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銀狐


 村を出てオノゴロ国を目指す三人。


歩いているともも不死子ふじこ

「なぁ?オノゴロはこっちで合ってんのか?」と、聞くと

「多分、合っとるはずや。ウチもママの背中に乗って見てただけやから、方向しかわからん!」と、言うと


桃は羨ましそうに「いいなぁ〜俺も不死鳥の背中に乗りてぇーな!」と言ったら、不死子が

「後でウチの背中乗せたるわ!」と言った。


桃は笑って「にゃははっ!不死子飛べねぇだろ?!」と言うと、不死子も笑って

「はははっ!いつか飛べるやろ!」と言った。


ゴリが

「brother!人が居そうな所が合ったけど、寄って聞いてみるか?」と、言うと

桃は「そーだな!オノゴロ聞いてみよ」と小さな食堂に入った。


食堂に入ると店員さんが

「いらっしゃい!好きな席座って、外の席もあるからね」と言った。

不死子が「ウチ外の席がええな!」と、言うと

桃が「んじゃ!外の席にするか」と外の席に座った。


店員さんが注文を取りに来ると桃が

「俺はAセットで」と言い

ゴリは「アイスコーヒーブラックで」と言い

不死子は「ウチはトロピカルジュースとAセットで」と言って注文した。


ゴリが呆れた顔で

「brotherもお嬢ちゃんもまだ食うのか?お嬢ちゃん貰ったパン何個食ったんだ?」と聞くと

不死子は「んっ?15個かな?」とケロッとして言った。

桃はそれを聞いて驚き「くっ!負けた俺はまだ10個だ!」と言った。


ゴリは頭を抱えて

「はぁ〜、たくさん食べれて偉いねぇー!食費で破産するよ…」と嘆きながら言った。


そんな話しをしていると注文した物が届き、三人で食べ出した。

食べ終えてゆっくりしていると、一匹の“銀色の狐”が目の前を通り、三人をじーっと見ている。


それに気付いたゴリが

「おっ!?狐だ!珍しい毛色だな、お腹空いてるのかい?」と、話しかけて

バックの中から魚肉ソーセージを出して銀狐に

「食うかい?」と差し出した。


それを見て桃が笑いながら

「にゃははっ!やめとけって、懐かれるぞ!」と言った。


銀狐は魚肉ソーセージをムシャムシャ食べると身振り手振りで何かを訴え出した。


桃がそれを見て笑って

「にゃははっ!!ほら、もっとくれって言ってるぞ!にゃははっ!」と、笑うと

銀狐は地面にゴロゴロと転がった。


それを見てゴリも笑って

「ははっ!悪いなソーセージはもう終わりだ!」と言って銀狐に手のひらを見せた。


三人はお会計を済ませて、店の外に出ると銀狐が座って待っていた。


桃が銀狐を指差して「ほらっ!ゴリ待ってるぞ!」と言うとゴリは

「一人ぼっちなのか?」と、銀狐に言うと

銀狐はコクコクと頷いた。


三人は頷く銀狐を見て驚き、

ゴリが「言葉わかるのか?」と言うと

銀狐はまたコクコクと頷いた。


桃は笑って「言葉わかるのか!おもしれぇーな!にゃははっ!連れて行こう!」と言った。


ゴリが笑って

「はははっ!着いてきていいってよ!リアカーの後ろ乗ってな!」と言って、銀狐を抱っこしてリアカーに乗せた。

銀狐は両手を合わせてどうものポーズをしてリヤカーにゴロンと寝転んだ。


不死子が銀狐を撫でながら

「毛がモフモフで可愛いな!名前付けんのか?」

と、二人に聞くと、桃は「狐!」と答え、

ゴリも「うん、狐だな」と言った。


それを聞いた不死子は

「うん!二人に聞いたウチがアホやったな!ごめん!名前、狐になってしもうた。これからよろしくな!狐!」と、言うと

銀狐は両手で丸を作りOKサインを出した。


すると桃が何か気付いた様に

「あっ!?オノゴロの道聞くの忘れた!」と言うと、ちょうど店員さんが外に出てきた。


ゴリが店員さんに

「すいません、オノゴロ国までの道って分かりますか?」と聞くと店員さんは

「はい、分かりますよ。この道を真っ直ぐ行けばネオヨークシティーがあるので、その先です。ネオヨークシティーは世界一の都市なので観光していくのもいいですね」と教えてくれた。


四人で「ありがとう」と言って食堂を後にした。


桃が笑いながら

「にゃははっ!世界一の都市だってよ!楽しみだな!美味い物いっぱいあるかな?!」と喜んだ。


不死子は「昔、ママの背中から見たあのピカピカの街やな!ウチも楽しみやな!」と言った。


ゴリも「世界一の都市かぁ!俺も楽しみだ!」とみんなで話してると、銀狐も先頭で飛び跳ねて、喜んでる様だった。


その銀狐を見て桃は

「にゃははっ!狐も喜んでる!さぁ!行こう!」とみんなに声をかけた。



            続







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