Grateful Days
飲めや食えやの宴は続き、戦いの疲れからかまた一人、また一人と眠りに着いた。
天音が酔っ払った顔で「桃、、ゴリ、、お酒強すぎ、、」と言って倒れる様に眠った。
桃は笑って「にゃははっ!つえーだろ!」と言うとゴリとグーパンで挨拶した。
ゴリが手を口元に持っていき、何かを吸う素振りして「brother!毒ちゃん行く?」と聞くと桃はニィーと笑い「にゃはっ!いいねぇ〜!チル、一服行きますか?」とノリノリになった。
すると桃の膝枕で寝てた不死子が起き「なんや?どっか行くんか?ウチも連れてきっ!」と酔っ払いながら言った。
桃は不死子をおんぶすると「んじゃ!外行くか?ゴリ!」と言って外に向かって歩き出した。
桃は不死子を見える所に降ろして、ゴリと毒草の枝に火を着けて吸い始めた。
桃はニコニコして「ふぅー!うめー!」と言うと、ゴリも渋めの顔で煙を吐き出して「あぁ、、うめー!」と言った。
するとゴリが桃に「なぁ?brother、、」と言うと桃はンッと顔をして「どうした?なんかあったか?」と聞くとゴリは「やっぱ二人で、一服キメるとうめーな!」と言うと桃はニコッと笑った。
するとゴリが真剣な顔で「ありがとうな!俺達のワガママに付き合って貰っちまってよ!」と言うと桃は笑って「にゃははっ!付き合ってなんかねーよ!俺がお前達と一緒に居たいんだよ、毎日楽しくて感謝してるよ!これからもよろしくなっ!」と言った。
ゴリも笑って「ははっ!やっぱbrotherは最高だな!これ吸ったら俺達も寝るか?」と言うと桃は大きなあくびをして「ふあぁ、、そうしよう、さすがに今回は疲れたな」と言った。
城の中ではツクヨの元に王妃が笑いながら近寄り「ふふっ、狐ちゃん?それともツクヨちゃん?」と聞いた。
ツクヨは全身の毛が逆立ち、驚いた表情でいると、王妃はツクヨを抱き上げ、微笑み「ふふっ、どんな姿になっても、お腹痛めて産んだ子ですもの、母はわかるのよ、今日は一緒に寝ましょ」と言うとツクヨは王妃に甘える様に体を擦り寄せた。
そして長い長い、オノゴロの戦いは幕を閉じたのだった。
それから3日後、、まだ桃達はオノゴロ国に居た。
不死子がゴリに「桃、まだ起きへんな?」と言うとゴリは雑誌を読み、コーヒーを飲みながら「寝かしといてやれ、疲れたんだろ?そのうち腹が減れば、腹減った〜って飛び起きるだろ、ツクヨと買い物でも行って来な」と言った。
不死子は「そやな!ほな買い物でも行こ!」と言って、寝てる桃のほっぺを引っ張って「イー!イー!買い物行ってくるで」とふざけた後に、ツクヨに「行こか?」と言うとツクヨは頷き、不死子の後を着いて歩き出した。
城下町は活気を取り戻し、沢山の人が行き交っていた。
すると小さな女の子と母親が不死子に近寄って来て、小さな女の子が「お姉ちゃん!あの時助けてくれてありがとう!」と言った。
母親も深々と頭を下げて「本当ありがとうございます」と言うと、不死子は照れて「いやいや!全然気にせんといて!これからも親子仲良くな!」と言うと、不死子と親子は手を振り別れた。
不死子は笑顔で「ふふっ!ウチも役に立っとんのやな!後で桃に言ったろ!」と嬉しそうだった。
するとツクヨが口でクイクイッとやり、入りたい店の方を指差した。
二人で洋服屋に入ると、色んな服を見て楽しんだ。
ツクヨが1着の服に見惚れてると、不死子が「これが気に入ったんか?」と言ってその服を手に取って見ると、不死子は顔を真っ赤にした。
不死子は「ツクヨ、、これ、背中ガバ空きやん!?めちゃエッチやん!?これヤバない?」と騒いでいると、店員さんが来てその服を見ると「これはこれは!その服に目をやるとは!お嬢様もお目が高い!そのニットはかつてDTキラーと呼ばれた悩殺ニットなのです。それが最後の1着になりますので買われるのでしたらお早めに」と言った。
不死子がツクヨに目をやると、ツクヨはニヤッとした。
その顔を見た不死子は「買うんやな?その顔は買うんやな?わかったわ、買うて来ます」と言って、真っ赤な顔でレジに並んだ。
それから二人で買い食いしながら、買い物を楽しんで城に戻って行った。
部屋に戻りのんびりしてるとゴリが「なぁ?不死子、ツクヨ、あれから変身出来たか?」と聞いた。
不死子は「出来へんな、羽も消えたし、フワフワな防御力満点の羽毛も生えへんし、あれ何やったんやろな?」と返した。
ツクヨも首を振って、自由帳に「人にも戻れん」と書いてゴリに見せた。
ゴリはため息をついて「ふぅ〜、そうか、あの力がいつでも出せたらbrotherの負担も減るんだけどな…」と言った。
そんな話しをしているとムクッと桃が起き上がり「スッゲー腹減った」と言った。
三人は一斉に桃に抱きつき、不死子は涙目で「もー起きへんかと思ったやんけー!」と言って、ゴリも「寝すぎだろ!!」と言った。
ツクヨは顔をゴリゴリと桃に擦りつけた。
続




