大爆笑
陽炎を倒し、縄でグルグル巻きにして
一息ついていると、不死子が桃とゴリに[回復]の魔法をかけながら
「二人がヤバいの初めて見たわ〜!けっこうやばかったんちゃう?」と聞いた。
桃とゴリは強がった顔をして
「いやいや…全然平気だしっ!」と言った。
不死子は笑って
「嘘つけっ!あーヤバいヤバいって顔しとったやん!」と言い、陽炎を指差して
「こいつむっちゃ強かったな、ウチの[防御]の魔法バッキンバッキン割られてしもうた、これからこんなんばっかりやったら、もう少し魔力強化せんと守りきれへんな」と言った。
それを聞いた桃が
「んー!俺も刀を覚えないと駄目だな、全然当たらなかったよ!ゴリがヘロヘロにしてくれたから勝てたようなもんだな!」と、言うと
ゴリはハンサムな顔をして
「えぇ!私、今回は手応えを感じてます!」とキリッとして言った。
続けてゴリが
「でもよ、brotherもなんだかんだで、“主人公の道”歩んでるよな?」と言うと
桃は顔をイッとして
「うげぇー!俺は主人公辞めたいんだよな…」と言い、遠くを見つめて
「でもやらなきゃいけない時もあるんだよな…、
あいつら、、上手くジソン助けられたかな?」と、言うと
不死子が「なーに!黄昏てんねん!回復終わったで!はよ、ジソン助け行こーや!」と言った。
すると桃が笑って
「にゃははっ!そーだな、あいつら助けに行くか!」と立ち上がり、言うと
ゴリが陽炎を指差して
「なぁ?brother、こいつどーする?」と聞いた。
桃は悩んで
「んー、こいつ目覚ますと、また悪い事しそうだから連れて行こう。連れて行けばこいつの仲間が連れて帰るだろ。」と言い、
続けて「あっ?そうだ!ゴリ、ペンあったよな?」と、言うと
ゴリは「あるけどどーした?」と返した。
桃は悪い顔でニヤッとして
「こいつムカつくやつだから、顔に落書きしてやろうと思って!にゃははっ!」と、言って
ゴリからペンを受け取り、陽炎の顔に子供の様に落書きをした。
その落書きを見て、不死子は笑って
「ははは!ちょっと!ウチが書くスペースも残しときや!」と、言うと
ゴリも笑って「ははっ!俺にも書かせて!」と言った。
ツクヨもちょこんと陽炎の横に座り順番待ちをした。
四人で落書きを終えて大爆笑して、落書きされた陽炎を引っ張りながらジソン救出に向かった。
その頃イー達は、ネオヨークシティーの中心まで進んでいた。
イーが「くそっ!中心まで来ると警備隊の数が多いな!スクープ!ジソンは見えたか?」と、聞くと
スクープは「まだだ!今探してる!」と言った。
四人でジソンの姿を探しながら戦っていると、ドンドンと警備隊が増え、四人は囲まれてしまった。
モレーが「いよいよジソンの前にこっちがヤバいか?」と、呟くと
アイスが「へへっ!馬鹿言うなよ!こっからだろ俺達は!」と強がって言った。
イーも笑って
「ははっ!あぁ!こっからだ!死にてー奴から前に出な!クソッタレ共!」と銃を構えた。
すると警備隊の一人が仲間の警備隊に殴りかかった。そして警備隊同士で殴り合い始めた
四人は顔を見合わせて
「どーなってんだ?」
「何が起きてる?」と、言っていると
殴られた警備隊が足元に飛んで来た。
イーが「おいっ!クソッタレ野郎!一体どうした?仲間割れか?」と聞くと、警備隊は
「俺たちも出所はキャンプトンだっ!」
と言って、また戦いに行こうとすると、イーが止めた。
そしてイーが警備隊に
「おいっ!歯ぁ、見せてみろ?」と言うと
警備隊はニィーと笑い、イーに血だらけの歯を見せた。
イーは笑って「きったねぇー歯だ!だがそれでいい!それでこそキャンプトンだ!」と言った。
警備隊は「イー!昔は世話になったな!借りは返すぜ!」と、また争いが起きている所に突っ込んで行った。
スクープは
「これだけ大きく騒げば必ず動きがある!」と辺りを見回した。
ドンドンと騒ぎが大きくなると、ジソンの居る部屋に隊長鬼達が入って来た。
隊長鬼は慌てて
「おいおい、どうなってんだよ?陽炎様は何やってんだ?すぐ近くまで犬どもが来ちまってるじゃねえーか!?」と、言うと
ジャンジーに「おい!?金庫の開け方はわかったか?」と聞いた。
ジャンジーは首を振り「いえっ!まだです」と、言うと
隊長鬼は「まぁいいや、とりあえずこいつを違う場所に連れて行く」とジソンを引っ張り、連れて行こうとする。
ジャンジーは隊長鬼の手を掴み
「ダメです!陽炎様が来てからです」と、言うと
隊長鬼は凄みを効かせて
「おいっ!てめぇ!誰に命令してるんだ!お前!
これは反逆と受け取るぞ!」と言って、殴った。
するとジソンが
「もう大丈夫だ…自分を大切にしなさい」
とジャンジーに言うと、ジソンは隊長鬼に
「金庫の開け方を教えるから、最後に“私が作った物”を見せてくれないか?窓の外を眺めさせて欲しいんだ…」と言った。
隊長鬼は
「あぁん?!ちっ!少しだけならいいぞ、その代わりちゃんと金庫の開け方教えろよ!」と、言って
外が見える窓際に連れて行った。
ジソンはキョロキョロと何かを探すように外を見ていると、その時スクープとバチっと目が合った。
続




