桃とゴリの休日
二人でゴリの住処を目指して山道を歩いてると、途中でゴリが立ち止まり草をジッと見ている。
桃がそれに気付いて
「どうした?ゴリ行かないのか?」とゴリラに聞いた。
ゴリラはジーッと草を見て手に取りよーく見て
「これはヤバい草を見つけてしまった。昔、この毒草をガムの様に噛んだら、まるで天にも登る様な気持ち良さだったんだ…あれからずっと探してた…こんな所にあったなんて…」と言い、その草を桃に渡した。
桃はその草を怖がりながら受け取り
「いらねぇよ!ヤバい毒草なんか俺は食べたくない!早く住処を取り返しに行くぞ!」と草をゴリラに返した。
ゴリラは呼吸を荒くして、興奮が抑えられずドラミングまでして
「brotherーー!俺はもう我慢できん!さぁ!一緒に!さぁ!空の彼方へ!!」と桃の口に草を押し込んだ。
桃は口に草を詰められモゴモゴと何かを叫びながらその草を噛んでしまった。
桃はその時こう思った…
(ふわぁーーー!何これ〜!空を駆けて行く様な気持ち良さ!体一杯浴びるお日様!心地好く差し込むお日様の中!自然のリズム掴み 俺ら行くのさ〜!
これが、桃とゴリの休日〜!)
桃がフワフワした感じの中、ゴリラの方に目をやると、ゴリラもフワフワした目で桃を見ていた。
お互いに親指を立て見せ合うと、大の字に寝転びクチャクチャとその毒草を噛んだ。
ゴリラは桃に向かって
「なぁ!brother!もう世界の平和なんかどうでも良くなってきたんじゃないか?ここが俺達の世界の真ん中!フゥゥゥー!」と上機嫌に言った。
桃も上機嫌に「フゥゥゥー!そう!ここが俺達の世界の真ん中!最高だぜ!」とゴリに言い、二人で笑いながら寝てしまった。
どれぐらい寝てたのかはわからない。
桃はムクッと起き上がり
「おい、ゴリ。起きてるか?そろそろ行くか?」
とゴリに向かって言うとゴリもムクッと起き上がり
「あぁ…そうだな。随分と俺達は羽目を外してしまったみたいだ、、」と反省気味に言った。
そしてゴリラは立ち上がり
「でも、主人公の宿命ってやつには、この行動は入ってなかったんじゃないか?brother!」とニッコリ笑った。
桃も立ち上がり
「だろうな!あの薄着の女神もビックリだろうよ!毒草噛んで、話しを進めないでやったんだからな!にゃははっ!!」と空に向かって中指を立てた。
ゴリラはそんな桃を見て
「ワァーオ!it's!cool!men!また毒草、一緒に噛もうな!」と桃に向かって拳を握り突き出した。
桃も拳を握り、ゴリラの拳にコツンとぶつけると
「さぁ!brother!住処を奪いに返しに行くぞ!我らの楽園を完成させよう!」と笑った。
ゴリは照れ臭そうに鼻を擦り
「へへっ!よせよ!brotherだなんて!」と言った。
ゴリは何か気付いた様に、手をポンと叩いて桃に聞いた。
「ところでbrother?なんで俺の事をゴリって呼ぶんだい?」
桃は、はてな顔で
「えっ?だってゴリラでしょ?だったらゴリでしょ!それか、名前あるのか?」と聞いた。
ゴリラはまた変顔してから
「よくぞ聞いてくれた!俺は気付いた時から、ひとり暮らしだ!だから名前も自分でつけた!これからはこの名前で呼んでくれ!」
「いくぞ!ゴリーヌシャクールノートリアスデーブラージオースーミーイシディヘラクエックスだっ!」と自信満々に言った。
桃はジーッとゴリラを見て
「にゃはは!長い!お前はゴリ!この二文字以上は却下する!」と言い歩き出した。
ゴリラはガックリと肩を落として
「会心の出来の名前だったのに、、まっ!いっか!」と桃の横を歩き出した。
続




