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誰も傷付かない様に


 5鬼王会議が行われてるいる頃、日本にちもとの国ではテラス達が上陸して暴れていた鬼達との戦闘が終わっていた。


ミヤモットが「コジュー、大体片付いたな!」と言うとコジューが背丈を超える刀をブンブン振り回して「あぁ!ほとんど姉御がやっちまったけどな!」と笑いながら言った。


テラスは流木にあぐらをかいて座り、キセルをぷはぁ〜っと吹かしてあくびをしていた。

すると三人の後ろから一人の男が歩いて来た。


テラスが笑い「はっは!お客だぞ!」と言うとミヤモットとコジューはすぐさま構えた。


テラスがまた笑い「はっはっ!そんな構えんなって!あいつがやる気なら、もう雷が落ちてるよ!なぁ!雷鬼らいき!!」と言った。


雷鬼は「からかうのはやめてくれ、ミヤモット、コジュー、戦いに来たんじゃないんだ、刀を納めてくれるか?刀を向けられていては話しがしづらいからな」と言ってテラス達に近寄って来た。


テラスは自分が座ってる横をポンポンと手で叩き「まぁ座れよ!」と言うと、雷鬼は「あぁ」と横に座った。


ミヤモットとコジューは刀を鞘に納めて二人を見ていた。


テラスが雷鬼に「どうした?また俺の首でも獲りに来たのか?」と言うと、雷鬼は笑い「はははっ!もうあんたと戦うのはこりごりだよ、、命があっただけ儲けもんだ!」と言うとテラスは笑い「ボッコボコにしてやったからな!ふっはっはっ!」と言った。


続けてテラスが「鬼の島に行かないのか?何やら騒がしいみたいだが??」と聞くと、雷鬼が「あぁ、行かない!俺の夢や理想はあそこに居ても叶わないのに気づき始めたから、、」と言った。


テラスがキセルをぷはぁーっと吹かして「叶うといいな!お前の夢や理想!お前悪い鬼じゃ無さそうだしな!行くとこ無いなら、この国に置いて貰えるように殿に聞いやろうか?」と言った。


雷鬼は「ありがとう!でも気持ちだけで大丈夫だ!俺は世界を旅して回って来ようと思う!この目で世界がどうなっているのかちゃんと確かめて来ようと思って、、だから旅に出る前にお前さんに会っておきたくてな、、俺が負けたのは全鬼王ぜんきおうとテラスだけだからな!」と言った。


テラスは微笑んで「そっか!帰って来る時はお土産買って来いよ!ははっ!」と言うと、雷鬼は真剣な顔で「三人も一緒に行かないか?あんなバカ殿に付いて居ても楽しくは無いだろ?いつも海の警備ばかりじゃ宝の持ち腐れだ!」と言った。


テラス達は顔を見合わせて、爆笑した。


テラスがお腹を抱えて涙目で笑い「おいおい!お前!もうちょっと見る目あると思ってたぞ!あの殿だから俺達がここに居るんだよ!それに俺達がここを離れたら一気に悪い鬼が入ってくる!この国が落とされれば、それこそ鬼達の思うがままだろ!」と言った。


雷鬼は少し寂しそうに「そっか、わかった。帰って来る時は沢山の土産と話しを持って帰ってくるよ!ふふっ!人に笑われてるバカ殿がこんな最強の女を従えてるなんてな、、」と言うとテラスが微笑んで「笑われてるじゃないんだ、笑わせてるんだよ!誰も傷付かない様に」と言った。


雷鬼は微笑みながら立ち上がり「ふふっ、誰も傷付かない様にか、、よしっ、そろそろ俺は行ってみるよ!」と言って歩き出そうとするとテラスが「あぁ!気を付けてな!またな!」と手を挙げ、キセルを吹かした。


所変わって、とある場所の海の見える丘に三つの影があった。


1つの影が鼻をヒクヒクさせながら、甲高い声で「はっはぁ〜!また世界に夢と希望が満ち溢れたね!素晴らしい事だよ!ねぇ、タカルド、フィグ!」と言った。


タカルドはガラガラ声で「えぇ!カッピー王様!このまま順調に人々の夢と希望が集まれば、あっと言う間に夢の国が作れるね!」と言った。


フィグはおっとりした口調で「あひゃひょわ!もし夢の国が出来たら沢山の人に来て欲しいね!あひゃひょわ!!」と言った。


カッピー王は「はっはぁ〜!そうだね!きっと今は無理でも何百年先にはきっと、沢山の人の夢と希望が沢山詰まった素敵な国が出来ているはずだよ!星の魔法は何でも叶えてくれるからね!」と鼻をヒクヒクさせて言った。


続けてカッピー王は記事を手に「時代も動き出したみたいだしね、、きっと今が世界の変わる時なんだ!僕達もお手伝いしないとね!さぁ!タカルド、フィグ、行こう!」と言って歩き出した。


タカルド、フィグは頷き、カッピー王の後を歩き出した。


一方桃達は、魔女のお菓子の家を目指して進んでいた。

森の中を歩いていると、煙突からモクモクと煙を上げている家を見つけた。


不死子ふじこがツクヨに「おっ!着いたんやないか?あれか?」と聞くとツクヨは頷いた。


桃が両手を上げて「んーっ!やっと着いたか!居るといいな!ババア」と言うと、不死子が「こらっ!桃、口悪いで!おばばって言わんと!」と言った。


ゴリがため息をついて「はぁ〜、どっちもどっちだよ!そこは魔女でいいだろ、まぁ居るといいな!」と言って桃達はお菓子の家に近付いて行った。



           続



こないだふと、この話しを漫画にしてみたいと思い、絵を書いてみた。

娘がその絵を見て、「何これ?ロボットの絵?」と言われた。

「あぁ、うん」って言ったけど、パパ本当はゴリラの絵を書いてたんだ。


その日の夜空の星は少し滲んで見えた。


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