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お菓子の家の女の子


 お菓子の家に到着したもも達。

数々のお菓子で彩られた家を見た桃が「すっげー甘い匂いすんな!うまそー!」と言うと、ツクヨが紙に「食べるなよ!狐になるぞ!」と書いた。


不死子ふじこが「なんや!これ食って狐にされたんかいな?んでもうまそーな匂いやな!ウチも食べたいわ」と言った。


ゴリが人影に気付き「そこに誰か居るのか?居るなら出て来てくれ!」と言った。


家の裏の影から、身長130センチぐらいの黒いワンピースに紫のリボンをした女の子が出てきた。

女の子は「あなた達誰!ここに何の様かしら?!」と言った。


桃が女の子に笑いながら「にゃははっ!お前が魔女か?ツクヨの魔法解いてくれよ!」と言うと、女の子はムスッとして「だからあなた達誰?初対面はまず名乗るのが礼儀ですっ!私はジュジュ、おばちゃまの1番弟子ですわ!私は名乗ったよ!あなた達は誰!?」と言った。


桃は笑って「にゃははっ!悪りぃ悪りぃ!俺は桃、こっちのゴリラはゴリ、そんで不死子にツクヨ、そんで魔女にツクヨの魔法を解いて欲しいんだよ!」とみんなを紹介しながら、みんなで挨拶をした。


ジュジュはニコッと笑い「そう、おばちゃまに会いに来たのね、でもおばちゃまは、アレデル国の鬼に連れて行かれてしまったの。久々のお客様だし、立ち話も何だから中に入ってください」と言った。


ゴリが笑いながら「ははっ!なぁ、いきなり知らない人を中に入れたら不用心じゃないのかい?俺達、中に入ったら、いきなりパーティー始めちゃうかもよ!」と言った。


ジュジュは微笑んで「ふふふ、お菓子パーティーなら大歓迎よ!それに襲われてもこの場所なら、私の方が強いから、それも問題ないわ!ふふっ!」と言いながら家の扉を開けて「どうぞ」と言って、みんなを招き入れた。


みんなが部屋に入り辺りを見回すと、そこには沢山のお菓子が溢れていた。

桃がつまみ食いしようと、そーっとお菓子を取ろうとするとジュジュが「お部屋の物は食べちゃダメよ!おばちゃまの魔法がかかっているから、今お菓子と飲み物を用意するわね!椅子に座って待ってて!」ウキウキしながら、用意を始めた。


用意されたお菓子や飲み物を食べながら、みんなで会話をしているジュジュが嬉しそうに「あぁ!なんて楽しい日なの!」と言うと、不死子が心配そうに「なぁ、魔女っ子はずっと一人なんか?」と言った。


ジュジュはニコッと笑って「そうよ、おばちゃまに拾われてから、ずっとここで生活してるわ、沢山の魔法を教わったけど、全然上手く出来ないけどね」とペロッと舌を出した。


すると桃が不思議そうに「魔法上手くねぇーのか?さっきここなら俺達にも勝てるって言ってたじゃねぇか??」と聞いた。


するとジュジュは笑って「あはは!そうね!この家の近くなら、おばちゃまが作ってくれた魔法陣で魔法は使えるわ!でもこの場所を離れるとまったくダメー!野良豚にも勝てないわ」と言った。


それを聞いた桃は笑って「にゃははっ!そっか!んじゃ!俺達と一緒におばちゃまに会いに行くか?」と言うとジュジュはビックリした顔で口をパクパクさせた。


続けて桃は「ここに一人で居たって、つまんねぇーだろ?それとも魔女に会いたくないか?」と聞くとジュジュはアタフタしながら「えっ!あっ!その、、おばちゃまに会いたいけど、、外は危ないからダメって言われてて、、それに私は、ここを出るとホウキで空を飛ぶ事しか出来なくて、、」と言っていると桃が笑って「にゃははっ!うるせぇー!行くのか?行かないのか?」と言った。


ジュジュは嬉しそうに「行くっ!!」と言うと、不死子が笑って「はははっ!ウチが死ぬ気で守ったるわ!ウチらに着いてくんのは大変やで!覚悟してな!」と言うとゴリも笑って「はっはっ!魔女っ子ちゃん、世界一大変な旅に巻き込まれちまったな!無理しないようにな!」と言った。

ツクヨも紙に「よろしく」と書いて挨拶した。


するとジュジュが「あっ!そーだ、ツクヨさん、喋れる様にはなれると思いますけど、どうしますか?物凄いまずーい薬飲みますけど、、」と言った。


ツクヨは飛び跳ねて、紙に「頼む!紙に描くのだるい」と書いた。


ジュジュが「でわ、薬を持ってきますね!」と言って奥の部屋から、何やら怪しい色をした液体の薬を持ってきた。


ツクヨは怯えながら、その薬を一気に飲み干すと、あまりの不味さにその場にぶっ倒れた。


ゴリが驚き「オーマイガー!!」と叫びツクヨに近寄ると、ツクヨが「へへっ!心配ござーせんよ!あまりの不味さに、意識が吹っ飛んじまったよ」と言った。

それを聞いたゴリはニコッと笑い「ふぅー!ツクヨのヘブンズドアが開いちまったと思ったぜ!」とツクヨを撫でた。


ジュジュは驚いた顔で「全部飲んじゃった!一口で良かったのに、、」と言うとツクヨが「マジか、、早く言って〜!まっ!喋れる様になったからOK!はははっ」と笑うと、みんなで笑った。


すると桃が「よしっ!それじゃ出発するかー!魔女っ子準備はいいか?」と言うとジュジュは「少し待って!着替えを用意してくるわ」と言って、奥の部屋に走って行った。



           続




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