試合日 決定
サーバー対抗戦第3試合の開催日を決定いたしました。
第3試合は現実時間の3日後開催されます。
なお、拠点への参加者の立ち入りは現実時間の2日後以降可能になります。
参加者には詳しい説明が送信されます。
また、プレイ時間が規定時間をオーバーした場合、翌日生き残ったプレイヤーで延長戦を行います。
遂に最終戦の日程が決まった。
実質、明日から試合は始まる様なものだろう。
俺達第3サーバーは職人1000の戦闘職4000をメンバーとしている。
拠点の準備は職人が指揮を取り、戦闘職が馬車馬のように働く事になりそうだ。
工房のギルドマスターやオーブ屋も選抜されている。
プレイヤー達は自主的に物資を集めて提供したりしている。
この最終試合の為に今までがあったと言ってもいいわけだしな。
皆、溜めこんでいた金を放出しNPCからも素材やアイテムをかき集めている。
まさに戦時中って感じだ。
参加者の装備の強化もほとんどタダでやっている。
ちなみに俺の防具もテュポーン素材とファイヤー・ドレイク素材を組み合わせることで強化された。
具体的には蟹の鎧、手甲、脚甲にファイヤー・ドレイク素材を組み込んだ。
邪竜のコートにはテュポーン素材を組み込み、エンブレムも縫いつけてもらった。
現状これ以上の防具は望めないそうだ。
そういえば他のサーバーだが、「死神の襲撃」は結局力押しになってしまったようだ。
罠もネットボールなどのアイテムもいらない。
城壁の強化もプレイヤーの連携も必要ない。
全員がバラバラでも装備とSTで押しきれてしまう。
クリア自体は容易かっただろうけど、それでは経験にならないよな。
そういった意味では俺達はベストなタイミングでイベントが起きたんだろう。
人間ピンチにならないと気付かない事もある。
頭で知っているのと、心で理解しているのとでは違うのだ。
ちなみに、拠点に入れるようになるまでは資材集めを行っている。
一時的にSTをあげるための食材も山のように用意されているようだ。
そして、俺はというと……。
「はいよ、10個目」
「おお、ご苦労さん」
「いよ、フィオさん大将」
「あのな……」
戦力増強のため『ビースト・ソウル』と『祝福の翼』を取りに行っている。
正確には取ってくるように拝み倒されたんだが。
いや、脅しか? とにかく断れる雰囲気じゃなかったんだよな。
まあ、みんな必死に準備してるんだ。
俺だけ遊んでいるわけにはいかない。
それに皆なんだかんだで楽しそうなんだよな。
体育祭とか文化祭のノリってやつか。
ああ、それとエリアボスはカウントされていないと思うが、全てのボスを倒した事で『到達者の称号』ってやつがもらえた。
俺以外にももらった奴はいるかもしれないが、効果は全ST補正となかなか凄い。
試合参加者はこの称号を得ようと奮闘しているとか。
全ボスソロ討伐とかやったら称号があるんだろうか?
ここまで来たら目指せ、3戦全勝だよな。
決戦の日は近い。
第4章 END
第5章は最終章になります。
前半は準備、後半は決戦の予定です。