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笑われたって


 四人はキョロキョロと辺りを見回しては見る物全てに驚いたり、笑ったりしてネオヨークシティーを楽しんでいた。


するとゴリがもも

「なぁ?brother!お嬢ちゃん何処行った?」

と聞くと、桃は辺りを見て

「んっ?!不死子ふじこいねぇーな!あいつどこ行った?」と言った。


ゴリが焦った感じで

「まさか!お嬢ちゃん魔法が使えるから攫われたか!?」と桃に言うと、

桃も焦って「誘拐かっ?!」と言うと、


街の放送が流れた。


「迷子のお知らせをします。燃えるような髪で、ウチは、ウチはと言う女性を保護しています。保護者の方は至急迷子センターまで迎えに来てください」とアナウンスが流れた。


そのアナウンスを聞いた桃とゴリは、顔を見合わせて

「不死子!」

「お嬢ちゃん!」

と、言ってベロを出して笑った。


迷子センターに不死子を迎えに行くと、椅子に座ってる不死子を見つけた。


桃とゴリが笑って「にゃははっ!」

「yo!迷子ちゃん!」と言うと

不死子はグスグスと泣いて

「うーうー!この街でひとりはめっちゃ心細いやんけ!」と言った。


迷子センターにお礼を言って外に出ると、不死子は桃のシャツの端をギュッと掴み歩き出した。


桃が「にゃはは、歩きづれぇーよ」と言うと

不死子は「いやや!離さへん!もう迷子は無理や!こんなとこでひとりとかもう耐えられへん!」と言った。


しばらく街をブラブラしてネオヨークシティーにも慣れてきた三人だったがある事に気付く。


ゴリが嫌な顔で

「なぁ?さっきから俺たち笑われてるよな?」

と言うと

不死子も「あぁ!ウチもそー思ってたわ!なんか嫌な感じやな」と言った。


桃はンッ?と顔して「そーか!別に笑われてたっていーじゃねーか!何かされる訳じゃねーんだから!にゃははっ!」と笑っていた。


続けて桃が

「なぁ?腹減ったな!そろそろ飯にしよう!ゴリも不死子も腹減ってるからそー思うんだよ!にゃははっ!」と言った。


その笑顔を見てゴリも不死子も笑い

ゴリが「はははっ!そうだな、気にしていたって何か変わる訳じゃ無いからな!飯にしよう!」と、言い

不死子も笑って「ははっ!桃の言う通り気にするだけ損やな!腹一杯ご飯食べよ!」と言った。


それから少し歩くと桃が鼻をクンクンさせて

「んー美味そうな匂いだ!ここにしよう」

と、一軒の店を指差した。


その店は凄くキラキラしていてる高級そうな店だった。


不死子が「ここ高いんちゃう?!」と言うと

ゴリが「金は問題ないけど敷居が高そうだな?」と言った。


そんな二人の心配なんか気にしないで、桃は店の中に入って行った。

それを見て不死子が

「あぁ〜入って行ってもうた!ウチらも行こう!」

と、言って入って行った。


ゴリはリアカーに居るツクヨを抱っこして、店に入って行った。


店に入ると桃がもう席に座って、みんなを手招きして「こっちだ!早く!もう腹ペコだ〜」と言った。


みんなで席に着いて、一息つくと、何やらひそひそと他のお客の話し声が聞こえる。


「何?あの格好?きっとドッグスの連中ね!何でこの店に来てるのかしら?!」

「ほんと酷い格好の連中ね!見てみな、あの男の左手!タトゥーなんか入れちゃって下品ね!」

と、聞こえてきた。


桃はヘラヘラしながら、その話し声が聞こえる場所に向かって中指を立てた。


それを見た不死子が笑って

「ははっ!桃!育ちがバレるで!」と言うと、

また話し声が聞こえて来て

「隣の女の髪の色も下品ね!あんなに真っ赤にしちゃって!」と聞こえた。


不死子もニコニコしながら、話し声が聞こえる場所に両手で中指を立てた。


不死子が髪の毛をいじりながら

「はぁ、、ウチこの髪色気に入っとんのに!生まれた時のママからのプレゼントやのにな!」

と、少し怒り気味に言った。


すると店員が来て

「お客様!当店は富裕層のみのご利用になります。

当店の料理はお客様には合わないでしょうから、早くゴミ溜めにお帰りになって、残飯でもお食事ください」と言った。


桃と不死子はムッとした顔をしたが

ゴリが「俺達、金はあるんだ!みんな腹ペコだからご飯を食べさてくれないか?」と店員に聞くと、


店員は持っていた水の入れ物を

ゴリの頭にバシャバシャとかけた。


一瞬の沈黙の後、桃がグッと立ちあがろうとすると

ゴリが桃にニコッと笑いかけ

「なぁ!brother!シャンプー持ってないか?」と言った。


その言葉を聞いた桃も笑顔になり、

ゴリにニコッと笑い「悪りぃ!今は待ってないわ!」と言うとゴリは「それは残念!」と二人で笑った。


そして桃が立ち上がり

「飯が食えないなら他に行こう」と言うと

ゴリも立ち上がり「そうだな!」と言った。

不死子は、納得行かない顔で

「何で暴れへんねん!やったったらええやん!?

ボッコボコにしばいたらえぇねん!!」

と、言ってドアの方へ歩き出した。


ツクヨもその後をチョコチョコと着いていくと

店員が「おらっ!早くペット連れて出ていけ!!」

と、ツクヨを蹴り上げた!


「ゲフッ!」と言って、桃達の所に飛んでくツクヨ。


 その瞬間どこからかブチッと音がした。



            続


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