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ルカと勇気

勇気です、こんにちは

この小説で起きたことはすべてフィクションです、どれだけリアルに聞こえてもフィクションです。

「嫌い。」

 1999年6月、新潟のある小学校で男子同士で喧嘩が起きてしまい先生が間に入ることになった。

「勇気君はルカ君が嫌いなの?何が起きたの?」

 勇気の担任の先生はできるだけ優しく接しようとしていた、勇気は顔を赤くし、手を目に当てながら泣いていた。

「ルカのせいなんだよ、ぼくじゃな、ないもん、ルカ君は悪い人なんだよ」

 子供はヒックヒックと泣いていた。

 勇気君には自分の母親以外に頼れる大人もいなければ別に友達なんていなかった、そしてたった今起きた喧嘩は彼にとっては人生初のことだった。

「ルカ君がね、僕の鉛筆を2つ折ってね、あのね、ごみに捨てたんだよ、笑ってたんだよ! だからけったんだよ、僕のせいじゃないから、ルカ君が始めたんだよ」

 先生は困り果てていた、彼女は今年初めて先生をやっていて、子供との接し方はまだよくわかっていなかった、ましてはこんな状況になるとまでは思いにもよらなかったが彼女は全力で自分の仕事を尽くそうと思った。

「勇気君、勇気君はね、ルカ君のことが嫌いなんじゃなくてルカ君がしたことが嫌いなんだと思う、悪い人はいないんだよ? 行動が悪いんだよ、だからね簡単に嫌いって言わないで? 先生がそういうこと聞くと悲しんじゃうな、みんなに仲良くなってほしいから。」

 先生はそう言って、子供の元を離れティッシュを手に取った。

「でもね、暴力を振るのも悪いかな。」

先生は言った。

勇気はティッシュを手に取り鼻をふき、落ち着いた。

「ごめんなさいしに行こうか?」

先生はしゃがむのをやめてぴんと立つと、教室の扉を開けて右手で行こう! というサインを送っていた、その間、隣の教室で説教が聞こえた。


「鶴丸さんが...」

 もう一人の子供は言い訳をしようとしたは先生は言い訳を許さなかった。

「人のものを壊したのに人のせいにすんのか、あ?」

 先生は相当怒っている、ルカは下を向いて黙るだけだった。

 先生は突然机を思いっきり蹴った、机はそうは飛ばなかった

「先生は怒ってたら学校のものも壊していいのか?」

 黙る子供に大人はひたすらに圧をかけた。

「壊していいのか? 返事しろよ、勇気にやったときはゲラゲラ笑ってたじゃねぇか」

 大人の前で丸まる子供は静かに涙を流すと大人はそれすら見逃さなかった。

 大人は子供にびんたをした。

「泣いたら許されると思うなよ。」



鶴丸さんは何をした?

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