親友との約束
力火が何度もゴリを殴っては倒すが、その度にゴリは血を吐きながら立ち上がった。
力火がゴリに「なぁ、いい加減にしろ!命までは獲らないから、さっさと山に帰れ!」と言うとゴリは笑って「ははっ!獲らないんじゃねーだろ!獲れないんだろ?!もう少しで何か掴めそうなんだよ…、もうちょっと俺と遊んでけよ!」と言った。
力火はイラッとして「ゴリラ野郎!何にそこまで命をかける?」と聞くとゴリはニコッと笑い、そして真剣な顔をして「親友との約束!!これが命をかける理由だったら、お前は笑うかい?」と言った。
力火は呆れた顔をして「くだらん!もういい!トドメを刺してやる!」とゴリに近付いて行った。
ゴリは心の中で(近付いて来てくれて助かるよ、、実はもうほとんど動けねえ、、へへっ!最後に1発、痛いのお見舞いしてやるかんな!brother、、俺が負けたら後頼むぜ)と思った。
力火が近付き、固く拳を握り「終わりだ」と言って殴ろうとすると、ゴリが左手でその拳を受け止めて、強く握りしめた。
力火が「くっ!まだそんな力があったのか?離せっ!」と言って、振り払おうと力を入れるが、
ゴリは力一杯握り離さなかった。
するとゴリがニヤッと笑い「知ってたか?ゴリラの握力は400〜500Kgあるって、、ちなみに俺の握力は、、てめぇの拳を離さねぇーKgだよっ!」と言うと右拳をギュウっと握った。
その瞬間ゴリの背中が薄らと光り、体の毛が一瞬、銀色に光り輝いた。
ゴリが「泣いても笑ってもこれが最後の1発だっ!釣りはいらねぇー!とっときな!!」と言って捕まえてた左手をグイッと引っ張り、[野生の一撃]を力火のお腹めがけて放った。
力火のお腹にめり込むゴリの拳は、力火の体をくの字に曲げ、打ち抜いた。
吹っ飛んだ力火は、壁に叩きつけられ、力無く崩れ白目を剥いて倒れ込んだ。
ゴリはフーハーフーハー深呼吸して、倒れてる力火に向かって中指を立て「野生舐めんなっ!プロテインやめたらまた遊んでやるよ!!」と言った。
そしてゴリは「早くbrother達と合流しねぇと」と言って、歩き出そうとすると、フラッとしてそのまま前のめりに倒れた。
ゴリは悔しそうに「くっそ!体が動かねぇ、、あぁ、殴られすぎた、ダメだ、凄く眠い、、少し寝よう、、うんっ!そうしよう。後は頼んだぞ、brother!」と言ってその場で眠りについた。
一方その頃、紅の部屋では紅が、小さな体で年老いた姿の、ローブを纏い杖を持った鬼と喋っていた。
紅が膝をつき「邪鬼様、この度はこの様な遠くまでお越し頂き、ありがとうございます」と言うと邪鬼は「ふぇっへっ!挨拶なんかどうでも良い、ところで外が騒がしいが何の騒ぎだい?」と言った。
紅は「反乱軍共の最後の抵抗です。今日中には片付き、必ずこのオノゴロ国を手に入れて見せます」と言うと邪鬼は「当たり前の事を言うな、、どれだけの強化鬼をお前に渡してると思ってるんだ、、最早失敗など許されんぞ」と杖で紅の頭をコツンとやった。
紅は「抜かりはありません!私はこの戦いが終わり、オノゴロを手に入れ、褒美の力を手に入れたら赤鬼王に挑むつもりです!そして勝利して5鬼王の席に座るつもりです。」と邪鬼に言った。
それを聞いた邪鬼は大笑いして「ひゃっはっはっ!自惚れるなよ!小僧!お前さんなど、まだまだあの化け物達の足元にも及ばんよ!いくら実力主義の鬼の島でも命は大事にせい!」と言って、また杖で頭をコツンと叩いた。
続けて「でもまぁ、オノゴロを落とせれば、一気に鬼が優勢になる、その時はたっぷりと褒美を渡さねばな!ひゃはっ!それではそろそろ私は帰るぞ!欲しい物も手に入ったしの!紅?負けるなよ、」と言って邪鬼は奥に消えて行った。
邪鬼が帰ったのを確認して、紅は顔を上げると悔しそうな顔で「俺が負けるだと?馬鹿にしやがって!いつまでも偉そうにしてろ!俺が5鬼王の席に着いたらたっぷりとイジメてやるからなっ!」と言って大きな椅子にドカッと腰掛け座った。
その頃、桃と不死子は紅の部屋を探して、上へ上へと敵兵を蹴散らしながら上がって行った。
桃が大きな声で「おーい!ボス鬼!どこだー!早く出て来ないと、皆んなやっつけちゃうぞー!」と言いながら鬼の兵隊を倒していった。
不死子は桃にシーッとやって「あんま大きい声出すなや!むっちゃヤバいの集まって来たらどないすんねん!?」と言うと桃は笑って「にゃははっ!ぶっ飛ばす!!」と言った。
二人が戦ってると、不死子が「なんか、ごっつい鬼増えて来たな?そろそろ紅の部屋か?」と言うと、突然鞭が襲って来た。
桃が刀でその鞭を払うと、強化鬼の奥から艶火が現れて「あ〜ら、こんな奥まで来ちゃって!力火は何をやってるのかしら?!でも、こっから奥には行かせないわよ!!」と鞭を地面にビシッビシッと打ちつけて言った。
続




