力比べ
一方その頃、城門から入った桃達は敵兵と衝突しながら、紅の居る部屋を目指していた。
桃が敵兵を斬りながら「なぁ!こっちで合ってんのか?」と二人に聞くと、二人とも、わかりませんって顔をした。
ゴリが「道案内ぐらい連れて来るべきだったな」と言うと、不死子が「でも、大体こう言うのって1番上に居るんとちゃうん?とりあえず上行こうや!」と言うと、桃が笑って「にゃははっ!そーだな!それに暴れてれば向こうから来るだろ!」と言った。
その瞬間何かが桃に向かって来て、パンチを食らわせようとした。
咄嗟にゴリが間に入り、相手の拳めがけてゴリもパンチを打ち込んだ。物凄いパーンっと言う衝撃音がするとゴリが「おいおい!いきなり王手は気が早すぎるんじゃ無いかい?!」と言った。
パンチを打ち込んで来た筋肉ムキムキの鬼が「ふぅー、やはり、すぐには取らせてくれないか」と言った。
ゴリは桃に「先に行っててくれ、こいつは俺がやる!」と言うと桃は「なんでだよ?皆んなでやって、皆んなで上行こうぜ!」と言った。
ゴリは真剣な顔で「brotherは少しでも体力を残しといてくれ!だからこいつは俺がやる!」と言うと、ゴリの真剣な顔を見た桃は「わかった!そんじゃ、そいつ頼むな!ゴリ!」と言って、不死子は「負けんなやー!頑張ってな!」と言うと、ゴリは「あぁ!任せとけ!」と言った。
桃と不死子はゴリを背に、紅の部屋を目指した。
すると筋肉ムキムキの鬼が「なーんだよ!全員でかかって来るんじゃ無いのかよ!俺の筋肉を存分に震わせられると思ったんだけどな」と言った。
ゴリが嘲笑い「ははっ!お前なんか俺一人で充分なんだよ!ドカンとぶっ飛ばしてやるから、さっさとかかってこいよ!」と言うと、筋肉ムキムキ鬼が「ふぅ〜、紅3鬼も舐められたもんだな、あぁ、そうか、陽炎をやったのはお前達だな?!だから俺にも勝てると思ってんだな?」と言った。
続けてムキムキ鬼が体に力を入れて、筋肉の輪郭を出しながら、次々とマッスルポーズをとり「俺の名前は力火!どうだこの筋肉!怖いだろ?!よしっ!先に殴らせてやる!さぁ打ち込んで来い!ゴリラ野郎!!」と言った。
それを見たゴリは力火を指差して「はぁ?お前馬鹿だろ?」と言うと、力火はさらに筋肉をムキムキさせて「さぁ!早く!俺にお前の力を見せてみろ!」と言った。
ゴリが「ま、いいか!一発で終わらせてやるよ!」と拳をギュウッと握り、力火の胸板めがけて拳を放った。
バチーンと大きな音が鳴り、ゴリのパンチが力火の胸板にめり込んだ。
力火はニヤッ笑い「は、ははっ、全然効かな…ゴホッゴホッ」と咳き込んだ。
ゴリもニヤッとして「へへっ!効いてんじゃねぇかよ!」と言った後、ゴリも胸板をグイッと出して「おいっ!お前も打ってこいよ!どう足掻いても、野生には勝てないって教えてやるよ!」と言った。
力火は大声で笑い「はーはっはっ!お前さんもなかなかの馬鹿者じゃないか!名前は?」と言いながら拳をギュウッと固く握った。
ゴリは「名前はゴリだ!さぁ!来いっ!」と胸を張り出した。
力火は大きく振りかぶり、ゴリの胸板目掛けてパンチを放った。
バチーンと音が鳴り、ゴリは後ろに仰け反り、「ゴホッゴホッ!」と咳き込み、膝をついた。
力火はニヤァとして「随分と貧弱な胸板じゃないの?ちゃんと筋トレしてんのかぁ?」と言うとゴリは「へへっ、、野生が筋トレするかよ!本気出しちゃ悪いと思って、少し力抜いちゃったよ」とニヤケながら言った。
力火は笑って「あーはっはっ!強がんなって!」と言うと、ゴリが深呼吸して「ふぅ〜!遊びは終わりだ!行くぞっ!!」と殴りかかった。
それに合わせる様に力火も殴りかかり、お互いノーガードで殴り合った。
力火が「ふふふ、ゴリラ野郎!大丈夫かい?膝がガクガクしてるぞ!」と言うとゴリは「へっ!お前こそパンチに腰が入ってないぜ!」と言った。
そしてお互いパンチを打ち合ってると、ゴリが下にあった瓦礫につまづき、「やばっ」と言って、体勢を崩した。
その瞬間を力火は見逃さず「もらったっ!もう終わりだな!ゴリラ君!」と言って、強烈なパンチをゴリの顔面に叩きこんだ。
ゴリは血を吐き吹っ飛び、大の字に寝転んだ。
ゴリは薄れゆく意識の中、心の中で(あぁ、くそっ、ここまでか?まだやれんじゃないのか?あぁ、ダメだ、、意識が飛びそう、、だ)と思った瞬間、頭の中に(そいつ頼むな!ゴリ!)と桃の声がした。
その瞬間、ゴリは瞑ってしまいそうな目をグワっと開け、「まだ終わってねぇよ!さぁ、続きを始めようぜ!」と言って立ち上がった。
それを見た力火は「そのまま寝てれば命までは取らなかったのに…」と言って、ゴリに近付いて、サンドバッグの様に殴りつけた。
ゴリは何度も倒されては立ち上がり、力火を殴り返した。
続




