兎たちの住処
凄まじい光景だった。
今でも何が起きたのか良くわからない。
マチに至っては、気が付けば抱き抱えられ俺の横に降ろされた事くらいしか理解していない様子だ。
「お主。今のが見えたかの?」
はっきり言って青い光が見えただけで、ミミが何をしたのか全く見えなかった。
「まぁ今はそれでいいじゃろう。ホレ、お主ら。何をボサっとしておる。中に入るぞ。」
衛兵の人たちも雷が落ちたんじゃ無いか?とゴロツキたちを抱え救護施設へと運んで行った。
「お主の家に向かおうぞ。あないせい。」
家なんて無かった。
いつも食事はギルドで済ませ、寝るのもギルドのテーブルで寝ていた。
「お主、住処も持っておらんのか?それでワシをどうやって飼うとしておったのじゃ。」
あのー、とマチが俺とミミの会話を遮る。
「兎さん。そちらの方は?」
そう言えば紹介がまだだった。
「コイツはミミ。さっきのライ・・・。もごっ・・・。」
ミミは俺の口を塞ぎ首を横に振る。
「すまんかったの娘。ワシはミミ。此奴の姉じゃ。」
その見た目で姉は無理があるだろ。
「お姉さんでしたか。私はマチと言います。先程は助けて頂いたみたいで、ありがとうございました。」
少しは違和感を覚えてくれ。
「礼などいらぬ。そうじゃマチとやら、ちと聞きたいことがあるのじゃが。ワシらは家が欲しいのじゃがどこに行けば買うことが出来るのか教えて欲しいんじゃが。」
待て待て待て。
「おい、ミミ。家を買う金なんて持ってないぞ。借家を借りるのだってままならないんだ。買うなんてもってのほかだ。」
「なんじゃお主、金も持っとらんのか?これは本当についてくるヤツを間違えたのかもしらんのぉ。」
お前が勝手について来たんじゃねぇか。
俺たちが言い争いをしているとマチが何か閃く。
「お二人とも住むところにお悩みですか?もしよろしければ私に着いてきてください。」
ミミと顔を合わせて何だろうと思いながら、俺たちはマチの案内するところへ向かった。
案内されたのはマチの住む家の隣の空き家だった。
中はあまり管理されていない状態で埃が溜まっていた。
「お二人とも、よかったらこちらの家を使って頂けませんか?」
「この家を!?この家ってマチの物なのか!?」
「昔、祖母と祖父が住んでいた所なんですが亡くなってからは私一人ではこの家を維持するのがやっとで。今は誰も住んで居ないんです。どうでしょうか?」
願ってもない相談だが簡単に請負う話でもない。
「いや、そんな大事な家、俺たちが使わせて貰うわけには行かないだろ。」
「なんじゃお主。使ってもいいと言っておるのじゃから使わせて貰えばいいではないか。」
コイツは本当に節操がないな。
「ぜひ、お二人に使っていただきたいんです。お二人には助けて頂いた恩もありますし、ここも使って貰えれば祖父母も喜ぶと思います。」
俺はそんな風に思って貰えるようなことはしていないが、そう言って貰えるなら甘える事にするか。
「本当に俺たちが使わせて貰ってもいいのか?」
「もちろんです!」
「ふむ。お主、なかなか懐が深いヤツじゃのぉ。ワシは気に入ったぞ。お主はワシの家来にしてやろうぞ!ハッハッハッ!」
「家来、ですか・・・?」
コイツはいったい何様のつもりなんだ。
こうして俺たちの住まいが見つかった。
掃除のお手伝いが必要なら呼んでくれとマチに言われたが、貸して貰った家だ。
掃除くらい俺とミミの二人でなんとかしよう。
「どうしてワシが掃除などしなければならぬのじゃ?ワシはペットじゃぞ。お主は掃除をするペットなど見た事があるか?」
そう告げるとマチの家に風呂を借りると言って出ていた。
人様の家に風呂を借りに行くペットも見た事ねぇよ。
「はぁ。結局一人でやることになるのか。」
家具や食器類はそのまま使ってもいいとの事だったのでシーツ類の交換と掃除くらいで済みそうだ。
箒を手に取り掃除を始めようと意気込んでいた時嫌な声が聞こえる。
「ねぇ。ちょっと、ちょっと。」
「・・・。」
何も聞こえない。聞いていない。
俺は普段通りを装い掃除を続けた。
「あれ?ねぇってば!」
掃除、掃除。
「おっかしいなぁ。私のこと見えなくなっちゃったのかしら?ねぇ、そこのお間抜けな死亡者さーん。」
「・・・。」
「おーい。何の取り柄もなくて、いままで彼女も出来たことのない童貞くーん!」
とうとう本当に手が出てしまった。
「いったーい。何するのよ!見えてるし聞こえてるじゃない!返事くらいしなさいよ!」
お前にはもう関わりたく無かったんだよ。
「で、今日は何の用なんだよ。」
「あなたにここでの目的を伝えて無かったなーって思って伝えにきたのよ。」
遅ぇよ。
「なんだよ。俺は魔王と戦うなんてごめんだからな。俺はここで冒険者としてまったりと暮らしていくんだ。」
「あははは。またまたー。」
どうやら本当に魔王と戦わせようとしていたみたいだ。
「絶対にお断りだからな。さぁ用事が済んだんなら帰ってくれ。今、忙しいんだよ。」
ミカエルはムスッとした態度で俺の方を見る。
「でもあなた、もう魔王から目をつけられてるわよ。」
「・・・はぁ!?どうしてそんな事になってるんだよ!?」
「正確に言えば、異世界から送り込まれた人がいるって認識されているくらいかしら。まだあなたがその人ってことはバレてはいないと思うけど。」
少しホッとする。
「なんだよ。俺の事が魔王に知られているみたいな切り出し方しやがって。それならまだ全然大丈夫じゃねぇか。」
「でも魔王の城で不穏な動きがあって魔物を送り込もうとしてるみたいよ。あなたすぐ見つかっちゃうわよ。」
「どうして俺だって事がバレるんだよ。俺はまだまだ低レベルだし、魔物の討伐みたいな目立った行動はしてないぞ。」
ミカエルは地図をとりだし指を差す。
「いい?あなたがこの世界に来たのがここ。そして今はそこから一番近いこの街にいるの。」
その通りだ。
俺はここを拠点にして活動している。
「私があなたを送り込んだ時の魔力を感知されたみたいだから、多分だけど近くの場所から探して行くんじゃないかしら。」
何を言っているんだコイツは。
なにを簡単に感知されているんだ。
「なんだよそれ!!完全にお前のせいじゃないか!このバカ天使!」
「バカとは何よ!失礼ね。あなたに言われたくないわ。」
「ここに魔物が攻めてくるってことか!?でも流石に俺が転生者だなんてわかりもしないんじゃ・・・。」
「魔物なら街ごと消しちゃうんじゃない?」
「!?」
「それにあなた、その服装って目立ってるんじゃない?」
これはかなりマズイ・・・。
「むふ。なるほどのぉ。お主、転生者じゃったのか。どおりで変わった格好をしておるわけじゃ。」
風呂を借りに行ったミミが帰ってくるなり、今までの話を全て聴いていたかのような口調で話始める。
「で、そこにおるのが天使か。転生者は何人か見たことはあったが天使は初めてみたのぉ。」
「お前・・・!?」
「えっ!?私のこと見えてるの!?」
「ワシら動物は感覚が鋭いからのぉ。人間には見えないであろう物も感知し見る事が出来る者がおる。ワシもその一羽という事じゃ。ハッハッハッ!」
ミミには驚かされてばかりだ。でも待て、いま確かに転生者を他にも見たって言ってなかったか!?
「ミミ!?この近くにも俺以外の転生者はいるのか?」
「なんじゃ。藪から棒に。そんなものワシが知るわけなかろうに。ワシが見たのは遥かに昔のことじゃ。それよりじゃ。」
ミミがミカエルさんの元に歩み寄る。
「おい、天使。早く消えた方が良いのではないか。お主、魔法を使っておるのじゃろ?お主、自分では気付いておらぬのかも知らんがワシでも分かるほど魔力が溢れ出て来ておる。これ程の魔力、すぐに魔王のやつに感知されてしまうぞ。かなり長く話しておったようじゃから、すでに手遅れかも知らんがのぉ。」
ヤバッ!っとすぐに消えようとするミカエルを俺は呼び止める。
「待ってくれ!ミカエル。俺の他にもこの世界に来ている人間はいるのか?」
「それはそうよ。何人か送っているわ。そのうち会うこともあるんじゃない?じゃあね。」
そう告げるとミカエルは消えた。
俺以外にも転生者が来ている・・・。
「さて魔王のやつは気づいておるのかのぉ。」
もし気付かれていたらこの街に魔物がやってくるかもしれない。
俺だけじゃなくこの街に住む皆んなを巻き込むことになるのか?
「主人よ。そう焦るな。相手の出方を見てみるのも一つの手じゃ。」
そんなこと言われても街が破壊されてからでは手遅れだ。
何か手を打たないと。
「まったく。臆病なやつじゃのぉ。とりあえず二、三日ほど様子を見るぞ。もし魔物が来たとしても冒険者たちもそんなに貧弱ではあるまいて。ほれ、手伝ってやるから掃除の続きをするぞ。」
堂々としているミミを見て少し冷静になる。
そうだよな。
冒険者たちも俺と比べれば遥かにレベルの高い冒険者たちだ。
簡単にはやられないさ。
俺はミミと部屋の掃除を済ませた。
二、三日どころかあれから一週間が経った。
街に魔物が攻めてくる様子はなかった。
この時、魔王はゲームにハマっていた。
完全に外部との連絡を遮断し、廃ゲーマーと化していた。
「攻めてくる気配は全く無いの。この一週間、お主が来た地点とやらを注意深く観察しておったが魔王の手先の様なやつは現れんかった。」
どうやらまだ俺のことは気付かれていないみたいだ。
ミカエルの勘違いなんじゃないか?
とりあえず一安心だな。
「よし。お主、マチのヤツともう一人、なんと言っておったかおのぉ?」
「パトラのことか?」
「そうじゃ!そうじゃ!二人をここに連れてこい。」
マチはともかくパトラはここ一ヶ月以上姿をみて無いんだよな。
「二人を連れてきてどうするんだ?」
いいから早く連れて来いと部屋を追い出された。
マチはすぐに捕まるとしてパトラだ。
今、何をしているのか全くわからない。
こう言う時は、ギルドだ。
色んな情報が飛び交うギルドならパトラのことを知っている人がいるかもしれない。
ギルドにはあのゴロツキたちもいたが俺の姿を見るなりそそくさと逃げるように出ていった
あんな事があればこの反応も納得か。
やはりパトラの姿は無く、聞き込みをしてみたが有益な情報は得られなかった。
「困ったな。本当に誰も知らない。あいつ何やってんだ?」
「どなたかお探しですか?」
リリアンさんだ。
ずっと聞き込みをしていた俺を気にかけてくれたみたいだ。
そうだ。
リリアンさんなら知っているかも知れない。
「パトラを探しているんですが、あいつのこと何か知りませんか?」
「パトラさんですか?パトラさんならたった今、ダンジョンから戻られたところですよ。あちらで休んでおられます。」
ダンジョンに行ってたのか。
ダンジョンなんてあったんだ。
ていうかあいつ・・・。
一時はパーティを組んだのに俺には一言も言わずに、一人で行ったのか。
あんにゃろう。
リリアンさんにお礼をいい、パトラが休んでいる席に向かう。
「パトラ!久しぶりだな。」
伏せた顔をゆっくりと上げ俺を見るなり。
「なんだキミかぁ。」
力のない声で返事を返されたあと、また顔を伏せてしまった。
「どうした?えらく疲れてる見たいだけど。」
事情を聞くとお目当てのお宝を他の冒険者に先をこされ骨折り損に終わったらしい。
深いため息を何度も吐き、当分はダンジョンには行かないと愚痴を吐きまくっていた。
事情は分かったが今はミミが呼んでいる。
とりあえずパトラを連れいて行こう。
「パトラ、ちょっと俺と一緒に来てくれないか?」
「えー、やだー。私は今、滅茶苦茶疲れてるの。クエストならまた今度にしてー。」
「クエストじゃなくて、俺の知り合いがお前に用事があるって言ってるんだ。頼むよ。それにその疲労も回復唱術で取ってやる事が出来るかも知れないぞ?」
それならばと渋々立ち上がり了承してくれた。
次はマチだな。
家に行ってみるか。
と言ってもマチの家は隣だ。
先に家に戻ってパトラは家で休ませておいてやるか。
家に帰るとミミとマチが部屋に居た。
パトラを探すのに時間が掛かった事もあってミミがマチを呼びに行ってくれたみたいだ。
「お主がパトラか。話は主人から聞いておる。よろしくのぉ。」
「あっあの。初めまして。よろしくお願いします。」
そう言えば俺以外はパトラと初めて会う事になるのか。
「よろしくー。」
パトラが力のない声で返事を返す。
「なんじゃ。元気のないやつじゃのぉ。」
そうだった。
「マチ。パトラのやつすごく疲労が溜まってるみたいなんだ。回復をお願い出来ないか?」
分かりましたとすぐに回復の魔法をパトラにかける。
「ありがとうマチさん!すごく楽になったよ!」
「それは良かったです。フフッ。」
全員揃ったので本題に入る。
「ミミ。二人に来てもらったけどどうしたんだ?皆んなで何かするのか?」
ミミがいつもの高笑いをした後、二人を集めた理由を告げる。
「ワシらでダンジョンに潜る。」
三人で驚いているとパトラが猛反対し始めた。
「イヤー!絶対にイヤ!もうダンジョンは懲り懲りなのよ!」
何度も死にかけたみたいで、その挙句、宝も横取りされ本当に参っているみたいだ。
「それにクエストと違ってポイントも入らないしお宝が手に入らなかったら本当に無駄骨なんだもん!だから絶対に私は行かないわよ!」
「ならばクエストとしてダンジョンに潜れば良いのじゃ。」
「クエストとして?」
「ワシらが潜ろうとしておるのは、ワシしか知らない未発見のダンジョンじゃ。故に未発見ダンジョンの内部調査としてクエストを受注し中に入る。」
そんな事が出来るんだなと三人で感心していると、冒険者のクセにお主らは何もモノを知らんヤツらじゃの、と痛い所を突かれた。
「だが潜るのは未発見のダンジョン。どんな危険があるやも分からん。だが逆に得られる物もとんでもない代物知れん。どうするのじゃ?」
三人とも無言で考える。
一番最初に意見したのは俺だった。
「俺は良いとしても二人を危険に巻き込む訳には行かないだろう。」
「生憎じゃが未発見のダンジョンは四人以上で無いと入ることは許可されておらんのじゃ。」
さらに二人には聞こえない声で俺にこう言った。
「ダンジョンでワシがお主たちを鍛え上げる。これはお主らのレベル上げも兼ねておるのじゃ。もし魔王の手の者が来た時、一人でも強い者がおった方が心強いであろうに。」
確かにミミの言う通りだ。
「私、行きます。」
マチが決めたようだ。
「私、もっと皆さんの役に立てるようになりたいんです。今よりもっと強くなって皆さんを守れるようになりたい。」
「良い覚悟じゃ!さすがはワシの家来じゃ!」
どうやら本当に家来として見られているみたいだ。
「してお主はどうするのじゃ?」
さっきまでイヤそうにしていたパトラの顔付きが変わっていた。
「行くわよ。行けばいいんでしょ。」
口調はイヤイヤだったが来てくれるみたいだ。
「決まったの。」
ダンジョンに行くのは装備や食料の調達期間を設け、マチとパトラと二日後にギルドで落ち合う約束を交わし別れた。
翌日。
俺とミミは未発見のダンジョンを調査クエストとて発注するためにギルドに来ていた。
「未発見ダンジョンの内部調査のクエストの発注ですか?しかし、それは・・・。」
リリアンさんが口を濁しながら俺たちに言う。
「調査クエストはどんな危険があるか分かりません。よって80レベル以上の冒険者さんが最低でも一人必要なんです。」
80レベル!?
俺のレベルはまだ5・・・。
あの二人だって俺と同じく低レベルの冒険者だ。
どうするんだ。
「80レベルの冒険者さんはまだこの世界に7人しか到達しておりません。」
たったの7人!?
この世界を統べる人たちと言っても過言がないじゃ無いか。
「このギルドにも一名いらっしゃますが、今はSランクのクエストに出ておりまして、いつお帰りになるかも全く目処は経っておりません。ですので今回の発注はちょっと・・・。」
ミミのやつ。
一体どうするつもりなんだ・・・?
「それならば問題はあるまい。ワシも80以上の冒険者じゃ!」
「!?」
ギルド内の人間が全員の視線がミミへと向けられる。
ミミのやつ冒険者だったのか!?
どおりでこんなに人間に馴染んでる訳だ。
「お待ちくださいね!お調べ致します。」
リリアンさんがリストを取り出し確認する。
「おかしいですねぇ。お名前がございません。お名前はミミさんで宜しいんですよね?」
ただのハッタリかとみんなの視線が外された時、ミミが思い出す。
「おぉ。そうじゃった。今と名前が違っているのじゃった。忘れておったわ!ワシの昔の名前はー。」
ぴょん治郎だ。
再び全員の視線集まり、ザワ付き始める。
「おい・・・。ぴょん治郎っていやぁ。」
「あぁ・・・。昔の魔大戦の英雄の名前だ!」
魔大戦?そんなものがあったのか?
「あり得ないだろ。遥か大昔、100年以上昔の話だぞ。」
「そうだ!またそいつは嘘を付いてるんだ!」
ミミ、お前何歳なんだよ。
「・・・まったく。騒がしい奴等じゃのぉ。」
ミミがぽんと頬を叩きステータスを出す。
「ホレ。これでも違うと言うのかの?」
リリアンさんが立ち上がり驚く。
「こっこれは大変失礼致しました!すぐに手配致しますので少々お待ちください!」
本物だと言う事がギルド全体に伝わり、ギルド内は大騒ぎになっていた。
「あぁもう!主ら、邪魔じゃ!ワシは今、忙しいんじゃ。」
群衆は収まりを見せず、本物のぴょん治郎見たさに外からも人が集まって来ていた。
その時リリアンさんが手配を終えて戻って来た。
「お待たせいたしました!クエストの発注を承りました!どうかお気をつけて。」
「ふむ。」
ミミはすぐさま俺の腕を掴み、この人混みをあの時の様に目にも止まらぬ速さで駆け抜ける。
ギルドの外に出て家の方に向かうが、ちょっと。
さすがにこれは・・・。
速すぎる・・・。
家に着いた時、俺は完全に酔っていた。
「だらしないのぉ。少し走ったくらいで。」
俺が走ったくらいじゃこんな事にはならねぇよ。
ミミ、お前一体何者なんだよ。