていない。

だからベラベラ喋って時間を稼いでいるんだろう。


 このまま、クールタイムが過ぎるまで待つか?

その前に援軍が到着するかな?

実は今プルートがこっちに向かっている。

あいつが合流すれば戦力としては十分だ。


「……兄貴、なんでドラゴン呼ばないの?」


「ん? 何でだ?」


「兄貴の性格なら、私ら蹴散らして仲間助けに行くでしょ」


 ……さすが妹、よく解ってらっしゃる。

やりにくい。

っていうか、マズイ。


妹、転生。


なんだか説明ばっかりでしたね。


しかし、7月中に終わらなそう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ