だって主人公だぜ!
天音は「無意識に魔法が使える物なのか?私は魔法が使えないからよく分からないが、きっと桃は特殊なんだろうな、とにかく今は剣の基礎を覚えてしまおう!」と言うと桃は「おうっ!」と言い訓練を再開した。
また夜まで訓練して、ご飯を食べ眠りに着いた。
桃は何故か眠れず、一人で脱力の訓練をしていた。
すると拠点から煙が上がってるのが見えた。
その少し前、拠点は襲撃に合っていた。
アラガ達も訓練を終えて、皆んなでご飯を食べていると外の見張りが大きな声で「奇襲だー!拠点が襲撃されてるぞー!!」と声がした。
アラガやゴリ達が表に出て、襲撃されてる場所に行くと、100人近くの鬼と人の兵隊が居た。
そしてビキニ姿の女鬼が鞭を持ち「こんばんわぁ〜!反乱軍の皆さぁーん!この艶火が遊びに来てあげましたよ!さぁ〜!楽しみましょぉ〜」と鞭をビシビシしながら言った。
アラガが「よりに寄って、隊長が居ない時に来るなんてな…!くそっ!やるしかない!」と言って、続けて「お前達!陣形を組め!3鬼の一匹がわざわざ来てくれたぞっ!ここで仕留めるぞ!」と兵隊達に言った。
するとアラガの前にゴリ達が立ち、ゴリがアラガや兵隊達に「おいおい!俺はずっと退屈だったんだよ!お前達は後ろで見てろ!ここは俺がやるっ!!」とムキムキポーズをとって言った。
アラガが少し荒立つ口調で「おいっ!遊びじゃないんだぞ!これは戦争だっ!」と言うと、ゴリは激しく胸を叩き、ドラミングして走り出し敵の兵隊にドロップキックをして突っ込んだ。
激しく吹っ飛ぶ敵の兵隊の中から、ゴリが出て来て「遊びじゃない?戦争? そんなの俺には関係無いね!俺達はいつだって本気の遊びなんだよっ!!」と敵の兵隊を蹴散らしながら言った。
するとコアラに乗った銀太郎も「おらも我慢できねぇー!コアラ!行くどー!」と言って、背中の2本の斧を取り出し、コアラ共に敵の兵隊に突っ込んで行った。
不死子も魔法で皆んなをサポートしながら片手でピストルを出して「バレットなら満タンやっ!撃ちまくるで〜!覚悟しいや!」と言ってピストルをバンバン撃った。
ツクヨも口から[闇の息]を吐き、敵の兵隊を倒して言った。
その光景を見たアラガは「なんだよこれっ?!お前達!力隠してたのかよ!城下町と全然違うじゃないか!?」と言うとゴリが笑って「はっはっはっ!あの時は守る者が多かったからな!ここなら全員覚悟が決まってる者だけだ!遠慮はいらないだろ?!」と言って、プロレス技を敵の兵隊にかけまくった。
艶火は「ちっ!なんだこいつら!こんな奴らが居るなんて聞いてないよ!拠点を滅茶苦茶にして、天音を攫うだけの簡単な仕事だと思ったのに!まぁいい、こいつらを全員始末すればいいだけの話だ!あのゴリラを先に潰すか!」と言って歩き出した。
艶火がゴリの元に着くと「ゴリラさ〜ん!遊びましょ!」とゴリに鞭をビシッと振るった!
ゴリは手で鞭を弾き「チッ!女か?!遊び相手なら俺じゃ無くて他当たれ!」と言い違う場所に行こうとすると、また艶火は鞭を振るい「逃げんなよ!ゴリラ!」と言ってビシッビシッとゴリに鞭を打った。
ゴリは鞭を弾きながら「くっ!強いな!だがやめとけ!」と言って、一気に艶火に近付くと、拳を振りかぶり殴りかかった。
そして艶火の顔スレスレで寸止めして「ほらっ!お前の負けだ!他当たれ!」と言った。
それを見た不死子は怒って「ゴリっ!何やってんねん!ブン殴ったら終わりやったろうが!」と言うとゴリは不死子の方を向いて「悪りぃ!どんな理由があろうと俺は女は殴れねぇーみてーだ…」と苦笑いで言った。
不死子は驚き「あほっ!何言っとんねん!そんな事言うとる場合か!バッコンいったれやー!」と言った。
寸止めされた艶火が怒り「そーかい!女は殴らないって!馬鹿にすんじゃないよ!ここは戦場だ!!ならお前の仲間から全員始末してやるよ!」と不死子に向かって走り鞭を振るった。
するとゴリが不死子の前に立ち鞭を弾いた。
しばらくそんな攻防が続くと、血だらけのゴリが不死子を庇っていた。
反乱軍も最初は押していたが、奇襲と言う事も合って陣形が取れず苦戦していた。
艶火が笑いながら「はーはっは!どうした?ゴリラ!殴ってもいいんだよ?どこまでその意地を張れるか見物だね!死ぬまで張れたら褒めてやるよ!!」と鞭をゴリにビシビシと振った。
不死子が心配そうに「ゴリ!もうええって!ウチの事庇わんでもええって!もうピストルの弾も無くなってもうたし、桃がおらんから魔力も空っぽで、防御魔法も回復魔法も使えへん…」と言うとゴリは笑って「はははっ!brotherに頼まれたからな!ゴリ頼むって、だからお嬢ちゃん傷付けたら怒られるよ!まぁ、待ってろって!すぐ来るから」と言った。
不死子がボロボロのゴリを見てグスグスと泣き「ゴリぃ〜…もう来るかな?向かってるかな?」と言うとゴリはニッコリ笑い「来るに決まってんだろ!だって主人公だぜっ!」と言った。
続




