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ビールでぐっすり

 僕はビールを冷蔵庫にいれて夜ご飯を食べて、風呂に入り

ビールの存在を忘れ眠りについたが、深夜に目を覚まし、ビールを思い出した。

 僕は足を引きずりながら階段へ向かい、壁の板を外すと何か黒い物体が通っていくのを見た。

「ひぇっ」

 僕は驚いて尻もちついてしまった、別に? きっとネズミだろうし、ネズミなんかこわくないし、僕が怖いのはネズミがうつす病気だ、実際ネズミはかわいい、嘘じゃないぞ?

 僕は恐る恐る中に入っていった、中には別に変なものはなく、僕の絵と冷蔵庫だけがあった

冷蔵庫を右手で開けて左手でボトルをつかんだ、そして今気が付いた、ビン開けがない。

 絶望的だ、キンキンのビールを手に握っているのに飲めないとは、絶望的だ

いや待てよ、確かお父さんの仕事部屋にそういう感じのものと大量のお酒があった気がする、行こう。

 二階に移動し、仕事部屋の扉をゆっくり開けるとキーっと扉の音が家中に響いた、終わった、いや終わってない、大丈夫だ、きっと。

 仕事部屋に入り棚を開け、僕の目の前にあったのは神々のプレゼント、ビン開けだ! ビンをその場で開けて5秒足らずで飲み干し、べろんベロンの状態でベッドに行きつき、自分におやすみなさいをした


 次の日の朝、僕はさかさまのベットで目を覚まし、天井にあるはずの照明が、今は床に埋まっていた。

「あれ、なにこれ、なんで」

 目を覚ました、とてもよく眠れた気がするが何かを忘れている、まぁ、いいや。

 朝の6時30分、母が朝ご飯を作ってくれていた、僕は母が作ってくれた卵焼きを食べて学校に自転車で向かった、雪がある間は危ないとよく言うが僕は自転車で事故を起こしたことはない、それに今起こすわけでもないから大丈夫だ、きっとな?

「俺はな、勇気ちゃんが自転車で来るってわかってたんだよ、ドアホ!!!」

 後ろからルカが全速力で自転車をこぎながら僕に向かってきた、正直冷や汗がしたが彼は滑って落ちてギャン泣きしていた、ざまぁみろだ!

「自転車で来るってわかってたなんてとんだストーカーだな!てめぇがゲイなのかもな!!」

 僕は笑いを抑えながら叫んだ。

 学校につくと鶴丸さんが校門前にいた、そういえば今思い出したが今日は美術の授業があって二人組を組まなければならないんだ! 最高のチャンス到来? 鶴丸さんの顔をめちゃくそかわいく描いてめちゃくそ好感度上げてやるチャンスだ!

 僕は自転車をカラの自転車置き場に投げ捨て、鶴丸さんの方向に走っていった。

「鶴丸さん! おはよう、よかったら美術の授業一緒にやらない?」

 僕は満面の笑みを浮かべて元気よく言った。

「いいよ」

彼女はささやくように、まるで恥ずかしがるように言った、僕は頭の中でジャンプし、喜んだ。

 その後学校で2限目が過ぎ、僕はトイレに行こうとするとそこにはいないはずの人がいた

「一年のトイレは二階だぞ、すっころびマン」

 ルカをからかうように笑ったが、どこか違和感があった。何か不自然な空気が流れたように感じた。

 彼は手元を隠しながら振り返った。




勇気くんの物語はこれからです

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