[12th night] ★
がっつりR15描写が入ります。
何度も唇を重ね、荒くなった息は最早どちらのものとも分からないほどだった。
誘うように僅か開いた唇の間に舌を差し込めば、彼女は苦しそうに、けれど艶めかしい声を出す。
じっと見つめる月色の瞳に惑わされないうちにと、瞼に指を下ろしてそっと閉じさせると、彼女はそれに素直に従った。
キスに夢中になっていると分かる、赤くなった美しい顔が、押さえようとはしても理性を浸食していく。
自分の限界を悟り、彼女の身体を抱き上げながら、やはり最初の夜のようにキスを止めることなく扉を蹴開けた。
壊さないように優しくベッドに降ろすと、酔ったように視点の定まらない顔が私を見上げ、誘った。
「君の眠る場所は、ここ以外にはない」
体重を掛けないように覆い被さり、彼女の肌を少しずつ露わにして、その透き通る白に赤い所有印をつけながら囁いた。
ここにいてくれと縋るよう。
自分の頼りない声に、辟易しながら。
「広いベッドは寂しいか?」
彼女が頷くのを見て、心が歓喜に震えるのが分かった。
自分が何よりその答えを期待していたのだと、思い知らされる。
何も纏っていない彼女が妖しく月明かりに照らされて。
「なら必ず帰ってこよう。君に独り寝はさせない」
それは、自分自身への誓いでもあった。
再び浮かされたように頷く彼女にそっと優しいキスを一つ落とし、そして私も覆うものすべて脱ぎ去る。
「その代わり、毎夜愛し合うことになるが……?」
冗談めかして問いながらも、拒絶されればきっと自分の心が狂気に覆われるだろうことは充分に分かっていた。
一瞬の間。
不安に駆られた、私の首に巻き付いた儚い細さの腕に愛しさを助長されながら、これ以上は無理だと彼女の中に入っていった。
誘うように、彼女の中が蠢く。
もっともっとと、まるで私を望むかのように。
「んっ……あ」
それはもう苦しげな呻きではなかった。
快楽を知った女の、喘ぎ。
「もっと声、出していい」
――聞かせてほしい。
呟きは夜闇に紛れ、そして理性は確実に焼き切れていた。
「アァ………やっ、まって」
制止など最早、無意味。
「んん………んアァ!」
中がギュッと収縮して、彼女が完璧に快楽に溺れたことを悟った。
何度も、何度も。
結局彼女が疲れ堕ちるまで、私は彼女を求め続けた。