第53話 大海蛇
《登場人物》
フリーシア コランダムの戦士、呪いを解くアイテムを探している、水属性、女
大海蛇 異世界を守る巨大海蛇
(第53話 大海蛇)
異世界、海上
フリーシア ( ・ิω・ิ) 「海の大蛇よ、出てこい」
大海蛇 ( 一一) 「お呼びでしょうか?」
フリーシア (・_・) 「お前に聞きたいことがある。友人にかけられた呪いを解く手がかりを探していてな。氷の女王が涙を流さないというのは本当なのか?」
大海蛇 (ーー;) 「氷の女王ですか。わたしは陸のことにはほとんど無知でして、申し訳ありませんがお答えいたしかねます。」
フリーシア (゜-゜) 「では氷の女王について知っていることを話せ。」
大海蛇 (_ _) 「見たことも聞いたこともありません。わたしは海に住んでいます。生活に必要なものは海の中にすべてありますので、陸へゆく必要がないのです。どうして海蛇が氷の女王を知るわけがあるのでしょう?」
フリーシア (・・) 「お前にも好奇心というものがあるだろう?陸で起きていることに興味はないのか?」
大海蛇 (~_~) 「興味ありません。なぜなら、陸上に存在するあらゆる生物の存在が私にとって脅威ではないからです。」
フリーシア φ(・_・ 「コランダムの戦士も恐るるに値しないというのか?」
大海蛇 _(._.)_ 「フリーシアさんはたしかにお強いですが、私たちには争う理由がありません。」
フリーシア (。・_・。) 「なぜ私がお前を攻撃しないと言い切れる?」
大海蛇 (@@) 「あなたは誰かに対して自分自身の強さを証明する必要がないからです。私を殺したところで何にもなりません。」
フリーシア (゜-゜) 「お前は死ぬのが怖くないのか?」
大海蛇 (ー_ー) 「生きていて怖いと感じることは滅多にありません。海中では怖いと感じた瞬間捕食されているものですから。恐怖を感じているようでは遅いのです。」
フリーシア (p_-) 「なるほど。お前たちは人間よりもずっと直感的なのだな。」
大海蛇 ( 一一) 「そういうことです。ところで、折角ご足労いただきましたし、おみやげならご用意できますが、お持ちいたしましょうか?」
フリーシア ( ・ิω・ิ) 「ああ、すまんな。仲間たちが異世界からの贈り物を楽しみにしているんだ。何を持ってきてくれるんだ?」
大海蛇 (ㆁωㆁ*) 「玉手箱です。大きいほうか小さい方、どちらかひとつお選びいただけます」
フリーシア (´・ω・`) 「まるで竜宮城だな。軽くて小さいのをもってきてくれ。道中運ぶのは私なんだ」
大海蛇 _(_ _)_ 「承知いたしました」
(第53話 大海蛇 完)