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ネオヨークシティー


 宿に着いた四人はお風呂に入って、部屋でゴロゴロしてた。


ゴリが銀狐をドライヤーで乾かしながら

「やっぱり人が多いとこ来ると便利だな!こんな機械もあるよ!」と言いながら、ドライヤーを見て

「これもジソンの製品なんだな!?すげーな!」

と、言って銀狐をワシャワシャと乾かした。


ゴリは屋台で買ってきたお土産を、銀狐の前に置いて

「焼きそばとお好み焼き、買ってきたから食べな」と言うと銀狐はモグモグ食べた。


不死子ふじこが「ずいぶん可愛がっとるやん?!」

と、言うとゴリは少し笑って

「ずっと一人だったんだろ、俺もbrotherに会うまでは一人だったから、何か気持ち、わかんだよね!」

と、言って銀狐を撫でた。


「あっ、そうだ」とゴリが言って

バックの中をゴソゴソして落書き帳とペンを出して、銀狐に「なぁ?狐さん、言葉分かるならこれで何か書けるかい?」と、聞くと

銀狐はペンを口に咥えて、落書き帳に何か書き出した。


三人が興味津々で見守る中、銀狐が書いた物は

[私はツクヨ、元は人間]だった。


ももはニヤッとして

「にゃはっ!人間だって?!狐だから化けられるのか?」と、言うと

不死子は「ありえるな!昔から狐は変身出来るって言うもんな!」と言った。

ゴリはツクヨに「どうして人間から狐になったんだ?」と聞いた。


銀狐はまた落書き帳に[魔女の呪い、助けて]と書いた。


三人は笑い、桃が

「にゃははっ!わかった!魔女見つけたらぶっ飛ばして呪い解いてやるよ!」と言った。


するとツクヨはまた落書き帳に

[頼む、あと紙に書くの疲れる]と書いた。


すると三人はまた笑って、ゴリが

「はははっ!そんじゃ、落書き帳はしまっとくな!またなんかあったら書いてくれよ!」と、言って

ツクヨの頭を撫でてまた落書き帳をしまった。


「それじゃ、そろそろ寝るか?」と、桃が言うと四人で眠りについた。


朝になり四人で用意をして、外に出ると村から屋台軍団はまた別の村を目指して居なくなっていた。


そして桃達は村を出発した。


四人でネオヨークシティーを目指して歩いていると

桃が「なぁ?不死子?そのピストルたまに貸してくれよ!」と、言うと

不死子は「あかん!桃は絶対壊すからいややっ!」と言った。


桃は不貞腐れて

「ケチくそボンベーマンだな!」と、言うと

不死子が「なんやねん!そのボンベーマンって!?なんかわからんけど腹立つわっ!」と言うと、

言われた桃は笑った。不死子もその笑い顔を見て笑った。


そのやりとりを見てゴリも笑い、ツクヨはリヤカーの後ろからチョコンと顔を出して三人を見ていた。


そろそろ日も沈みそうな頃にピカピカと光る街が見えて来た。


桃がその街を見て、驚き

「すっげー光ってるぞ!なんだあれ?!」と言うと

ゴリも驚き「おいおい…あれがネオヨークシティーかよ?!」と、言うと

不死子が「うわー!綺麗やな!空から見るのと下から見るのでは全然ちゃうな!はよ、行こやっ!」と言った。


ツクヨはリヤカーであくびをしていた。


三人は早歩きでネオヨークシティーの入り口まで行った。


入り口に着くと、門番が三人をジロジロ見て

「おいっ!許可証はあるか?」と聞いてきた。


三人でコソコソと

「許可書だってよ?ゴリ」と言うと

「許可証なんて無いよ、俺のゴリちゃんスマイルじゃダメかな?」と、言うと

「あかんっ!それは門番がメスゴリの時にしい!」と話した。


そのやりとりを見て門番が

「んっ!お前らコソコソと怪しいな?さては金持ちを狙った泥棒か?!」と三人を怪しんでると


別の門番が「おいっ?もしかしてストレイドッグの連中かも知れんぞ?!」と言った。


その会話を聞いて、不死子がすかさず

「そうやっ!ウチらストレイドッグやねん!はよ、中入れてや!」と、言うと

二人の門番が、三人を上から下までジロジロ見て


「この身なりならありえるな、よしっ通っていいぞ!ただしここは富裕層の入り口だ!本来ならお前らの出入りは右の入り口だからな!次は間違えるなよ!

ウロウロしないでさっさとゴミ溜めに帰れ!はっはっはっ!」と馬鹿にしたように笑い、通してくれた。


門を通過して中に入る事が出来た三人だが

桃が機嫌悪そうに「なんだ!?あいつら!感じわりぃーな!」と、言うと

不死子が「まっ!入れたんだからええやん!あいつらも仕事やから」と桃をなだめた。


ゴリはキラキラ光る大きな建物を見て

「ワァオ、なんて綺麗なんだ!!人間の夢が全て詰まってるような光景だ!」と興奮気味に言った。


桃も辺りを見回して

「あぁ、すげーな!こんな世界があるなんて、村に居たらわかんなかったな!」と言った。


不死子も見回して

「ほんま綺麗やな!すっごい街や!」と言った。


ツクヨもリヤカーから降りて、懐かしむように街の様子を眺めた。


四人はネオヨークシティーの輝きに心を踊らせた。



            続


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